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モーター スポーツ コラム 2022年7月9日

No.34 BUSOU raffinee GT-R 柳田真孝選手&井出有治選手 | 2022年 SUPER GT特別企画「相方のこと教えてもらっていいですか?」

SUPER GT by 島村 元子
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第2戦で表彰台に上った柳田真孝選手(右)と井出有治選手(左)

第2戦で表彰台に上った柳田真孝選手(右)と井出有治選手(左)

SUPER GTに参戦するドライバーは、コンビを組む“相方”とどんな関係を構築しているのだろう? 同じクルマに乗るとはいえ、ライバルには違いないから緊張感バチバチなのか、それとも頼れる仲間だからなんでも語り合っているのか……果たして!?

そこで、サーキットを離れたドライバーふたりにzoomで“遠隔取材”。レースウィークでは聞き出せないようなあんなこと、こんなことを語ってもらった。

第1弾は、21年ぶりにコンビを組むこととなったBUSOU Drago CORSEの柳田真孝、井出有治両選手をクローズアップ。ますますドライバーとしての円熟味を増してきたふたりに、20代の頃の懐かしい話や今シーズンにかける思いを訊いた。

──自己紹介ならぬ、“他己紹介”で相方を語ってください。

井出有治(以下、I):柳田選手ですか!? とりあえずイケメン……。

柳田真孝(以下、Y):なに言ってんですか(笑)。

I:後輩(笑)、もちろんドライバーとしても実績あるしパートナーとしてはパーフェクトです。

Y:こう言われて「ダメな先輩」って言ったら、超怒られる。

I:(爆笑)

Y:いや、もちろんすごくいい先輩ですし、なんかずっとお兄さん的な存在。フォーミュラ・ドリーム(※1 以下、FD)っていうレースを一緒にやってたんですけど、その時からライバルでもあり、いい先輩のような、兄貴のような存在の人ですね。

※1:本田技研工業(ホンダ)が1999年から2005年にかけて運営していたジュニア・フォーミュラシリーズのこと。井出、柳田ともに初年度にした。

──相方のレーシングスタイルやドライバーとしての強みを教えてください。

I:スピードはもちろん、レース中、走ってるのを見るとやっぱりミスも少ないし安定してる。安心感があるのはすごくパートナーとしてやりやすいというか非常に頼もしいですね。

Y:2001年、初めて井出さんと組んだ(※2)んですけど、 チームメイトとして心強い。僕と井出さん組んでる中でスタートやってもらうことが多いんですけど、必ず順位を上げて帰ってきて自分にバトンを繋げてくれるので、そういうところではすごく非常に頼もしいチームメイトでもあるし、 すごく頼りになってます。もちろんレース中のバトルもすごく強いし、速さもあるし、ペースもすごく強いドライバーだなって思います。

※2:2001年、二人はコンビを組んで全日本GT選手権(JGTC)
のGT300に参戦。No.3 ユニシアジェックスシルビア(ハセミ・モータースポーツ)をドライブ、ランキング4位を獲得した。

No.34 BUSOU raffinee GT-R

No.34 BUSOU raffinee GT-R

──自分だけが知っていると思う、もしくは間違いなく知っている相方のとっておき情報は?

I:基本、人に言っちゃいけない話ですよね?(笑) 2001年、ユニシアジェックスのシルビアで組んでた時、セパンで優勝(※3)したんですけど……その時に、柳田選手が実は前歯がない状態で表彰台に上がってて。それを必死に隠して優勝を喜んでたっていう……。みんな知らないことが実はありました、っていうことですかね。

※3:2001年のJGTCは、シリーズ全7戦に加え、6月にマレーシアのセパン?インターナショナル?サーキットでのノンタイトルレースを開催。3号車は、GT300クラスにおいてポールポジションからの優勝を果たしている。

Y:思い返してみると、その当時の写真……表彰台の写真、僕も多分持ってると思うんですけど、思いっきり歯を“にー”ってできなかったんすよね。 必死に隠しながら笑いたいんですけど全然笑えない状況で表彰立ってたんで。それが僕らコンビで初めての優勝だった。

──間違いなくとっておきの情報ですが、もう21年経ったから知られても大丈夫?

Y:そうですね。逆に、僕は最近のことで言うと、こないだ鈴鹿のレースへ行った時、井出さんが家の片付けをしてたら当時のユニシアジックスのTシャツが出てきたとか言ってきて(笑)。それを鈴鹿に持ってきたんです。それをドライバーズアピアランスの時に着て出てきてくれるという予定だったんですけど、バタバタしてたんで……(着なかった)。

──1999年、ふたりはフォーミュラ・ドリーム(以下、FD)に参戦。それ以前から知り合いでしたか? 初めて会った時の印象は?

