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日本ラグビーが世界に誇るトライゲッターとオーストラリアを代表するパワフルランナーに注目 ウィークエンドピックアッププレイヤー
村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一レッズには、オーストラリアを代表するパワフルランナー、CTBサム・ケレヴィがいる。1993年9月27日、フィジー生まれ。7歳のときに家族でオーストラリアに移住し、ブリスベンで育った。兄のジョシュアは天理大学での活躍で注目され、秋田ノーザンブレッツ入りしたFBだ。サムがスーパーラグビーでデビューをしたのは20歳だった2014年。目覚ましい活躍をしたのは2016年で、ボールを持って突進したボールキャリーが3位(182回)、ディフェンス突破はダミアン・マッケンジー(チーフス)に次いで2位(62回)、この年の6月にオーストラリア代表ワラビーズでデビューしている。
186cm、108kgというサイズだけでも脅威に感じるが、その肉体は筋肉の鎧をまとっているようだ。ディフェンス突破能力は今年も際立っており、ここまで41回でリーグ全体の6位。もちろん、レッズではナンバーワンだ。ディフェンス突破(DEFENDERS BEATEN)は、タックラーを振りほどき、ミスタックルを誘った回数をカウントする。ケレヴィはタックルを決めたと思っても倒れずに前進してくる。当たり前のことだが、タックルは強くヒットするだけではなく、確実に倒したい。
ケレヴィのほかにも、突破力ある選手は多い。オーストラリア代表PRタニエラ・トゥポウ(175cm、128kg、22歳)はすさまじい突進力があり、WTBフィリポ・ダウングヌ(175cm、91kg、23歳)、ジョーダン・ペタイア(190cm、98kg、18歳)のスピードも脅威だ。彼らを快適に走らせないようにプレッシャーをかけ続けることが、サンウルブズに初勝利をもたらすだろう。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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