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スペインは昨年に引き続きターマックのみで開催される。
正式名称は「57th Rally RACC Catalunya-Costa Daurada,Rally de Espana」といいます。
二つのラリーが合併してそれぞれターマックとグラベルをキープしたまま1991年にWRCへ参入しました。ミックス路面はそれなりに面白いのですが参加者の負担は大きく、FIAは単一路面の規則化を行いました。10年ほどターマックで実施されましたが、主催者の個性を発揮するため2010年からミックスを復活させました。ところがコロナ禍でサービスを身軽にするため昨年はターマックで開催され、本年も継続して単一路面“ターマックオンリー”で開催されます。
スペインのターマックコースは道幅がかなり広く、路面もスムーズなので走行速度はかなり高くレーシングスピードになります。コルシカ(ツール・ド・コルス)のターマックとは違います。
前戦のニュージーランドでロバンペラが見事優勝、オジェが2位に入ってロバンペラは最年少でのチャンピオンを確定させ、メーカーポイントでもトヨタは確実に選手権獲得に近づきました。2戦を残してトヨタ455pt、ヒョンデは374ptです。上手くいくとトヨタはスペインでメーカー選手権を獲得しそうです。
発表されているラリースペインのメーカーチームのドライバー構成はトヨタがロバンペラ、エヴァンス、オジェに加え勝田。ヒョンデはタナク、ヌーヴィル、地元のソルド。
フォードはブリーン、グリーンスミス、ルーベ、フルモーという体制です。
SS構成は模範的とも言えるほど単純で3日間毎日コースの2度使用、その半分で中間サービスが設けられており車両不具合の修理・調整のチャンスが多くあります。
ターマックで気になるのは天候です。ヨーロッパの秋は気象の変わり目で一寸心配しています。
ラリー概要は下記のとおりです。
| SS本数 | SS km | Liaison km | Total km | |
|---|---|---|---|---|
| L-1 (10/21) | 8 | 118.92 km | 482.72 km | 601.64 km |
| L-2 (10/22) | 7 | 118.75 km | 350.71 km | 469.46 km |
| L-3 (10/23) | 4 | 56.10 km | 203.71 km | 259.81 km |
| Total | 19 | 293.77 km | 1037.14 km | 1330.91 km |
SSは概して短め、20キロ超は6本。丘陵を使ったスプリントラリーです。
文:福井敏雄
福井 敏雄
1960年代から欧州トヨタの輸出部員としてブリュッセルに駐在。1968年、トヨタ初参戦となったモンテカルロからラリー活動をサポート。トヨタ・モータースポーツ部のラリー担当部長、TTE(トヨタ・チーム・ヨーロッパ)副社長を歴任し、1995年までのトヨタのWRC圧勝劇を実現させた。
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