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モーター スポーツ コラム 2023年6月20日

WRC 2023 第7戦サファリラリー・ケニア プレビュー|極悪路のサファリラリー“3連続のラフグラベル”

Mr.フクイのものしり長者 de WRC ! by 福井 敏雄
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昨シーズンのサファリラリーを疾走するK.ロバンペラ

今シーズンのWRCは早くも中盤戦に入りポルトガル、サルディニアに続いてサファリまで来ました。

サファリラリーは、70年前の1953年に英国のエリザベス女王戴冠記念行事として当時英国の統治下にあったケニア、タンザニア、ウガンダの三ヵ国を舞台に約6,000キロを走破する雄大な冒険ラリーでした。1973年にWRCが創設される前から当時発展途上にあった日本のメーカーは、このラリーに強い関心を示し日産、三菱それにスバルが早くから挑戦。日産は1970年にブルーバードSSS、73年と74年には240Zで優勝し一種のサファリブームを築きました。その後三菱ランサーが2度の優勝、日産の4連勝がありサファリラリーの名前は益々広がりました。トヨタが参戦し始めたのは80年代中盤でした。グループBセリカで3連勝、90年代にグループAで4連勝しています。かつて活躍した日本人ドライバーは篠塚建次郎、岩瀬晏弘、藤本吉郎などでした。

70年間の長い歴史の中で競技内容は随分変わって来ました。
・1953年から60年まではケニア、タンザニア、ウガンダで開催
・1960年に改名。East African Safari Rally
・1970年に改名。Kenya Safari Rally となりケニア国内で開催
・1996年従来のタイムコントロール制からSS方式に変更
・2002年から政情不安や主催者の財政の問題でWRCから脱落。19年間のブランク
・2021年にWRCとして復活。

サファリラリー発足当時の6,000キロ走行と現在のSS300キロを比べるまでもなく全く異なる形式になってしまいましたが、変わらないものはアフリカの大地です。極悪路と乾季ではありますが突然のスコールやインパラのような動物との衝突など他とは違った場面もあることでしょう。ここでもSSのスタート順は大いに影響が有ります。スタート上位のドライバーは金曜日前半の不利を後半でどの程度取り戻せるかがポイントです。おそらく昨年のようにワークスドライバー10台のR1車両の内半分位は何らかのトラブルを抱えることが想定されるため、勝田選手には我慢強くポディム近くで完走することを期待しましょう。

ラリー概要は次のとおりです。

  SS本数   SS km  Liaison km  Total km
L-1 (6/22-23) 7 130.38 km 328.23 km 458.61 km
L-2 (6/24) 6 150.88 km 254.86 km 405.74 km
L-3 (6/25) 6 75.72 km 252.40 km 328.12 km
Total 19 356.98 km 835.49 km 1192.47 km

<ミニヒストリー 30年前のサファリ>
1993年のサファリは総走行距離3718km、27タイムセクション、エントリー44台、完走17台。トヨタが1-4位独占。優勝カンクネン。岩瀬選手4位。 

文:福井敏雄

福井 敏雄

福井 敏雄

1960年代から欧州トヨタの輸出部員としてブリュッセルに駐在。1968年、トヨタ初参戦となったモンテカルロからラリー活動をサポート。トヨタ・モータースポーツ部のラリー担当部長、TTE(トヨタ・チーム・ヨーロッパ)副社長を歴任し、1995年までのトヨタのWRC圧勝劇を実現させた。

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