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大嶋和也選手(右)とチームオーナーの豊田章男氏(左)
国内トップフォーミュラ初参戦:2009年
決勝レーススタート:88回(非選手権レーススタート回数4を含む)
完走率:91.95%(2023年6月18日時点)
優勝:1回
2位:3回(非選手権1回)
3位:3回
ポールポジション:1回
ファステストラップ:1回
上記は、大嶋和也選手のスタティクティクスです。
今シーズンの開幕戦で9位フィニッシュ。これは、14戦ぶりのポイント獲得。
そして、第5戦のSUGOでシングルグリッド8番手からスタートして4位フィニッシュ。シングルグリッドからの決勝スタートは、実に21戦ぶりだった。そして久々の上位フィニッシュだった。4位フィニッシュは、2012年以来。
2007年に全日本F3チャンピオンとなり、翌年は、ヨーロッパで武者修行。そして2009年に若手ルーキーとして全日本選手権フォーミュラ・ニッポンに参戦して、初年度の第4戦、富士で2位。翌2010年、当時給油が許された規定の中での第5戦SUGOで無給油作戦によって優勝した。2011年に2位。2012年、2017年、2019年に3位各一回を記録した後に表彰台からは遠ざかっている。
大嶋選手の所属するROOKIE Racingは、国内トップフォーミュラ参戦4年目のシングルカーエントリー。チームメイトとのデータ共有はできない中でもエンジニアリング体制やチーム体制の充実に着手して今シーズンにその成果が実を結びつつあるように見える。
昨シーズンの戦績をひいてみる。
予選結果も決勝結果も全て二桁。予選では、最後尾かその前列のグリッドからのスタートが10戦中7戦。決勝の最高位フィニッシュが13位。獲得ポイント0。スポット参戦した2015年を除いて、ポイントを獲得できなかったは2022年のみ。しかし、シーズン完走率は100%だった。ROOKIE Racing としての2020年からの完走率は、驚異的な96.4%。
これは、何を意味しているのか。
今シーズン結果が出つつあるるROOKIE Racing
それは、「諦めない」「信じる」。これに尽きるのだろうと思う。苦境、劣勢にあろうとも諦めずに、自分を信じ、そして支えてくれるスタッフの努力を、最終的に結果として実らせるパフォーマンスが有していることを大嶋選手が示した。
今シーズン、大嶋選手に対する新たな<・・・・以来。・・・・ぶり>という表現を待っている。
文:高橋 二朗
高橋 二朗
日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。
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