Y:多分、井出さんは僕のことあんまり知らなかったとは思うんですよね。井出さんの場合は(サーキット)秋ヶ瀬(埼玉)をベースにしてた小島さんところのチームで、僕は新東京……今の新東京じゃなくて、昔の(千葉県)四街道だった時の新東京サーキットだったし。今は無きサシマっていうカートコースが茨城にあって、全日本の開幕戦、大雨の中、僕は1コーナーの金網越しに見てたんですけど、ロン毛の井出さんが……後ろ髪をなびかせて走ってたのが、井出さんを一番最初に知ったときです。

I:初めて会話をしたのは、FDの頃の記憶なんですけど。オーディション時かな? もちろん柳田選手のことはカートの時から知ってて。そのサシマっていうサーキットを立ち上がっていく、後ろ姿の柳田がなんか脳裏に焼き付いてますね(笑)。「あ、あれが柳田真孝っていうんだ」って思いながら見てたそのシーンをいまだに覚えてます。

──早や、お互いを知って20年以上過ぎましたが、今このタイミングだからこそお互いに聞きたいことはありますか?

I:うーん……小ちゃいことかもしれないですけど、 今年の僕のレーシングスーツがちょっとぶかぶかすぎるんじゃない?

Y:あはははは(爆笑)。

I:この間もちょっと直していただいて、だいぶフィットはしてきたんですけど、まだゆるい気が……。柳田選手のスーツがピシッとタイトでカッコいいんですけど。僕、だいぶゆったり系なんで。

Y:僕、思ったのは、あれ!? 井出さんのスーツ……直したって言ってるけど、これほんとに直した?って(笑)。

I:うん……。

Y:逆に僕……パツパツ過ぎて。スーツが。

I:うんうん。

Y:ちょっとパツパツ過ぎるんじゃない。どうなのよ?って(井出に聞きたい)。

I:えっと……この前の第3戦鈴鹿の日曜日、ウォームアップ(走行)で柳田選手がクルマに乗り込む前、ヘルメットを被ってクルマに歩いてく後ろ姿を見た時に、さっき言ったみたいに……タイトな感じでいいんだけど、さすがにお尻きつそうじゃない? とは思った。

Y:あはは(爆笑)。

I:あれぐらいタイトの方がかっこいいのかなと思って、ちょっと(自分のスーツを)チェックして、やっぱり緩すぎるかなとか思ってたんですよ(笑)。

Y:(笑)。わかります、僕のはかなりくい込んでます。

I:(苦笑)。あれは狙ってああいうタイトさ? それとも、ちょっと思ってるよりもタイト?

Y:思ったよりも、タイトです。

I:じゃあ、俺とは逆の状況ってこと?

Y:そうそう、そうなんです。

I:あの、これ、皆さん勘違いされたら困るんですけど、レーシングスーツのメーカーさんの問題ではなくて、僕らがオーダーする寸法が正しくないからそうなってるだけで……。スーツメーカーさんは悪くないですから(笑)。

Y:そうそう。

──きちんと採寸しないと!

I:いやぁ多分、いろいろ僕も疲れてるんで痩せてきちゃったんじゃないかなと(苦笑)。どうしたら柳田選手に気持ちよく走ってもらえるかな、どうしたら道上監督に気持ちよく監督やってもらえるかな……そういうこと考えてたら、痩せちゃったんでしょうね。

Y:逆に僕が太ってるみたいじゃないですか!(苦笑)。でも、実際僕も太っちゃったんですよね。多分、1月から3キロぐらい増えてるんで。逆にストレスかなという……。

I:え!? これ、チーム批判?

Y:いや……。

I:道上さんに電話していい?

Y:いや、チームのストレスじゃなく……。

──話をFD時代に戻します。スカラシップをかけてどちらかが選ばれるという佳境でしたが、実際、この時のふたりの仲は?

