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モータースポーツ コラム 2026年1月26日

F1のカーナンバーはどう決まる?1950年代からの変遷とドライバーたちの思い

F1コラム by J SPORTS 編集部
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44番に強いこだわりを持つルイス・ハミルトン

44番に強いこだわりを持つルイス・ハミルトン

チームの番号から、ドライバーの番号へ

F1におけるカーナンバーの扱いは、長い歴史の中で大きく変化してきた。1950年代から1970年代初頭にかけては、レースごとに主催者が番号を割り当てており、シーズンを通じた統一ルールは存在していなかった。

転機となったのが1974年だ。前年のコンストラクターズ選手権順位を基準とした、より体系的な番号配分が導入される。当初は、たとえワールドチャンピオンがチームを離れたとしても、タイトル獲得チームが引き続き1番と2番を使用する仕組みだった。しかしその後、チャンピオン本人が希望すれば、1番を移籍先の新チームでも使用できるようルールが修正される。

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この時代は、1974年に割り当てられた番号が原則として各チームに固定され、チャンピオンを獲得した場合のみ、前年度王者のチームと番号を入れ替えるという運用が長く続いた。

1996年には制度が再び改められ、カーナンバーは毎年、直近シーズンの成績に基づいて更新される方式へと移行する。この仕組みは2013年まで採用されていた。

2014年の大転換とカーナンバーの最新ルール

2014年、現在につながる大きな転換点を迎える。ドライバーが2番から99番までの中から選んだ好きな番号を、キャリアを通じて使用する「パーマネントナンバー制度」が導入されたのだ。チームを移籍しても番号は変わらず、カーナンバーはドライバー個人の象徴として、ブランディングの面でも大きな意味を持つようになった。

もっとも、選べる番号には一定の制限がある。同時期に参戦するドライバーと同じ番号は使用できず、F1から退いたドライバーが使用していた番号についても、書面でFIAに返上の意思が示されない限り、2シーズンが経過するまでは現役ドライバーが使用できない。

また、使用は該当するドライバー次第だが、1番は従来通りワールドチャンピオン専用として残されているほか、故ジュール・ビアンキを追悼する意味から17番は永久欠番となっている。

さらに2026年シーズンからは、条件付きではあるものの、キャリア途中でのカーナンバー変更が認められることになった。2025年のチャンピオンであるマクラーレンのランド・ノリスは今季から1番をレッドブルのマックス・フェルスタッペンから引き継ぐ。そして、フェルスタッペンはチャンピオン以前の33番には戻らず、新たに3番を選んでいる。

『Racing News365』など複数のメディアによれば、フェルスタッペンは「33番にはしない。僕のお気に入りの番号は、1番を除けばずっと3番だった。今は番号を変更できるから、次は3番にする」と語ったという。

フェルスタッペンがF1デビュー時に3番を選べなかったのは、当時その番号をダニエル・リカルドが使用していたためだ。リカルドは、自身のヒーローであるNASCARドライバー、デイル・アーンハートへの敬意を込めて3番を選択しており、2016年から2018年にかけてはフェルスタッペンのチームメイトでもあった。

そのリカルドは2024年シーズンを最後にF1から退き、ドライバーとしての引退を表明している。通常であれば、3番が自動的に使用可能となるのは2027年シーズンからだが、フェルスタッペンは酒席をともにしながらリカルドと話し合い、3番の使用について了承を得たと『GPFans』などが報じている。

数字に刻まれる、ドライバーそれぞれの原点

フェラーリのルイス・ハミルトンも、44番というカーナンバーに強いこだわりを持つひとりだ。8歳の時、初めてのレースに参戦する際、父親の車のナンバープレートにあった「F44」から44番を取り、中古のカートにつけたという。チャンピオンに輝いた後も、あえて1番を選ばず、44番を使い続けてきた。この番号は、F1界における多様性の尊重を目的としたプロジェクト「Mission 44」にも冠されており、「+44」というアパレルブランドも展開している。

2度の世界チャンピオンで、現在はアストンマーティンから参戦するフェルナンド・アロンソにとっても、14番は特別な意味を持つ番号だ。F1公式サイトによれば、アロンソは「14歳のとき、7月14日に、カートナンバー14でワールドチャンピオンになった。その瞬間から、14番が自分の番号だと疑うことはなかった」と説明しているという。

アンドレア・キミ・アントネッリは12番を選び、昨シーズンにメルセデスのドライバーとしてF1デビューを果たした。ジュニアカテゴリー時代に数々のタイトルを共にした縁起の良い番号であると同時に、憧れの存在であるアイルトン・セナにちなんで選んだことも明かしている。セナはロータスに所属していた1985年から1987年にかけて12番を使用し、1988年にマクラーレンへ移籍した際も同じ番号で初のワールドチャンピオンに輝いた。さらに12番は、1975年にニキ・ラウダがフェラーリで初タイトルを獲得した際にも使われていた番号でもある。キャリアを歩み始めたばかりのアントネッリも、この12番で新たな歴史を刻めるだろうか。

今季から参戦するキャデラックの2人は、以前と同じ番号を使用する。セルジオ・ペレスの11番は、ジュニア時代の成績や験担ぎとは無関係で、幼少期に憧れていたチリ出身のサッカー選手、イバン・サモラーノの背番号に由来する。一方のバルテリ・ボッタスも、カーナンバーに特別な縁起や迷信は求めないタイプだ。純粋に好きだという7番を、「ひとつよりふたつのほうがいい」と考え、77番を選んだという。ゾロ目で走るベテラン2人の再スタートにも注目が集まる。

文:J SPORTS編集部

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