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モーター スポーツ コラム 2023年9月6日

トヨタ、 地元の富士でマニュファクチャラーのタイトル獲得なるか?

モータースポーツコラム by 皆越 和也
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富士スピードウェイで開催されるFIA世界耐久選手権(WEC)第6戦。

プロトタイプカーとGTマシン、3つのクラスの混走によるFIA世界耐久選手権(WEC)の2023年シーズン第6戦「富士6時間」が、9月 8〜10日に静岡県東部の富士スピードウェイにおいて開催される。その決勝の模様はJ SPORTSで生中継J SPORTSオンデマンドでも予選からLIVE配信する。

全7戦で争われる2023年WECは、残り2戦となりテクニカルでハイスピードコースでもある富士で開催。このサーキットはトヨタのコースでもあり、トヨタGazoo Racing(TGR)のパワートレインは近隣の東富士研究所で開発と組み立てが行われており、まさにホームコース。現在TGRとフェラーリで争っているマニュファクチャラーのタイトルが今回決まるのか注目しておきたい。

富士は1966年にオープンした東京周辺では最もなじみのあるサーキット。2003~05年には大規模なコース改修が行われ、特徴的な1.5kmにも及ぶメインストレートはそのままに、チャレンジングな前半区間、そしてテクニカルな後半区間を持つサーキットとなった。ストレートでのスピードを保ちつつ、後半の上りセクションであるテクニカル区間をいかにスムーズに走れるかが鍵となる。

前回のモンツァ6時間でTGRの7号車が優勝したことで、トヨタとフェラーリのマニュファクチャラーポイントは26点差。今回TGRがフェラーリに13点差をつけることができれば、トヨタの5シーズン連続でのタイトル獲得となる。そのためには優勝、さらに1-2フィニッシュを決めたいところだ。

前戦の第5戦モンツァ6時間で優勝した7号車。

ドライバーズ部門のタイトル争いは現在上位6台に権利が残っているが、実質的にはTGRの2台、フェラーリの2台、計4台による争いとなっている。今回はタイトルが決まることはないが、TGRとしては最終戦バーレーンの前に有利な形に持ち込みたいところ。TGRのドライバーたちは既に前の週には国内へ入っており、小林可夢偉と平川亮は2~3日にはスーパー耐久が行われたモビリティリゾートもてぎに元気な姿を見せていた。

今回ハイパーカークラスにはポルシェが4台、フェラーリ、TGR、そしてプジョーが各2台、キャデラック、バンウォールが1台の計12台がエントリーで、グリッケンハウスの参戦がないのが残念だ。ポルシェの5号車にはフレデリック・マコビッキ、6号車にはアンドレ・ロッテラー、プジョーの94号車にはロイック・デュバルら日本で活躍したドライバーたちも帰ってくる。またバンウォールの4号車にはジョアオ・パオロ・デ・オリベイラも乗車する。彼らの活躍ぶりにもチェックしたい。

オレカ+ギブソンというワンメイク状態のLM P2クラスは、今回11台がエントリー。110点でポイントリーダーの41号車チームWRTと、100点でランキング2位の34号車インター・ユーロポル・コンペティションの点差が今回でどうなるのか?この2台に加え、22号車と23号車、2台のユナイテッド・オートスポーツと63号車プレマ・レーシングあたりが優勝を争うだろう。

LM GTE Amクラスは計13台で、内訳はポルシェ5台、フェラーリ4台、アストンマーティン3台に、コルベット1台。既に今季のタイトルを獲得している33号車コルベットの圧倒的な速さには注目をしたいが、今回はやはり日本人ドライバーたちの地元でのドライブに注目。星野敏、キャスター・スティーブンソン、藤井誠暢が組む日本チームである777号車D’stationレーシングのアストンマーティン。21号車AFコルセのフェラーリには小泉洋史とケイ・コッツォリーノが、57号車ケッセル・レーシングのフェラーリには木村武史が乗り込むので、彼らの活躍ぶりに期待したい。

そしてレースウィークに入ってうれしいニュースが飛び込んできた。TGRの育成プログラムでTGR WECチャレンジドライバーに選ばれていた宮田莉朋が、57号車ケッセル・レーシングのフェラーリをドライブすることになった。宮田がWECデビュー戦でどのような走りを見せてくれるのか?非常に楽しみだ!

WECデビュー戦となる宮田莉朋。

8日(金)は公式練習が2本、9日(土)は公式練習1本と公式予選が行われ、決勝のグリッドが決定する。そして10日(日)の11時に決勝レースがスタートとなる。

J SPORTSでは、予選と決勝を生中継。J SPORTSオンデマンドでもLIVE配信する。また公式練習は3本ともJ SPORTSの公式YouTubeチャンネルにてLIVE配信を行うため8日(金)から富士6時間を存分に楽しんでいただきたい。

文:皆越 和也

皆越 和也

皆越 和也

1961年熊本県出身。1980年代後半に富士スピードウェイで観戦した「WEC in JAPAN」で四輪モータースポーツに目覚め、モータースポーツ専門誌編集部等を経てフリーランスのフォトライターに。SUPER GTは全日本GT選手権がスタートした1993年より、ほとんどのレースを現場で取材している。

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