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ル・マン24時間レース
J SPORTSモータースポーツ班のMプロデューサーからLINEが、そして、番組&中継制作会社のT氏とJ氏からメールが来ました。【できました】という内容の連絡です。
ドキュメンタリー〜The REAL〜【モータースポーツ特集】ル・マン24時間レース100周年TOYOTA GAZOO Racingの戦いが6日から放映が開始されました。
世界耐久選手権レース(WEC)の中で最も注目されている伝統のル・マン24時間レース。そのル・マンが100周年となった今年。ボクは今年現地へは行けませんでしたが、スタジオで衛星中継国際映像を見ながら東京のスタジオでコメントさせていただきました。
今年のル・マンは、ご存知のように一世紀続いたレースであることはさることながら、トップクラスのハイパーカークラスのエントリー台数が一気に増えたことなど話題は事欠かなかった。【お祭り】的な雰囲気満載の中でTOYOTA GAZOO Racing(TGR)にとっては、お祭りの雰囲気など一気に吹き飛んでしまう出来事が起こった。それは突然のバランス・オブ・パフォーマンスの変更。第2戦から第4戦までつまりルマンまではBOP変更はしないと公式発表されていたのに10日前になってそれを変更された。その顛末や、TGRに与えた影響は、番組をご覧いただければとてもよく分かります。
ル・マン前までのTGRの速さと強さを見れば、この記念すべき年の勝者はレースをする前に明らかだった。TOYOTAのル・マン6連覇も確実視されていた。しかし、一気に俊足を削がれることとなった。その意図は、レースを面白く演出するため。TGRの猛抗議に対しても主催者の西部自動車連盟、国際自動車連盟はガンとして受け付けず、急遽変更したBOPを実行した。
主催者は、TGRとフェラーリの歴史に残る戦いを見て、ほくそ笑んでいたのでしょうね。1周目からクラッシュが起こるというドタバタ、豪雨、アクシデント連発というこれまた歴史に残るレースだった。ル・マンを舞台にした映画、「栄光のル・マン」や「フォードvsフェラーリ」などでは主演俳優は勝たないストーリーではあったが、最後に笑顔があった。対して今年のル・マンではTGRは勝てなかったし、笑顔も無かった。
今週末は、TGRのホームコース富士スピードウェイでWECの第6戦です。この番組「ドキュメンタリー 〜The REAL〜 【モータースポーツ特集】ル・マン24時間レース100周年 TOYOTA GAZOO Racing」で映されたTGRの戦いを見ていただければ、ル・マンの悔しさを一緒に強く感じていただけるでしょう。再放送は多数ございますのでぜひご覧ください。
文:高橋 二朗
高橋 二朗
日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。
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