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ラグビー コラム 2018年6月15日

【ラグビー日本代表コラム】日本の歴史的連勝か、イタリアが雪辱を果たすのか。キックオフが待ちきれない!6月テストマッチ第2戦イタリア戦の見どころ

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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ラグビー日本代表

ラグビー日本代表はワールドカップの会場ともなる神戸を舞台にイタリアとの2戦目を戦う

6月16日、日本代表はイタリア代表との第2戦を迎える。第1戦は34-17というダブルスコアでの快勝だった。意図的にキックでディフェンスを崩し、コーチ、選手から「練習通り」、「準備したことができた」という言葉が聞かれる会心の勝利だった。連勝が期待されるが、イタリアにも北半球最高峰のシックスネーションズの一員だという意地がある。日本に連敗するわけにはいかない。そして、テストマッチ(国代表同士の試合)が2試合続くときは、2試合目を重視するのがラグビーの伝統的な価値観だ。つまり、次の試合が日本とイタリアのテストマッチシリーズのファイナルなのである。第1戦以上の緊張感ある戦いになるはずだ。

イタリアは、第1戦は大事なラインアウトでミスがあり、ハンドリングエラーもあってチャンスを何度も逸していた。このあたりを修正すれば日本に勝つ力は十分にある。一方の日本は攻撃面が光ったが、ディフェンス面ではタックルミスが多く、成功率も80%程度と低かった。また、ペナルティー数もイタリアの6に対して日本が8と上回った。反則を繰り返して攻め込まれるシーンもあり、危うい時間帯もあった。第2戦では不用意な反則、ミスを減らさなくては勝つことが難しくなるだろう。

ラグビー日本代表

FLで先発の徳永祥尭は地元で初めて開催される日本代表戦に腕を撫している

メンバーは両チームともに第1戦からの大きな変更はなく、日本は1名のみ。第1戦ではNO8で先発したアマナキ・レレイ・マフィが足首の軽い捻挫もあってリザーブへ。NO8には先週FL(6番)だった姫野和樹が入り、FL(6番)では徳永祥尭が先発する。第1戦と同じく、前半は僅差勝負、後半に入って日本がテンポアップする展開になれば、マフィがインパクトプレーヤーとして大活躍するシーンが浮かぶ。攻撃センス抜群の徳永だが、今回はディフェンス面で力を出し切ってもらいたい。徳永は兵庫県の宝塚ラグビースクールから、高校、大学は関西学院でプレー。「チャンスを与えられて嬉しい。地元で恥ずかしいプレーはできない」と、地元で初めて開催される日本代表戦に腕を撫している。

マッテオ・ミノッツィ

第1戦で何度も大幅にゲインしたマッテオ・ミノッツィは第2戦でも日本にとって脅威になるだろう

イタリアは大分での敗北から先発メンバーを2名変更した。リザーブだったFLジェイク・ポレドリが7番で先発し、同じくリザーブだったFBジェイデン・ヘイワードが15番を背負って出場する。第1戦でFBを務めて何度も大幅にゲインしたマッテオ・ミノッツィは、WTB(11番)で出場する。ポレドリは22歳の新鋭で、ヘイワードはスーパーラグビーのハイランダーズ、ハリケーンズ(ニュージーランド)、フォース(オーストラリア)でのプレー経験があるベテラン。第1戦では後半だけのプレーだったが、10回のボールキャリーで78mをゲインしている。ミノッツィはWTBでより自由にプレーしそうで、抜群の突破力を誇るCTBミケーレ・カンパニャーロと並んで日本にとっては脅威になる選手だ。

イタリアとしては第1戦で日本のペースに合わせてスタミナを奪われた反省から、自分たちのペースでボールをキープし、フィジカル面の強みを押し出して戦ってくる可能性が高い。しかし、SH田中史朗は「イタリアがFWでごりごり戦ってくれば、こちらはスマートに戦う」と対応の準備はできていると話した。逆に日本は第1戦と同じようにキックを多用してディフェンスを崩すのか、それともボールキープを重視するのか。互いにどのようなアイディアで防御を崩すのかは興味深い。日本の歴史的連勝か、イタリアがテストマッチの経験値の高さを見せつけて雪辱を果たすのか。キックオフが待ちきれない。

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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