I:やっぱりスカラシップを獲るっていう大きな目標を持ってやってる中、最終戦に近づくにつれて柳田選手と僕がチャンピオン争いする形になってきて、意識してたと思います。シンプルに負けたくなかったし、やっぱり人生かけてチャレンジしてるからなんとしてでも勝ちたい!という気持ちはあったんですけど。柳田選手がちょっとよそよそしくなってきたなっていう記憶はありますね。

Y:あはははは(笑)。お互い多分意識はしてると思うし、僕らも10代、20代前半のまだ若い時だったんで、緊張もプレッシャーもあっただろうし。そういう中でギクシャク感は間違いなくあったと思います。

──そんなふたりが、2001年にハセミレーシングのユニシアジェックスシルビアで初コンビを組みました。

I:あの時は、“まぁ”(柳田真孝の愛称)と一緒にできるんだと思って、すごいうれしかったという覚えが……。そこからまた21年ぶりにまさか一緒に組める時が来るとは思ってなかった。僕としてもなんか運命的というか……。これでまた柳田と21年前に取れなかったチャンピオンを……そのリベンジじゃないけども、チャンスが来たからがんばりたいってほんと強く思いましたね。

──柳田選手は、その後GT300、GT500クラスでチャンピオン(※4)になりましたが、今回の21年ぶりのコンビ結成をどう思いましたか?
※4:GT300クラスでは、2003年と2010年に(いずれもハセミモータースポーツ)、GT500ではMOLAで2011、12年の2年連続でシリーズチャンピオンとなった。

Y:2001年の時は僕もほんとにGTのことを知らず、まだ20代前半で全然右も左もわかんなくて。自分で言うのもなんですが、ほんと暴れん坊だったような気がして。全然自分をコントロールできてなかった。なので、チームにも迷惑かけたし、井出選手にも迷惑かけて……。最後、チャンピオン争いしてたんですけど、それもぶち壊してしまって。せっかくチャンピオン獲れる位置だったのに、僕のせいでチャンピオンを獲れず……。迷惑かけてしまったっていうのが、いまだにすごい心に残ってるというか。その経験があったからこそ、そのあと自分もチャンピオン獲れたし、長い間こうやってレースにも参戦できてるので、今年、井出選手と組むことが決まった時には、その時の恩返しじゃないですけど、絶対この借りを返すつもりで、っていうか、ほんとに強い意識というか、意気込みで絶対やろうっていうふうに、決まった時は強く思いました。

──21年ぶりの再結成は、井出選手にとっても発奮材料では?

I:井出:チームは新しいし、まだクルマもまとまり切ってないんですけど、そういった部分は柳田選手も僕もいろいろ経験してきてるので 早くまとめられるようにしていきたいし、当然……シリーズチャンピオン目指してますけど、(SUPER GTは)そういう甘いレースではないことも理解してるんで。ふたりで力を合わせて、とにかく結果を積み上げて、そういうところ(チャンピオン争い)に持っていきたいなと思ってます。

──監督の道上龍さんはホンダの生え抜きドライバーですが、今年はGT-Rで戦うチーム監督となり、ファンには驚きの展開でした。せっかくなら第3ドライバーでレース参戦してもらいたいという気持ちもあります。その点についてはどう思いますか?

I:道上さんは“まだ現役”というのが僕の中で意識ですが、監督という立場でその全体ほんとによく見てくれてると思いますね。僕や柳田選手、メカさんも含めて全体を上手く見ててドライバー目線でもいろいろ気を遣ってくれてるので、 非常にやりやすい。逆に柳田選手は、“日産の柳田選手”“ホンダの道上選手”というライバル関係でもあったのに、今年は監督、ドライバーの立場で一緒にやってるので……どういう気持ちなのかなっていうのが知りたいですね。いい機会なんで、柳田選手にその辺を話してもらいたいですね。

Y:僕、そこまで「ホンダの道上さんだから」っていう感覚があんまりなかった……っていうか、道上さんも多分そういうふうに意識しないように、やってくれてるのかなっていう感じがあって。逆に道上さんがNISMOの人と話してるのはちょっと違和感というか(笑)、最初は慣れなかったですね。でも井出さんと同じ意見で、道上さんはドライバー出身だから、ドライバーのことも考えながらチームを回してる感じがすごく感じられます。

──この先、GT-Rに乗る道上監督兼選手が登場すれば、さらにチームも盛り上がるでしょうね。

I:そうなんですよ。本人も結構乗りたそうな感じなので、僕としてはぜひ一緒に長いレースを走ってもらいたいなっていう気持ちがあります。ただ、現状としてはクルマのセットアップも含めてなかなかテストする時間がないので、その作業を進めることを考えると、どうしてもドライバーの数を増やすことは今のところ難しい。もっと道上監督に気持ちよく乗ってもらえる状況まで持っていけたら、そこで乗ってもらえるような準備をしていきたいんで。早くそうできるように、柳田選手と一緒にクルマも早く作っていきたいなと思いますね。

No.34 BUSOU raffinee GT-R

──シーズンも3戦が終了。手応えはどうですか?

