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モータースポーツ コラム 2025年6月7日

【ル・マン特集 | 決勝まであと7日】推しにしたいマッスルカー、フォード・マスタング

モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシ
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決勝レーススタートまであと7日

決勝レーススタートまであと7日

グローバルな知名度を誇る耐久レース、ル・マン24時間。伝統の「第93回ル・マン24時間レース」がいよいよ2025年6月14日(土)〜15日(日)に開催されます。「J SPORTS」ではFIA WEC(世界耐久選手権)の中で最も重要なこのレースを今年も24時間完全生中継。このレースをより楽しんでいただくために、決勝レースがスタートするまでの間に24個のトピックスを取り上げ、今年のル・マンの見どころをご紹介。第18弾はちょっと変わり種のGT3カー「フォード・マスタング」についてです。

昨年からFIA GT3既定のマシンで争うことになったGTカーのクラス、「LMGT3」には世界中のスーパーカーが参戦しています。流線型のスポーツモデルが大半を占める中で、アメリカらしい大柄で無骨なマッスルカー「フォード・マスタング」の存在は異彩を放っています。

昨年「LMGT3」クラスの発足に合わせてFIA WECと北米IMSAに登場したマスタング。巨大自動車メーカー、フォードと車体製造コンストラクターのマルチマチックが共同開発した新生GT3カーです。

フォードは1964年代には「フォードGT40」で1966年から69年にル・マン24時間で4年連続の総合優勝を達成。その優勝から50年に合わせた形で2016年に「フォードGT」がLM GTE Proクラスに参戦。デビューイヤーでいきなりル・マン24時間のクラス優勝を達成しました。

「フォードGT」による活動は2019年までという短い期間で終了しましたが、IMSAとWECに参戦し、GTクラスで合計19勝を達成しました。

そんなフォードが新たな耐久レースの武器として選んだベース車両がフォード・マスタングです。2022年にフルモデルチェンジされた7代目のフォード・マスタングがベースになっており、エンジンは5.4L・V型8気筒。ザ・アメリカンマッスルカーと言える出立ちとアメリカの野太いサウンドのV8エンジンというアメ車ファンには堪らない組み合わせです。

フォード・マスタングのレース活動をWECで担うのはGTカークラスで長年ポルシェを走らせてきたプライベートチームの「Proton Competition」です。同チームはHYPERCARクラスにはポルシェ963で今年も参戦していますがポルシェとフォードの二刀流でFIA WECを戦っています。

昨年のル・マンには3台体制で参戦。88号車が3位表彰台、そしてスポットエントリーの44号車が4位という素晴らしい結果を残しました。フォードとしてもマルチマチックとの完全なワークス体制は北米IMSAの方で行っており、FIA WECに関してはプライベートチームに託すというスタイルですが、前戦・スパでは88号車が2位表彰台、77号車が4位と好成績を残しました。

ドライバーラインナップがあまり派手ではないので、なかなか感情移入しづらいかもしれませんが、昨年の結果を見ても直近のスパを見てもフォード・マスタングはル・マンに合っていそうな印象。クルマのルックスだけで推しの対象にする価値は十分あると思います。

文:辻野ヒロシ

辻野 ヒロシ

辻野 ヒロシ

1976年 鈴鹿市出身。アメリカ留学後、ラジオDJとして2002年より京都、大阪、名古屋などで活動。並行して2004年から鈴鹿サーキットで場内実況のレースアナウンサーに。
以後、テレビ中継のアナウンサーやリポーターとしても活動し、現在は鈴鹿サーキットの7割以上のレースイベントで実況、MCを行う。ジャーナリストとしてもWEB媒体を中心に執筆。海外のF1グランプリやマカオF3など海外取材も行っている。

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