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モーター スポーツ コラム 2024年8月30日

4年ぶりのCOTA開催 トヨタはポイントリーダーに立てるか?

モータースポーツコラム by 皆越 和也
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前戦サンパウロで優勝した8号車

プロトタイプカーであるハイパーカークラス、FIA GT3車両で争われるLMGT3クラス、この2クラスの混走により争われるFIA世界耐久選手権(WEC)の第6戦が、アメリカ、テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)においてローンスター・ル・マン(6時間レース)として開催される。前回のブラジル、サンパウロ6時間で今季2勝目を挙げたトヨタガズーレーシング(TGR)が、マニュファクチャラーズ部門でポイントリーダーのポルシェを逆転できるか?そしてLMGT3クラスでは日本人の優勝があるのか?この2週間後には富士6時間も開催されるので、その予習としても見逃したくないレースとなる。

前戦のサンパウロではTGRの8号車が優勝し、ドライバー部門で6号車ポルシェを追う7号車は車両トラブルもあり4位に終わった。優勝1回と2位3回で安定してポイントを加算しているポルシェ6号車とTGR 7号車のポイント差は22点なので、ここでその差を大きく縮めて富士へ入りたい。マニュファクチャラーズ部門でもポルシェとTGRの差はわずか4点であり、TGRはポイントリーダーとして富士へ凱旋したいもの。

さて、このレースの前に悲しいニュースが入って来た。今季よりハイパーカークラスに参戦していたイソッタ・フラスキーニが撤退を表明。このCOTAラウンドから出場しなくなった。かつてのスポーツカーブランドを復活させ11号車1台だけの参戦ではあったが、この姿が見られなくなるのは残念だ。

今回、ハイパーカークラスにはシリーズ5連覇中のTGR(トヨタ・ガズー・レーシング、2台)、プジョー(2台)、フェラーリ(3台)、ポルシェ(5台)、キャデラック(1台)、アルピーヌ(2台)、今季より参戦のBMW(2台)、ランボルギーニ(1台)、 8メイクスの18台がエントリー。
LMGT3クラスは、アストンマーティン、BMW、フェラーリ、マクラーレン、ランボルギーニ、フォード、レクサス=トヨタ、コルベット=GM、ポルシェ各2台の計18台がエントリーしている。

第6戦の舞台となるCOTAは、元々F1開催を目指してテキサス州に造成されたサーキットで、通常とは逆、左回りの1周5.513kmのコース。スタートから1コーナーまでを一気に駆け上がり最大高低差は41mにも及ぶ。WECでは2020年2月以来、4年半ぶりの開催となる。

ハイパーカークラスで今季2勝目を挙げたTGRだが、今回は一度も優勝のないCOTAでのレースとなり、もちろんCOTAでの初優勝を目指している(ハートレーはポルシェで3勝している)。今回の性能調整(BoP)では、トヨタが+5kgと-9kW、ポルシェが+2kgと-3kWと性能を絞られたのに対し、フェラーリは-5kgと-3kW。この微妙な調整がどのような結果をもたらすのか?

なお今回のレース、ジェンソン・バトンもドライブする38号車JOTAポルシェだが、「モービル1」50周年記念の特別カラーとなる。ボンネットとリヤウィングにモービルのロゴが入り、従来ホワイトだった部分がブラックになるので、チェックしておきたい。

LMGT3ではサンパウロで開幕戦以来の2勝目を挙げた92号車ポルシェがポイントリーダーに立った。これを追うのが91号車ポルシェと31号車BMWだがまだまだ混戦で、今回と次戦の富士ラウンドでチームが絞られて来るのではないだろうか。

日本関係では、D’station Racingの777号車アストンマーティンがシリーズ7位につけている。アコーディスASPチームの87号車RC Fには木村武史がブロンズドライバーとして参加。TFスポーツの82号車コルベットLZ06のブロンズドライバーには小泉洋史、またユナイテッド・オートスポーツの95号車マクラーレン720Sのゴールドドライバーには佐藤万璃音がエントリーしている。95号車マクラーレンはサンパウロで3位表彰台を獲得。今後もLMGT3クラスの日本人ドライバーの活躍に期待したい。

第6戦ローンスター・ル・マンは、8月30日12時40分(日本時間30日深夜2時40分)にフリープラクティス1でスタート。31日に予選、9月1日に決勝が行われる。

J SPORTSでは、予選を9月1日午前4時50分〜8時 (オンデマンド限定配信)、決勝を1日深夜2時30分〜2日午前10時30分にLIVE( J SPORTS 3 / オンデマンド )でお伝えする予定。

文:皆越和也

皆越 和也

皆越 和也

1961年熊本県出身。1980年代後半に富士スピードウェイで観戦した「WEC in JAPAN」で四輪モータースポーツに目覚め、モータースポーツ専門誌編集部等を経てフリーランスのフォトライターに。SUPER GTは全日本GT選手権がスタートした1993年より、ほとんどのレースを現場で取材している。

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