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モーター スポーツ コラム 2023年11月15日

心が震えた最終戦をルックバック!

裏しま物語 by 竹内 紫麻
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埼玉トヨペットGeenBraveのお2人とパシャリ

GTロス中の皆さんこんにちは。

予選決勝ともに
心が震えたSUPER GT 最終戦。
今一度振り返っていきたいと思います。

まずはGT300、

タイトルへ向けてポールトゥウィンが絶対条件だった
muta2号車。

タイトル争いは一騎打ち、ライバルは埼玉52号車のみでしたが、

ポール争いとなると
敵は多し。確率的に難しいだろうと言われていましたが、

私自身、可能性は全然低くないだろうと思っていました。

と言うのも、チームの根拠に基づいた自信があり、

それも9月のGTEテストで
2号車がかなり速かったことや、
持ち込んだタイヤがコンディションにマッチしていたことなども含め、
mutaがポールを取る可能性は大いにあると思っていました。

チームの皆さんも、
できる準備は全てしてきた。

あとは全力でやるだけ。
自信はある、と。

そんな中、予選が始まる前から

「タイトルおめでとう」と周りから言われて

これまたプレッシャーを感じていたのは埼玉チーム。

「見ている皆さんとしては
そりゃ土曜日にチャンピオンが決まるより日曜日に決まったほうが面白いのかもしれないけど、

我々のチームが去年、
S耐の最終戦で
完走さえすればチャンピオンだったのに完走できなかった。

最後の最後まで何が起こるのが分からないのがレース。だからこそ
本音としては土曜日に決め切りたい」と

川合選手、吉田選手2人とも声を揃えて仰っていまして、、

川合選手と吉田選手

追う側の覚悟とプレッシャー

追われる側の恐怖とプレッシャー

両方を感じながら迎えた予選。

見事mutaがポールを獲りきり、
決勝日までタイトル争いは持ち越しに。

mutaのお2人

いやー震えましたよね。
ドラマチックな展開すぎる、、、

決勝日には雨が降ったり止んだりと難しいコンディションの中、

しっかりとお互い全力のレースをして、
今シーズンは埼玉が見事
悲願のタイトル獲得でチャンピオンに。

最後残す所10ラップ位のタイミングかな?で、
52号車のピットに行ったところ、

手を合わせて祈っているメカさんと目が合いまして。

「見て見て!心拍数がやばい!」

と、Apple Watchを見せてくれたメカさん。

心拍数がやばい

最後の最後までドキドキだったのでしょう。

レース後改めて写真を撮らせていただきました。

ディーラーチームとしての
苦労などがあったからこそ
結果を残して自信に繋げたいと
吉田選手が仰っていたのですが、

実は搬入日の金曜日、

私は埼玉のチームのメカさんたちが
他の300や500のチームの
ピット作業の訓練を見学しているところに遭遇していました。

他チームのピット作業を偵察中

「すごいなー、と思うチームのメカさんたちの作業を見て
勉強させて貰っているんだよー!」

とのこと。

選手はもちろん、チーム関係者の皆さんの
日々の努力の積み重ねが、タイトルは、つながった。

ただ、このような努力は全てのチームが日々行なっていることでしょう。

それが全て噛み合ってタイトルに結びついた時の喜びは計り知れないはず。

ちなみに、私が一年目からお世話になっている
52号車、埼玉のエンジニアのこんさん。

エンジニアのこんさん(左)とメカの佐藤さん(右)

私が右も左もわからなかった時から、
こんさんが作ったグラフやデータなどを見せて下さって、

レース展開の予想、
各大会においての、他のチームとの力関係の予想の立て方など
沢山のことを教えて下さった方です。

今や色んなピットにお邪魔させていただいていますが、

最初の頃、どこのピットでモニターを見ていればいいのか

どこに立っていればいいのかも分からなかった時

うちにいつでもきていいからね。

分からないことがあったらなんでも聞いてね、

勉強熱心な人にはちゃんと教えたい!!
できることがあれば!!

と仰って下さって、
いつもいつも協力して下さったこんさん。

そんなこんさんの顔を
レース後に見た瞬間に、

ドバーーーーっと、涙が溢れました。

うるうるとかじゃなくて
ドバーッとね。笑

しましまちょっと泣かないでよー!

と言いながらこんさんもウルウルするものだから、、

私も余計に泣いてしまった。

一年目からずっと優しくしてくれたチームの皆さんに

改めて、ありがとう、そして良かった。

おめでとう御座いました。

500のチームだって、
タイトルの権利を残した3チーム、
取材しようと思って予選日終わりに

ずーっとピットで待機していたのですが、

どのチームも諦めまいと

本当にながーーーーーーーーーーい間ミーティングされていまして、

全くタイミングが合わず
取材を諦め帰宅ww

そりゃそうですよね。

追う側は少しでも可能性を上げるために、

追われる側は確実に獲りきるために、

さまざまな角度から
戦略から何から何まで

深ーーーい時間まで話して話して話して
考えて考えて考えて

決勝日を迎えるわけです。

結果、2度目の王者に輝いた坪井選手と、SFとの2冠を達成した宮田選手。

記者会見での、
お二人の嬉しくも安心した様子の表情がとても印象的でした。

お二人にはまたGTVの総集編でたっぷりとシーズンを振り返っていただきますので
お楽しみに!!

いやー今シーズンの最終戦も色々ありすぎた。

そして心が震えた。

最高でした。

全ての関係者の皆様へ

ありがとうございました。

そして、1年間

本当にお疲れ様でした。

今シーズンも駆け抜けました

文:竹内紫麻

竹内 紫麻

竹内紫麻、通称「しましま」。J SPORTSと公式映像のSUPER GTピットレポーターとして、文字通りピットの端から端まで駆け巡り、最新情報を届けてくれる。ドライバーやチームスタッフからも信頼が厚く、SUPER GTの魅力を伝えてくれる無くてはならない存在の一人。GTトークバラエティ「GTV」でもMCを務める多彩な才能を持ち合わせている。

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