I:まずシーズン迎えるにあたって、現実的なところで言うと序盤はとにかくQ1通過だとか、ポイント獲得できる状況にシーズン半ばぐらいまで行けたら行って……後半に、表彰台1回、2回上がれれば“御の字”じゃないかなというのを現実的に考えてたんです。そういうイメージでいた中では正直思ってたよりもいい状況で、この3レースを終えられてるかなと思いますね。

Y:僕も同じですね。あ序盤は絶対苦労するとは思ってました。今のSUPER GTっていうカテゴリーは……特にGT300はほんとに僅差ですよね。なので、新規(チーム)というか、新しい体制でパッとポイントだったり、表彰台乗るっていうのは非常に難しいっていうのが、僕の中でのSUPER GTの状況というか、そういうレースだと思ってたんです。序盤は苦労して、ポイントも下手したら獲れないんじゃないかなって思ってたんですけど……。そんな状況の中で表彰台も1回、この間もポイントを獲れた(鈴鹿戦で6位入賞)のは、自分の中でも予想外にすごくうまくいってるという感じです。

──今季、これまでのベストレースは?

Y:もちろん順位で言ったら、富士スピードウェイでの第2戦。クルマも富士にはGT-Rっていうのは良かったし、事前のテストも走ってたんで。なんとなく「行けるのかな」っていう感じはあったんですけど、表彰台に乗れたのは……さっきも言ったんですけど予想外だったんです。予選も井出さんがQ1を突破してくれて。僕もQ2を4番手で来て。前からスタートできて、レースも序盤に順位上げられたし、井出さんもスティントで順位上げて帰ってきたんで。やっぱりベストだったんじゃないかなって。

I:柳田選手が言ったように、順位としては第2戦ですけど……僕の中では、鈴鹿の予選ではクルマのポテンシャルがドライバーとしてまだ引き出せてないのもあって、かなり厳しい順位だったんです。そんな中で自分も(順位を)上げれたし、柳田選手も後半で抜いてきてくれて、6位に。あそこまで僕らがいけると正直思ってなかったんですよね。自分たちのがんばりとしても、うまく結果として繋がったのかなと思います。J SPORTSでも見てもらえればわかるんですけど、GT500が最後ファイナルラップで130Rを入っていくとき、ちょうど柳田選手が前のクルマをオーバーテイクするのがそのうしろで映ってて。それをピットでモニターで見てて、思わず「まぁくーーーーんっ!」って叫んじゃって(笑)。 みんなでピット裏でも「抜いた? 抜いてない?」とか言って……で、シケインからのカメラに変わった時に前に出てるのが見えたから、もうみんなでガッツポーズして、「6位でゴールできる!」って喜んで。あれはほんとにチーム全体としてもうれしかった。順位としては第2戦の2位が一番いいんでしょうけど、この3レースの中では、チーム全体で(鈴鹿の)6位を喜べたのが非常にうれしかったですね。

──中盤戦以降戦、お互いに期待することは?

I:この3戦を終えた中で、柳田選手に関しては非常にいい仕事をしてくれてると思うんで、ここをこうしてもらえたら……というのは特にないですね。ただ僕らの作業としては、エンジニアの伊与木(仁)エンジニアであったり、チームもほんと……クルマをいろいろ良くするためにデータ解析もしてくださったりとかして、毎レース毎レース、進化しているので。レベルの高いSUPER GT中でも開発というか、クルマを良くしていってくれてるんで、ドライバー側からもキチンとインフォメーションを伝えて、ふたりでがんばってやっていこうねっていう感じですかね。

Y:井出さんに期待……もう今のままでも十分だと思いますし、21年前もそうだったんですけど、レースでは必ず(交代した時より)その上の順位で帰ってきてくれるっていうのは、ドライバーとして申し分ないことです。強いて言えば、 この間クールスーツがちょっと壊れたんですけど、それでも井出さんは普通に走ってきてくれて。エアコンがあるんで、この先もクールスーツ、いらないんじゃないかな(笑)。

I:俺はいいけど……。いいの(笑)? ナシで行く?

Y::行ってみますか?

