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モーター スポーツ コラム 2025年11月5日

ファクトリーポルシェ963、最後のレース コースと相性の良いTGRの今季初表彰台なるか?

モータースポーツコラム by 皆越 和也
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今季限りでWECから撤退することが発表されたポルシェ963

プロトタイプカーであるハイパーカークラス、FIA GT3車両で争われるLMGT3クラスの混走により争われるFIA世界耐久選手権(WEC)の第8戦(最終戦)「バーレーン8時間レース」が、11月 6〜8日にバーレーン南部サヒールのバーレーン・インターナショナル・サーキットにおいて開催される。

バーレーン・インターナショナル・サーキットは2004年に砂漠の中に新設された中東初のパーマネントサーキットで、4本のストレートを15のコーナーで結ぶ一周5,412kmのコース。ストップ&ゴータイプで、ブレーキやタイヤにも厳しいが、オーバーテイクポイントも多くバトルが楽しめる。

ポルシェは10月に入り、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツからエントリーする2台の963が今季限りでWECから撤退することを発表(IMSAには継続参戦)。カスタマーチーム(プロトン・コンペティション)の去就は未発表だが、ファクトリーポルシェは残念ながらこのレースが見納めになることとなった。

レースウィークに入り、今大会の性能調整(BoP)が発表されたが、キャデラックの最低重量が+4kg、-32psとなった。前回の富士6時間で優勝したアルピーヌは+2kg、-12ps。タイトル争いをリードするフェラーリは-5kg、+4ps。そしてTOYOTA GAZOO Racing (TGR)は-7kg、+8psとなり、これがどう影響するか? 
TGRは富士6時間レースで今季初の表彰台獲得が見えていたが、残念なことにそれもかなわなかった。今季最終戦で何とかシーズン表彰台獲得”0”は回避したいものだ。

TGRはバーレーンとの相性が良く、昨年まで10勝を挙げ、昨年の大会では6年連続6度目のマニュファクチャラーズタイトルを獲得している。発表されたBoPはTGRに大きく有利なものではないが、これまでのデータを元に最低でも表彰台、できれば優勝を飾り今季を締めくくりたいものだ。なお、今大会の翌日に行われる恒例のルーキーテストには、ベン・バーニコート、日本でもおなじみのサッシャ・フェネストラズが参加することが発表されている。

この大会で注目したいのは、今季より参戦を開始したアストンマーティン・ヴァルキリーだろう。10月にロード・アトランタで行われたIMSA最終戦「プチ・ル・マン」で2位表彰台を獲得。その勢いでWEC最終戦でも速さを見せてくれるだろうか? 
またドライバーでは何と言っても、この大会をもってWECを含む大きなシリーズ戦から引退する元F1チャンピオンのジェンソン・バトン(キャデラック・ハーツ・チーム・ジョタ)。キャデラックは今回厳しいBoPとなったが、どのような走りを見せてくれるか? 期待したいものだ。

LMGT3クラスでは車重に大きな変化があり、ポルシェが+20kg、マクラーレンとシボレーが+10kg、フェラーリが+8kg、アストンマーティンが+4kg。いっぽうBMWは-8kg、フォードは-5kgとなった。

週末のオンエア予定は、予選が7日(金)(J SPORTS オンデマンド)、決勝が8日(土)〜9日(日) (J SPORTS 1/J SPORTS オンデマンド)。タイトルが決まる今季最終戦を見逃すな!

文:皆越和也

皆越 和也

皆越 和也

1961年熊本県出身。1980年代後半に富士スピードウェイで観戦した「WEC in JAPAN」で四輪モータースポーツに目覚め、モータースポーツ専門誌編集部等を経てフリーランスのフォトライターに。SUPER GTは全日本GT選手権がスタートした1993年より、ほとんどのレースを現場で取材している。

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