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ラグビー コラム 2018年10月24日

全勝対決は帝京が慶應義塾を振り切る。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 帝京スポーツ新聞部
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関東大学対抗戦、帝京大学は同じく3連勝中の慶應義塾大学との一戦を迎えた。これまでの3戦とは違い、一段とレベルが上がったこの試合。雲一つない快晴となった秩父宮ラグビー場には多くのラグビーファンが訪れ、声援を送った。

試合は息を呑む緊迫した展開となったが、24-19で帝京大が4連勝を飾り、絶対王者の誇りを守った。

慶應義塾大のキックオフで開始されたこの試合。序盤から相手の粘り強いプレーで自陣でのディフェンスに徹する苦しい時間が多くなる。

前半6分にフェイズを重ねられて、最後はディフェンスラインを抜け出されて先制トライを奪われる。対抗戦始まって、初めての先制点を許す形となったが帝京大は相手をリズムに乗せなかった。

尾崎のインターセプトトライ

前半10分に自陣でのディフェンスでHO(フッカー)呉季依典(きえのり)(4年=京都成章)がプレッシャーをかけ、激しいタックルをすると相手のオフロードパス(タックルを受けた選手がパスをするプレー)をCTB(センター)尾崎泰雅がインターセプト。

圧倒的なスピードで相手を置き去りにしてトライ。課題に挙げていたディフェンスからトライ繋げた。キッカーの竹山晃輝(3年=御所実)もゴールを決めて、7-7の振り出しに戻した。

これで流れを取り戻した帝京大はその後、25分には素早い連係からWTB(ウェング)木村朋也(2年=伏見工業)が抜け出すと尾崎へと返し、最後はサポートについていたSH(スクラムハーフ)小畑健太郎(4年=伏見工業)と渡りトライ。竹山のキックも決まり14-7と逆転に成功した。

33分には左サイドを抜け出した竹山がショートパントで前進。ゴール手前でボールを抑えると、最後は走りこんできたSO(スタンドオフ)北村将大(2年=御所実)がトライ。ゴールも決まり21-7とした。さらに前半終了間際には竹山がPG(ペナルティーゴール)を決め、24-7で前半を終えた。

後半も帝京大優位の展開が続くと思われたが、慶応義塾大が怒涛の反撃を仕掛け、主導権を握られる。

後半13分にゴール前の攻防から大外に振られて、トライを許すと32分にも連続の攻撃を受けてトライを奪われた。ゴールも成功し、24-19と1トライ1ゴールで逆転となる展開。

後半は完全に慶應義塾大のペースだった。逆転へ、一心不乱に攻撃を仕掛ける慶應義塾大。しかし、『深紅の王者』は意地を見せた。選手全員が体を張ったディフェンスを見せ、長年王者が大切にしてきたいわゆる「芯のプレー」を存分に発揮。

試合終盤、帝京のディフェンス

この後は相手にゴールラインを割らせなかった。結果、24-19でノーサイド。両チーム3つと、トライ数が並ぶ白熱したゲームを制した帝京大は対抗戦4連勝を飾った。

試合を終えて、岩出雅之監督は「ここまでの100点ゲームのレベルから急激にレベルが上がるので、やってみないと分からない経験をした。ここの実感を次に生かす」と次戦へ意気込む。

副将の竹山は試合を終えて「先に勝ちを選ぶような試合をしていると負けにつながる」と語り、次戦へ向けては「チームとしても個人としても、ゲームを楽しむことをテーマに、試合に出れないメンバーの分まで80分間、勝負したい」と意気込んだ。

終盤のディフェンスで緊迫したゲームを制した帝京大。次戦は夏の菅平合宿で敗れている早稲田大学との一戦となる。対抗戦8連覇へ。またその先の冬の大一番に向けていかなる進化を遂げていくのか今後も目が離せない。

文:久保沼達/写真:太田和樹(帝京スポーツ新聞部)

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帝京スポーツ新聞部

1996年創刊。帝京大学体育局所属の公認クラブにして唯一の学生新聞。ラグビー部をはじめ、柔道部、空手部、野球部など帝京大体育局の情報を年4回の発行で熱く伝える。現在部員13名で活動。 Twitter @teikyo_sports

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