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モーター スポーツ コラム 2022年10月7日

【FIM スーパースポーツ世界選手権2022 第9戦 ポルティマオ(ポルトガル):プレビュー】前戦スペインで岡谷が300クラス優勝!

モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシ
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先頭を走るN.61 岡谷雄太(カワサキ)

先頭を走るN.61 岡谷雄太(カワサキ)

中型スポーツバイクの世界選手権レース「スーパースポーツ世界選手権」、そして日本人ライダーの岡谷雄太(カワサキ)が参戦する「スーパースポーツ300世界選手権」はポルトガルに舞台を移して、レースが開催されます。10月7日(金)〜9日(日)にポルトガル、アルガルヴェサーキットで開催される「スーパースポーツ世界選手権・第9戦」「スーパースポーツ300世界選手権・第8戦」のプレビューをお届けしましょう。

まずは中量級クラスとなる「スーパースポーツ世界選手権」。今季も昨年のチャンピオン、ドミニク・エガーター(ヤマハ)がシリーズをリード中。モスト(チェコ)でレース除外のペナルティを受けたドミニク・エガーター(ヤマハ)でしたが、マニクール(フランス)のレース2、カタロニア(スペイン)の両レースで3連勝を飾り、ランキング2位のロレンツォ・バルダッサーリ(ヤマハ)との差を36点に広げました。

残りはアルガルヴェを含めて4戦・8レース。まだまだ多くのライダーにチャンピオンの可能性が計算上は残されていますが、今季もドミニク・エガーター(ヤマハ)の存在感は別格と言えるでしょう。そんなエガーターは来季、念願叶って「スーパーバイク世界選手権」の昇格が決定。ヤマハの第2チームと言える「GRT Yamaha」からの参戦が発表になりました。エガーターの来季のチームメイトはMotoGPライダーのレミー・ガードナーです。

スーパースポーツ世界選手権もそうなのですが、レース専用マシンで争うグランプリ出身のライダーが多く起用されるのは最近のスーパーバイク世界選手権のトレンドであり、いわゆるサテライトチームながら来季、エガーターがスーパーバイク世界選手権でどんな走りを見せるか注目です。

というわけで、エガーターは来季のシートも決まり、MotoEでもワールドチャンピオンを獲得してハッピーな状態。ライダーとしてのキャリア第2章はまさに薔薇色という状態です。

しかし、昨年のアルガルヴェのレースではドミニク・エガーター(ヤマハ)は優勝ならず。終盤戦はチャンピオン獲得に向けてやや守りに入ったレースでした。それが今季は来季以降のことも決まっている状態のため、思いっきりプッシュしていくことができるでしょう。

そして「スーパースポーツ300世界選手権」は今季ラストレースになります。日本人ライダー、岡谷雄太(カワサキ)は前戦・カタロニア(スペイン)で見事に今季初優勝を飾りました。過去にも勝利したことがあるカタロニア(スペイン)だけに、勝てるチャンスでちゃんと結果を残すところは岡谷雄太の評価をかなり高めたと言えるでしょう。この勢いで最終戦も優勝してランキング5位以内を狙って欲しいところです。

所属チームの「MTMカワサキ」はチームメイトのヴィクター・ステーマン(カワサキ)がランキング2位につけ、そこに岡谷雄太(カワサキ)の優勝が加わったことで、カタロニアで年間チームチャンピオンを獲得。3年連続の王座に輝きました。

そして、300クラスのチャンピオン争いなんですが、ランキング首位のアルバロ・ディアス(ヤマハ)が2位のヴィクター・ステーマン(カワサキ)を50点リードしています。最終戦で獲得できる最大ポイントは50点ですが、ディアス2勝、ステーマン4勝ということで、同点になった場合、勝利数差でステーマンが逆転王座となる可能性を残しているため、まだチャンピオンは決まっていません。

しかし、アルバロ・ディアス(ヤマハ)がレース1で1ポイント(15位)を獲得すればチャンピオン決定となります。スペイン・バレンシア出身の19歳、ディアスは今季2勝に留まっていますが、カワサキ優勢だった昨年までとはまるで違う景色の中でレースを展開。連続して上位フィニッシュを果たして、チャンピオンに王手をかけています。まずは1ポイント取ることが先決。勝つこと自体が難しい軽量級クラスですが、

文:辻野ヒロシ

辻野 ヒロシ

辻野 ヒロシ

1976年 鈴鹿市出身。アメリカ留学後、ラジオDJとして2002年より京都、大阪、名古屋などで活動。並行して2004年から鈴鹿サーキットで場内実況のレースアナウンサーに。
以後、テレビ中継のアナウンサーやリポーターとしても活動し、現在は鈴鹿サーキットの7割以上のレースイベントで実況、MCを行う。ジャーナリストとしてもWEB媒体を中心に執筆。海外のF1グランプリやマカオF3など海外取材も行っている。

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