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2月18日にライブ放送された「SUPER GT FESTIVAL 2024」をご覧いただいた皆さんありがとうございます。今年もSUPER GTのピットリポーターを務めさせていただきますので宜しくお願いします。
今回で2回目の【SUPER GT FESTIVAL】は、昨シーズンを振り返り、各部門別のBESTを選出して表彰しました。
・BESTルーキー
・BESTメイクドラマ
・BESTバトル
・BESTチームラジオ
ファン投票だったメイクドラマを除く3部門のノミネートは、ボクが受賞者を決定するという大役を仰せつかりました。スタジオには、当日にノミネートに関係したドライバーと監督が集合していましたけれど、ライブ放送が始まる直前にボクが最終決定をしていました。本当です。ですから、スタジオに呼ばれたからといっても受賞できるとは限らなかったのです。
チームラジオについては、本当に甲乙つけ難かった。
まだご覧なっていない方は、リピート放送を視聴願います。
さて、ネットでモータースポーツの情報をゲットしている皆さんなら既にご存知だと思います。今シーズンの大きなレギュレーション変更について番組内で取り上げています。
2024年シーズンから使用できるタイヤセット数が昨年よりも1セット少なくなって4セットになります。そして、予選に使えるセット数が1セットのみと決定されたのです。
ボク自身、その情報を得た時に「えっ!」と驚きましたが、これは、GTAが標榜する【SUPER GT Green Project 2030】の一環。タイヤの製造、運搬によって排出されるCO2を削減するためのレギュレーション変更なのです。タイヤメーカーにとっては使えるセット数が少なくなるのでタイヤのロングライフ化がタスクとなった。
GTAとタイヤメーカーの協議によって予選の使用セット数を1セットにして予選順位決定方法をQ1とQ2の合算タイムとしました。これまでは、Q1で敗退してしまったチームはQ2に進めなかった。しかし、今シーズンは、全車が予選2セッションを走行するのです。これは、Q1はニュータイヤ、Q2はユーズドタイヤで走行するわけです。ドライバーとしてはタイムアタックをニュータイヤで行いたい。しかし、Q2担当ドライバーは、ユーズド。ここは、ドライバーの腕の見せ所。
この予選レギュレーション変更は、予選中にベスト合算タイムを叩き出すマシンをしっかりとカメラに収め、タイム表示するために中継車内でどう作業するかスタッフは頭を悩ましています。3月に行われる公式合同テスト(岡山/富士)でシミュレーションして、開幕戦を迎えます。
タイヤメーカー、チームとドライバーだけでなく、放送陣にとっても今回のレギュレーション変更は、新たなチャレンジです。
文:高橋 二朗
高橋 二朗
日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。
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