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SUPER GTのシリーズ折り返し、第5戦が終わった。優勝は、2年ぶりに日産のエース23号車。予選から日産Z勢がグリッド上位を占めて、終われば、表彰台の2つを占めるという結果に。猛暑の中で応援していた伝統の日産応援団も盛り上っていましたね。
その300kmレースでカーナンバー1のTGR TEAM au TOM’Sがポイントをゲットして“しまった”。「してしまった」という表現に異論がある方もいるかとは思うがボクは正しいと思っている。だって、ポイントランキングトップのこのチームのマシンは、サクセスウェイトは最大の100kg=実ウエイト50kg+燃料リストリクター3段階。GT500クラス15台中一番重くて、出力が一番出ない。そのマシンが9位フィニッシュして2ポイントを加算したのだ。
決勝のスタート前に同チームのファウンダー&オーナーであるTさんから
「ポールポジションを獲得したマシン(16号車 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16)とウチの1号車で鈴鹿におけるシミュレーションを行うと1周に2秒の差がつくらしいのだけれど、決勝でどのような結果を残してくれるか楽しみにしている」と教えていただいた。
16号車は、サクセスウェイト0。
タイヤメーカーは同じくブリヂストン。
52周のレースだからシミュレーション通りに一周2秒の差が着いたら、レースが終われば、104秒の差がついて周回遅れまでになるかならないかギリギリ。
フリー走行から決勝までのタイム差をチェックしてみた。
フリー走行は、1秒930差
予選は、1秒069差
そして決勝中のファステストタイム比較は、0秒887差
フリー走行は、シミュレーターの数値にほぼ近い。しかし、予選、決勝とその差は縮まっている。決勝のセットアップとセカンドスティントのタイヤチョイスなどのファクターは明確ではないけれど、これまでもこのチームの強さは、決勝で発揮されることが多い。つまりレースに強いということが証明された。
シリーズは残すところ3戦。次戦のSUGOまでは通常のサクセスウェイトが適用される。鈴鹿で2位に入った1号車と同じSupraの14号車がランキングで2位に上げって来ているけれど、同車もサクセスウェイトが次戦には85kgを超えるので、燃料リストリクターが3段階となる。そして、ランキング3位の同じくSupra38号車も同じ状況となって苦しい第6戦となる。これまでSupraの独壇場であった中でZが一矢を報いたけれど・・・。
SUGOで1号車がポイントゲットしたら、「またしてもポイントゲットしてしまった」となる。
文:高橋 二朗
高橋 二朗
日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。
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