I:ただ、これから夏本番だけど……。

Y:ですよね(笑)。撤回します。

I:ははははは(笑)。一番いいのはドライバーが集中して最後まで走れる環境。クールスーツが有効であればあった方がいいと思うし、なくてもいけるっていう状況であればそれに越したことはないけど。とにかく最後まで思いっ切り走る状況を自分たちで用意すればいいかな。それこそ僕、インパルでGT500をやらせていただいた時(2003〜2005年)、スタート前に「クールスーツなしで行けるよな」って言われて……。「はい、がんばります!」としか言えないでクールスーツなしでセパンのレースを走り切った記憶がありますね(苦笑)。

──この先、自分たちのチームとしてターゲットにできそうな戦いはどのレースになると思いますか?

I:僕らのGT-Rと相性のいい富士スピードウェイ……次のレースになりますけど。 (サクセス)ウェイトとしてもある程度は積んでますけど、まだ勝負できる重さではあると思うんで。まずは目先の富士スピードウェイ……前回2位だったんで、優勝を目指してまずはそこをがんばりたいかな。そこに向けてクルマもまたワンランク上のレベルでチームも用意してくれると信じてます。あとはもてぎあたりで狙いたいなと思ってるんですけど。現状で言うと次の富士で、とにかくいい成績を残したいっていう思いでいます。

Y:富士はほんとにGT-Rにとっていいサーキットだと思います。ここ何レースかはGT-RもBoP(バランス・オブ・パフォーマンス:性能調整)という意味では、ちょっときつい状況にはなってるのは間違いないんで、どういう状況になるかはちょっとわからないんですけど、 間違いなくきつい方向にはいってると思うんで。厳しい戦いになるとは思うんですけど、チームと井出選手と一緒に、そしてダンロップタイヤさんとも協力すればまた上位に行けると信じて……自分たちを信じて戦っていきたいなって思います。

──最後に、レースとはまったく関係のない質問を。おふたりからは”大人のオトコの色気”が画面からも伝わってくるんですが(笑)、この色気の秘訣は?

I:なるべく女の子とデートすることですかね!? 冗談ですよ、冗談!! やっぱりドライバーなんで、身体はほんとにきちんと管理したいなって思ってますけどね。フォーミュラ(レースを)やっ手た頃みたいに、食事も管理、制限してトレーニングも週3日、4日とか、そこまではやってませんが。ほんとに簡単なことで言うと……僕、お湯に浸かるの好きじゃないんですけど、代謝を上げるためになるべく30分、40分半身浴……っていうのを毎日やるように心がけてます。あとはストレッチとか。そういうとこですかね。あとは、全日本カートのチームも自分でやってて、レーシングカートに携わってる部分も結構多いので、レーシングカートになるべく乗ってトレーニングもしてるんで。そういった部分ではいろいろ動いてる部分で、そういうふうに見ていただけてるんであれば、うれしいなと思いますけど。

Y:僕は、昨日も井出さんの電話に出れないぐらい……夜10時ぐらいにはもう寝てるんで。どこにも行かず早く寝るっていうのがポイントだと思ってます。

I:なんか俺が夜な夜な出かけてるみたいな……(笑)。まぁ21年前からそうなんですけど、(柳田と)一緒に組んでて、キャラ設定的に僕がいつも楽しく遊んでて、柳田選手は……日々、コツコツと真面目にやってるっていう設定なんで。21年経ってもその設定が崩れてないのはいいことですね。この間、道上監督にもちらっと言われましたけど、なんか”そういうイメージ”だよね、って言ってたんで。そうなんだなと思って……。その分がんばってステアリング持った時には、やるときはやるんだって思ってもらえるようにがんばろうと思います。

Y:僕はよく寝ることが……やっぱり今はどうしてもインターネットがあるんで、いろんな情報を取り入れよう、取り入れようとしすぎちゃうのが僕はあんまり良くないなと思いながら。で、目も40過ぎると悪くなるって、ほんとになるのかなと思ったらほんとになってきたし(苦笑)。そういうところを日々感じてるところなんで。目のトレーニングというかケアをしてもらってるますね。

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No.34 BUSOU raffinee GT-R 柳田真孝選手&井出有治選手 | 2022年 SUPER GT特別企画「相方のこと教えてもらっていいですか?」

文:島村元子

島村元子

島村 元子

日本モータースポーツ記者会所属、大阪府出身。モータースポーツとの出会いはオートバイレース。大学在籍中に自動車関係の広告代理店でアルバイトを始め、サンデーレースを取材したのが原点となり次第に活動の場を広げる。現在はSUPER GT、スーパーフォーミュラを中心に、ル・マン24時間レースでも現地取材を行う。

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