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モーター スポーツ コラム 2023年6月2日

モナコ優勝のキャシディ、王座に前進! | FIA フォーミュラE世界選手権 2023 第10・11戦 ジャカルタ プレビュー

モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシ
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第9戦で勝利したニック・キャシディ(エンビジョン・ジャガー)

第9戦で勝利したニック・キャシディ(エンビジョン・ジャガー)

電気自動車の世界選手権レース「フォーミュラE」のシーズン9(2023年)は残り4ラウンド7レース。これから7月末までの2ヶ月で世界中を飛び回り、このスケジュールをこなすという過密スケジュールになります。舞台はモナコから東南アジアに飛んで、インドネシア・ジャカルタでの戦い。今回は第10戦(6月3日)、第11戦(6月4日)ジャカルタのプレビューをお届けしましょう。

F1モナコGPで知られるモンテカルロ市街地コースで1レースのみ開催された「Monaco e-prix」を制したのは、なんとランキング首位で後半戦折り返しを迎えたニック・キャシディ(エンビジョン・ジャガー)でした。ベルリンでの今季初優勝に続く連勝で、キャシディは選手権ポイントのリードを20点に拡大することに成功し、年間チャンピオン獲得の可能性も広がってきました。

モナコでのニック・キャシディ(エンビジョン・ジャガー)の優勝は非常に価値ある1勝になったと思います。毎戦、特性が異なるコースをほぼブッツケ本番で走るフォーミュラEではコースによってドライバーの得意不得意の差が表れますし、レースでは狭いコースでアクシデントに巻き込まれやすく、混戦になりがちです。

そんな中、F1モナコGPとほぼ同じコースレイアウトを使うモナコで果敢なオーバーテイクを見せ、最後はワークスのミッチ・エヴァンス(ジャガー)を抑え続けての優勝。ドライバーの中で最も印象的だったのは誰の目にもニック・キャシディ(エンビジョン・ジャガー)だったことは疑いようがないでしょう。

2015年に来日し、日本でプロドライバーとしてのキャリアを作ってきたキャシディにとって、モナコでのレース経験はフォーミュラEだけ。今回が3回目の挑戦であったとはいえ、ブッツケ本番のモナコであれだけの走りを見せて、チャンピオンシップリードを広げたことは他のレースカテゴリーの関係者にも強烈な印象を与えることになったと思います。

ランキング首位はニック・キャシディ(エンビジョン・ジャガー)=121点、ランキング2位はパスカル・ウェーレイン(ポルシェ)=101点、3位はジェイク・デニス(アンドレッティ・ポルシェ)=96点、4位はミッチ・エバンス(ジャガー)=94点、5位にジャン・エリック・ベルニュ(DSペンスキー)=87点。王者争いは今年優勝しているこの5人に絞られてきた印象です。

ジャカルタのサーキット

ジャカルタのサーキット

そんな中、今季唯一の東南アジアでのレース、ジャカルタでのレース。昨年初開催となった同地でのレースですが、昨年は1戦のみの開催で、ミッチ・エバンス(ジャガー)が優勝を飾っています。今季のシーズン序盤はポルシェ勢が他を圧倒していた印象ですが、シーズン中盤はジャガーのパワートレインを使うチームが好調。マシンは昨年と違いますが、ジャガー勢は良い印象を持ってレースに挑めそうですね。

日本でも高い人気を誇るニック・キャシディ(エンビジョン・ジャガー)が優勝あるいは表彰台を得て、チャンピオン街道を突っ走るのか注目の1戦です。

文:辻野ヒロシ

辻野 ヒロシ

辻野 ヒロシ

1976年 鈴鹿市出身。アメリカ留学後、ラジオDJとして2002年より京都、大阪、名古屋などで活動。並行して2004年から鈴鹿サーキットで場内実況のレースアナウンサーに。
以後、テレビ中継のアナウンサーやリポーターとしても活動し、現在は鈴鹿サーキットの7割以上のレースイベントで実況、MCを行う。ジャーナリストとしてもWEB媒体を中心に執筆。海外のF1グランプリやマカオF3など海外取材も行っている。

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