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ポルトガル名物のジャンプスポット“ファフェ”
WRCは早くも第5戦に入ります。第4戦クロアチアではトップ3のドライバイーが土曜日から日曜日にかけてコンマ秒差の激戦を展開。最終日に1位のヌーヴィルと2位のエバンスがドライブミスをし、3位につけていたオジェが僅差で逆転優勝しました。久しぶりのスリリングな戦いでした。
今年から採用されたサタデーポイント、スーパーサンデー、パワーステージの3本立てポイントシステムに対し、チームや選手から様々な反応が出ています。クロアチアでは優勝のオジェが18pt、2位のエバンス18pt、3位のヌーヴィル19pt(何れもパワーステージ除く)のように獲得ポイントはタイム順位を殆ど反映していません。上位車にはそれなりの得点差が与えられるべきとの常識的な考えがありますが…、今シーズン後半はどんな姿になるのでしょうか。
クロアチアの結果、現在のポイントスタンディングは混戦状態です。
ヌーヴィウイル86pt、エバンス80pt、フルモー59pt、タナク53pt、オジェ45pt、勝田45pt、ロバンペラ31ptです。マニファクチャラーはトヨタ176pt、ヒョンデ169 pt、フォード96 ptとなっています。
ポルトガルラリーはクラッシックラリーと呼ばれる名門ラリーで今シーズン57回目の開催となります。1973年のWRC創設とともに重要な地位を維持してきましたが、熱狂的観客の問題など安全面を理由に2000年第初期に休止した時期があります。2009年南部のアルグレエーヴに開催場所を移してWRC復帰、現在は北部のポルトを中心に開催されています。路面はソフトグラベルでSSスタート順が最も影響を受けるラリーとして知られています。
トヨタはオジェ、ロバンペラ、エバンスの3台にセカンドチームで勝田。ヒョンデはヌーヴィル、タナクに加えスペイン人のソルドが久々の登場です。フォードは最近好調のフルモーとミュンスター。ポイント順スタートですから金曜日のヌーヴィル、エバンスはかなり不利。ロバンペラ、オジェ、タナクは有利です。金曜日の8本のSSは中間サービスなし、車両のトラブルは致命的になります。大ジャンプで知られるファフェは最終日に2回走ります(2回目はパワーステージ)。
ラリー概要は次の通りです。
| SS本数 | SS km | Liaison km | Total km | |
|---|---|---|---|---|
| Thu 5/9 | 1 | 2.54 km | 53.78 km | 56.72 km |
| Fri 5/10 | 8 | 126.90 km | 528.83 km | 656.73 km |
| Sat 5/11 | 9 | 145.02 km | 436.44 km | 581.46 km |
| Sun 5/12 | 4 | 62.18 km | 333.03 km | 395.21 km |
| Total | 22 | 337.04 km | 1353.08 km | 1690.12 km |
文:福井 敏雄
福井 敏雄
1960年代から欧州トヨタの輸出部員としてブリュッセルに駐在。1968年、トヨタ初参戦となったモンテカルロからラリー活動をサポート。トヨタ・モータースポーツ部のラリー担当部長、TTE(トヨタ・チーム・ヨーロッパ)副社長を歴任し、1995年までのトヨタのWRC圧勝劇を実現させた。
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