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2023年WRC第13戦(最終戦)フォーラムエイト・ラリージャパン2023プレビュー “アジア地域唯一のWRC開催”
Mr.フクイのものしり長者 de WRC ! by 福井 敏雄今年も注目を集めている伊勢神トンネル。11/17(木)SS2、SS5の舞台となる。
愛知、岐阜地域のWRCが第2回目を迎えました。昨年は準備が慌ただしく、なにか落ち着かない風情やハイブリッド車両の火災、通信網の不具合等色々取り沙汰されました。改善点を見直して準備されつつあります。一年あっという間に経過するものですね。
シーズンチャンピオンはすでにロバンペラとトヨタのメーカーチャンピオンが確定しました。あとはエバンス、ヌーヴィル、タナクのシリーズ2位が未確定です。
WRC2はミケルセンが確定です。
今年のラリー・ジャパンは昨年とほぼ同様のコース設定ですが、期間中3回行われるSSSはトヨタスタジアムの芝生を剥がして特設された2.1キロのタイムトライアルが用意されました。
エントリー状況はR1車両9台、WRC2・3車両12台、JRC(日本規格)15台合計36台です。R1クラスではトヨタがロバンペラ、エバンス、オジェと地元の期待を一身に背負う勝田の4台。
ヒョンデはヌーヴィル、ラッピ、ソルドの3台。フォードはタナク、フルモーの2台です。
昨年の初体験の情報を生かしながら日本のターマックを如何に制覇するかが興味の中心になりますがターマックの場合、気象条件に対応する能力がとても重要です。狭い林道の苔や落葉それにグレーチングとよばれる水はけ溝の蓋など日本特有の状況があります。
イベント情報は各種NETニュースやSNSなどで大きく取り上げられているので重複をさけます。益々充実しつつあるNET配信ですが、J SPORTSでは全SSをライブ配信するので非常に楽しみです。
来年のカレンダーがすでに発表されています。ラリー・ジャパン連続3年目も入っています。ドライバー移籍はすでにタナクのヒョンデ復帰が決まり、最近になってWRC2チャンピオンのアンドレウス・ミケルセンがトヨタでヤリスWRC2参加のニュースが有ります。
RC1のワークス新規参入が長期間ない一方でWRC2の方はシュコダとフォードが頑張っている間にヒョンデ、シトロエンが参入、加えて来年からトヨタ・ヤリスが入るとのことで活気が出ます。ピレリ・タイヤのワンメイクサプライは今年で終了。あとは入札で決定されるとのことです。
ラリー概要は次のとおりです。
SS本数 | SS km | Liaison km | Total km | |
---|---|---|---|---|
L-1 (11/16-17) | 8 | 135.36 km | 258.66 km | 394.02km |
L-2 (11/18) | 8 | 84.68 km | 193.30 km | 277.98 km |
L-3 (11/19) | 6 | 84.08 km | 202.87 km | 286.95 km |
Total | 22 | 304.12 km | 654.83 km | 958.95 km |
※L-1とL-3はタイアサービスと給油以外のサービスは禁止。
文:福井敏雄
福井 敏雄
1960年代から欧州トヨタの輸出部員としてブリュッセルに駐在。1968年、トヨタ初参戦となったモンテカルロからラリー活動をサポート。トヨタ・モータースポーツ部のラリー担当部長、TTE(トヨタ・チーム・ヨーロッパ)副社長を歴任し、1995年までのトヨタのWRC圧勝劇を実現させた。
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