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鈴鹿サーキットで開催されたF1日本GP
先日のF1日本GPの観客動員が決勝日に久しぶりに10万人を超えて、金曜日からの3日間で22万2000人となったらしいですね。国内でもSUPER GT、SUPER Formulaも観客動員数が前年を上回っているという。F1の例を見てもモータースポーツファンが増しているといいうのは、モータースポーツフェンが増えていると喜んで良いのでしょうか…。
「その認識はちょっと違うと思います。F1のファンはF1ファンであって、モータースポーツファンとはイコールであるとは言えないのではないでしょうか」という意見をある方から頂いた。
4輪モータースポーツの頂点カテゴリーのF1。
世界一のイベントを観戦するということは、別格なのは理解できる。チケットも格段に高価。ファン層の云々とは少し違うけれど、F1を主に取材するジャーナリストは、モータースポーツジャーナリストでなくF1ジャーナリストだなと感じさせられたことが何度かあった。あるF1ジャーナリストが口癖のように「F1では、そのようなことはあり得ない」、「なぜF1のようにできないのか不思議?」と…。F1の現場では、メディア対応やプレスルームの使い方などにも細かな規定があって、国内の他カテゴリーのそれとはかなり異なることがあるけれど、それが絶対正しいとは思えないことも多い。4輪モータースポーツのヒエラルキートップに君臨するF1に触れただけでエリート意識が芽生えるという気持ちになることも理解できないわけではない。
ジャーナリストたちのエリート意識と似ていてモータースポーツファンの中にも華やかなセレブリティ意識のような気持ちが芽生えているのではないだろうか。そのような気持ちにさせてくれるほどにF1グループのCEOステファノ・ドメニカリ氏が率いる集団のプロモーション活動は、活発に行われている。今年のGP前には三重県の鈴鹿サーキットとは商圏が異なると言われ続けてきた首都東京の新宿・歌舞伎町においてホンダモビリティランド主催で公式プロモーションイベント、F1 Tokyo FESTIVALが開催された。歌舞伎町のシネシティ広場がイベント前の水曜日、半日に渡ってF1ファンによって埋め尽くされた画像を見てビックリ。さすがF1だと思わざるを得なかった。
この画像を見てあることを思い出した。
1993年に北海道の十勝地方更別町に完成した十勝スピードウェイのプロモーションで帯広市内のデパート前でトークショーを行うこととなった。MCはボク。そして、ゲストは、レーシングドライバーのK・M選手。30分間のトークショーの特設ステージに立つと、前には3人の観客。若者2人(学校帰りの中学生らしき学生服の男子と女性だったかな)と買い物籠を下げたご婦人。トークショーの途中でご婦人は去り、2人の前でエンディングでした。F1 Tokyo FESTIVALには負けたな。
文:高橋 二朗
高橋 二朗
日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。
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