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モーター スポーツ コラム 2025年9月25日

記念すべきWEC 100戦目のウィナーを見届けよう 日本でもおなじみのドライバーにも注目

モータースポーツコラム by 皆越 和也
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去年の富士6時間耐久レースの様子

プロトタイプカーであるハイパーカークラス、FIA GT3車両で争われるLMGT3クラスの混走により争われるFIA世界耐久選手権(WEC)の第7戦が、静岡県の富士スピードウェイにおいて6時間耐久レースとして開催される。2012年に現在のスタイルとなったWECは今回のレースで100戦目を迎える。果たしてこの記念すべき大会を誰が、そしてどのメーカーが制するのか? 現地に行けなくてもTVの前で見届けよう。

レースウィークに入り、今大会の性能調整(BoP)が発表された。しかし前戦のオースティン(ローンスター・ル・マン)がウェットレースとなり、突出して速かったり遅かったりした車両が少なかったためか、ハイパーカークラスで大きな変化はなかった。最大の出力増加となったのが+6kWのアルピーヌで、BMWとポルシェは+2kW、キャデラックとトヨタが-1kWとなっている。出力とは関係ないが、日本での初レースとなるアストンマーティン・ヴァルキリーの甲高いエキゾーストノートは放送からも確認できるはずだ。
一方LMGT3クラスでは車重に大きな変化があり、フォードが+15kg、BMWが+8kg、フェラーリが+4kg、シボレーが+3kg。逆に軽くなったのがアストンマーティンの-5kgとなった。この調整の結果が富士でどう影響するのか?

今回エントリーするドライバーで注目されるのは、TGR(トヨタ)の6名、特に7号車の小林可夢偉、8号車の平川亮にとっては母国での大会となるので、相当気合を入れた走りを見せてくれそうだ。トレーニング中のケガで前戦を休んだ7号車のマイク・コンウェイもチームに戻ってきたことで、活躍を楽しみにしたい。そしてF1、SUPER GTでもチャンピオンを獲得した38号車キャデラックのジェンソン・バトンは、今季を最後にフルタイムのレースを終了する予定なので、日本で彼の走りを見るのはこれが最後になるかもしれない。

LMGT3クラスでは95号車マクラーレンをドライブする佐藤万璃音を要チェック。前戦ではついにクラス優勝を遂げてくれた。また説明は不要だが、元2輪世界チャンピオンのバレンティーノ・ロッシ(BMW)のWEC初優勝がなるかにも注目したい。

大会は26日(金)から始まっているが、J SPORTSでは土曜の予選、日曜の決勝はLIVE配信の予定。天気予報によると両日の天候は曇りで、気温も最高で26℃前後のようだ。現地へ行けなくてもその雰囲気は画面からでも味わえるはず。国歌斉唱はマレーシア生まれでオーストラリア人の女性シンガー、シェネルさんが担当。またフォーメーションラップのスタート時に日本国旗を振るのは、ラグビーのニュージーランド代表経験を持つアーロン・スミス選手(トヨタヴェルブリッツ所属)が務める。

週末のオンエア予定は、27日(土)が、午後2時〜午後4時30分(J SPORTS 4/J SPORTSオンデマンド)、28日(日)が、午前10 時30分〜午後5時30分(J SPORTS 2/J SPORTSオンデマンド)。WEC 100戦目は絶対に見逃せない!

文:皆越和也

皆越 和也

皆越 和也

1961年熊本県出身。1980年代後半に富士スピードウェイで観戦した「WEC in JAPAN」で四輪モータースポーツに目覚め、モータースポーツ専門誌編集部等を経てフリーランスのフォトライターに。SUPER GTは全日本GT選手権がスタートした1993年より、ほとんどのレースを現場で取材している。

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