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ピックアップ コラム 2021年8月12日

日本フェンシング史上初の金メダルに報奨金1億円。NEXUSフェンシングクラブ所属 日本代表選手会見

J SPORTSニュース by J SPORTS 編集部
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参加した4選手と橋本寛コーチ(右)

日本史上初となる金メダルを獲得したフェンシング。その日本代表に4人の選手が選ばれた、NEXUSフェンシングクラブが所属選手の金メダル獲得・入賞報告会を行った。

・見延和靖:男子エペ団体金メダル
・敷根崇裕:男子フルーレ団体4位入賞、個人4位入賞
・永野雄大:男子フルーレ団体4位入賞
・青木千佳:女子サーブル団体5位入賞

会見の冒頭、NEXUSフェンシングクラブの星野敏代表取締役は、「2012年のロンドンオリンピックで、千田健太選手と淡路卓選手が男子フルーレ団体で銀メダルを獲得したことは、皆さんの記憶にも残っていることと思います」と、2008年の北京オリンピック以来、今回の東京まで、4大会連続で代表選手を輩出したことに触れた。

そして、今回も4名の所属選手が東京オリンピックに出場し、それぞれの種目において全員が入賞。中でも、見延和靖選手が所属した男子エペ団体が、金メダル獲得の快挙を成し遂げたことについては、「1960年のローマオリンピックに日本フェンシングが始めて参加して以来、61年間の歴史の扉をこじ開けた瞬間」と、自らもフェンシング経験者で、フェンシング協会の顧問を務める立場からも喜びを伝えた。

そして、金メダルを獲得した見延選手には、報奨金が贈呈され、その金額が1億円と知らされると、会場はどよめきに包まれた。その後、各選手が東京オリンピックを振り返った。

敷根崇裕選手は「個人・団体ともに4位という、人生で一番悔しい思いが、短期間で2度ありました」と話したが、一方で「ドーハのグランプリ大会と2大会連続での準決勝進出は、自分の中で成長している実感がありました。パリオリンピックでは金メダルが獲れると確信したので、残り3年練習に精進したい」と視線を先に向けた。

永野雄大選手は、「自分は4人目ということで、団体戦に出場することができた。オリンピックの雰囲気や、他の試合と違う雰囲気を味わえたのは、自分の中でとても良い経験になった」と語り、「パリでは個人戦にも出場して、個人・団体ともに金メダル獲得できるように頑張りたい」と3年後の活躍を誓った。

会社役員との記念撮影

青木千佳は、「支えてきてくださったみなさんのおかげで、結果は出せませんでしたが、やってきたことは間違っていないと思える試合でした」と周囲への感謝を口にすると、改めて、「メダルを目標にしていたので、その結果に届かなかったのはすごく悔しいけれど、終わってみて、東京オリンピックに来るまでの過程も含めたら、もう悔いはないのかなと思いました」と話した。

そして、1億円の目録を受け取った見延和靖選手は「緊張とはまた違った、ちょっと身体の震えを覚えています。何を話していいかもわからなくなっている状況です」とサプライズに驚いた様子。

それでも、「団体戦で金メダルを獲得しましたが、誰1人欠けても獲得することができませんでした。昨年1年間経験したことのない1年間で、心が折れそうになる時期もありましたが、みなさんの応援があってここまでめげずに、そして目標を見失うことなくやってくることができました」と感謝の言葉を述べた。

今大会については「前回のリオでは個人戦のみの出場で、メダルを逃してすごく悔しい思いをしました。そのリオ以降、必ず次の東京大会では団体戦で出場する。個人よりも団体、団体で金メダルを獲得するということを大きな目標に掲げて、毎日その夢を描きながら、競技を続けてきました」と、思いを話した。

そして、「支えてくださったみなさんの思いが1つ1つが入った金メダルだと思ってます。決して、僕だけでは獲ることができなかった金メダルだったと思っています。また、フェンシング界にとっても大きな一歩となるような金メダルだったと思います」と語った。

そして今後については、「僕自身、ここで引退するわけでもないです。もちろん、3年後のパリを目指しますし、この積み重ねてきた歴史、これをもう1つ、もう1歩1歩積み重ねて、しっかり後輩も引っ張っていきながら、さらに強い日本チームも築いていきたいと思います」とコメント。

最後に「さらに日本を引っ張って、先頭に立って戦っていきたいし、次のパリでも必ず金メダルをお見せできるようにしたいと思います。まだまだ僕たちのチームは若いですし、これからも成長できると思ってます。次のパリでは連覇を目指して、そして個人も獲得して、2冠目指してがんばってきたいと思います」と締めくくった。

【NEXUSフェンシングクラブ】 所属選手 金メダル獲得・入賞報告会

また、質疑応答ではフェンシングの普及に関して質問があり、それに対して見延和靖選手は、「フェンシングのフルーレ、サーブル、エペの3種目で、エペは突いたら勝ちというルールが明快で、一番とっかりやすい種目だと思います。だから、僕たちが活躍してエペだったらルールも簡単だし、やってみたいなと思ってもらうことが役割だと感じてます」と発言。

「なので、僕たちにできることは世界大会で勝って活躍して、その姿を子供たち、またフェンシングを知らない子たちにその姿を見せていくことだと思ってます」と答えた。

最後に1億円という金額について聞かれると、「手の震えが止まりません」と一言。続けて「フェンシングはまだまだマイナー競技で、プロスポーツでもなくて、正直お金を稼げる種目ではないと思います。でも、その中でも日本がオリンピックという、特別な最高の舞台で金メダルを獲得するというのは、本当にとんでもないことだと自分でも感じてます」。

「そこを高く評価していたことにすごく感謝しますし、このお金を無駄に使うのではなくて、しっかりとフェンシングでも活躍して頂点突き詰めれば、こういった世界が待ってるんだということを僕の方を身をもって示していきたいと思います」とコメントした。

そして、「報奨金をいただきましたが、僕の目標がブレるわけでもないですし、しっかりと真摯にフェンシングに向き合いながら、そしてフェンシングには夢があるんだというのを後輩たちに見せていきたいと、そういう風に感じてます」と答えた。

J SPORTS編集部

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