中継スタッフの数だけで総勢100名！？ レースの裏で起きている中継チームの壮絶なバトルとは。

　

ハロー！！しましまです！

待ちに待った？梅雨明けも目前。

灼熱の夏がいよいよ迫ってきたところではありますが、

今シーズンのSUPER GTは
第3戦と第4戦、かなり間が空いてしまうので

皆さん今年の夏はGTロスになってしまいそうですね。

既にロスの方も多いかな？

コラムの執筆を今年から始めさせて頂いた私としても

この期間何を書こうか迷ったのですが、

せっかくなので普段なかなか触れることの出来ない、

SUPER GTの中継チームの裏側を丸裸にしちゃいます！！

登場人物たち全員に許可を取ってるわけではありません。
なんて言ったってかなりの人数なので笑

まあ、大丈夫でしょう！笑

それではいってみましょう！

裏しま物語番外編
SUPER GT 中継チームの裏側に迫る！！

まず、制作陣の皆さんや
技術クルーの皆さんの裏側について！

SUPER GTの熾烈なバトルを
映像でタイムリーにお届けする
中継陣、特に中継車の中は
まさに「戦争状態」です。

写真の様に、中継車に乗っているスタッフの皆さんは、
目の前に広がる沢山のモニターを見ながら、
たった今、コース上のどこで
どんなバトルが繰り広げられているか、

どこのカメラの映像を中継で映し出すべきかを瞬時に判断し、

視聴者が見て面白いと思ってくれる映像を瞬時にクローズアップしています。

2クラスが混走するGTは台数も多く、
レース自体も1分1秒を争っているので、
どんなバトルも見逃しはしまい！と、
中継車に乗っているスタッフ陣は神経を擦り減らしながら全力で集中しています。

特に2クラスが混走するGTに関しては、
色んなバトルが同時に様々なところで起きているため、

1人の人間の目だけでは追いきれないので、
車に乗っているスタッフさん皆でサポートし合いながら
レースの流れを取りこぼさない様に見ているのです。

そんな中継車は情報の集まる核の部分のような役割。

と言うのも、アクシデントやトラブルなどが起きた際、

コントロールタワーからすぐに
FCYやSCの判断やペナルティーについてなどの情報が伝えられるので、
タワーとも連携しています。

また、ピットからはピットで起きている情報が伝えられ、

そのすべての情報を裁きながら、
映像を切り替えるスイッチャーの方に指示を出したりしているのですから、

正に職人技、いや神業です!

そんな中継車チームの指示役、
某ディレクターさんに今回お話を伺いましたが、

「GTの中継が終わった後は、
1週間くらいとにかく眠い」
とのこと。

それだけ脳をフルフルに使っている証拠です！！！

当たり前の様に見ているGTの中継は、

これだけ多くの方達の連携があり、

しかも全てが同時並行で行われています。

そしてこれだけ多くの人数が連携して放送しているレースは、
国内ではGTが最大！とのこと。

「同時に色んなところでバトルが起きるGT。
撮るべきものを撮れなかったらどうしよう、
そんな恐怖と未だに戦っている。」と。

その瞬間、
レースの流れを読み取り、
ベストなタイミングで、
どの映像を映し出せば視聴者が喜んでくれるのか？

それを判断できる時間の猶予は
ごくごくわずかしかありません。

中継車のみならず、

音声中継車、

CGを作り出すCG車、

実況席のスタッフさんや

ピットにいるスタッフさんなど

スタッフ数だけでも100人ほどの人間が携わり、連携をし、
中継、放送しているのです。

皆さんのプロ根性にあっぱれです。

そんな中継車に向かって、

私とジローさん、ピットリポーター陣も、
放送には乗らない声、インカムで
様々な情報を中継車に送っています。

それを聞いた中継車のディレクターさんなどが
ピットにカメラマンさんに指示を送って

ピットの映像を撮りに行ってもらうのですが、、、

カメラさん、音声さん、

重いカメラやマイクなどの機材を持って

全速力でピットを走ってるんですねー。

こちらもまたあっぱれすぎます。

私もカメラを持たせてもらったことがあるのですが、

想像以上に重いんですねこれが。

私もジローさんも

「ピットリポーターはよく走って偉いね！」と言って頂きますが、

私たち以上に体力勝負なのが
ピットにいる技術さん達なのです！！！！

だって何時間も重―――い機材を持って走り続けてるんですからもう、、

かっこいいですよね、
本当、、

シンプルにその言葉しか出てこない笑

ちなみに写真に登場したお二人は
私が競馬番組のリポーターをしている時代からお世話になっているお二人で、

かなり長ーーーーいお付き合い。

気心知れたスタッフさん達と
ピットで一緒に汗を流せるのはなんだか感慨深いものがあります。

こんな沢山のスタッフさん達と共に
手を取り合って戦場へ向かう気持ちで笑

毎回レースに臨ませていただいている訳であります。

裏のバトルが、繰り広げられている中継チームの様子。

少しは伝わったでしょうか？

そんな裏のバトルを想像しながら中継を見ていただくと、

また違った形で中継を楽しんでいただけるかも知れません。

灼熱の夏を目前に、
あつーい中継チームの裏側のお話でありんした。

次は出演者陣の裏側にも迫りたいな、と思います！！

次回もお楽しみに！！！

See you soon

文：竹内紫麻