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モーター スポーツ コラム 2022年6月3日

今年もハイレベルな戦いが繰り広げられるか?テレビ観戦でも見どころ満載の2022富士24時間レース

SUPER GT by 吉田 知弘
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開催5回目を迎える富士24時間レース

今年で5回目を迎えるスーパー耐久の富士SUPER TEC24時間レース。国内唯一となる長丁場の耐久レースが、6月4日(土)、5日(日)に開催される。

開催初年度から様々なドラマが生まれてきた富士24時間レース。シリーズの中では、一番獲得ポイントが大きくなるレースであるほか、長丁場のレースを戦い抜くために、普段はSUPER GTのGT500クラスやスーパーフォーミュラで戦うトップドライバーも助っ人参戦するなど、国内モータースポーツ界でも“年に一度のビックイベント”となりつつある。

2022年も全9クラス、56台がエントリー。どのクラスも強力な体制で臨んでおり、スタートからゴールまで目が離せないバトルが繰り広げられそうだ。

なかでも、総合優勝争いに絡んでくるのが、GT3車両で争われるST-Xクラス。有力候補となるのは、昨年のウィナーであるGTNET MOTOR SPORTSのNo.81 DAISHIN GT3 GT-Rが一番手強い存在になることは間違いないだろう。過去4回中、3度の優勝を果たしている実績はもちろんのこと、無理のないレース運びをして、トラブルやペナルティを最小限に抑えるチーム力は、昨年も存分に見られた。

昨年覇者のDAISHIN GT3 GT-R

おそらく、今年も序盤からリードを広げていくというよりは、土曜日の夜から日曜の朝にかけて安定したペースで周回を重ね、気づいたらトップを独走しているという展開になりそう。そこに対して、ライバルたちがどう太刀打ちするに注目だ。昨年も途中までトップ争いを繰り広げたNo.9 MP Racing GT-Rや、No.31 DENSO LEXUS RC F GT3は初の総合優勝を狙っており、昨年のリベンジに燃えているはずだ。

またNo.62 HELM MOTORSPORTS GTR GT3にはショウン・トン、No.888 Grid Motorsport AMG GT3には高木真一、山脇大輔と2020年の総合優勝メンバーも参戦を予定している。その辺も考慮すると、例年以上にレベルの高いトップ争いが見られるかもしれない。

そのほかにも、GT4車両で争われるST-Zクラスは7台がエントリーし、いつものように接戦のバトルとなりそう。ST-1クラスもKTM、BMW、トヨタGRスープラ、アストンマーティン ヴァンテージと、それぞれ特徴の異なるマシンでの対決が見ものだ。

ST-2クラスは、昨年から参戦台数が増え、勢いに乗っているGRヤリスに対して、参戦経験の長い三菱ランサー エボXやスバルWRX STIに対して、どう対抗するか。昨シーズンは毎回のようにゴール直前まで接戦のバトルが展開されたST-3クラスも、最後まで目が離せないトップ争いになるだろう。

J SPORTS 放送情報

ST-4クラスには新型のGR86が登場予定。一番参戦台数が多いST-5クラスも激戦になることは間違いない。スーパー耐久では公式サイト内でライブタイミングが見られるため、テレビでの中継と合わせて、各クラスの順位もチェックしながら観戦していただくと、より楽しめるだろう。

そして、今年は参戦台数が一気に増えたST-Qクラス。ここでは開発を目的とした車両が参戦している。このクラスは基本的に賞典外のため、順位はつかないのだが、Rookie Racing(トヨタ)に加えて、マツダやスバルも登場。さらに富士24時間ではNISMOが新しく製作した新型Zをベースにしたマシンがテスト参戦を果たす。特に230号車には平手晃平、松田次生、ロニー・クインタレッリ、佐々木大樹、星野一樹と錚々たるメンバーがエントリーしている。トラブルなく順調に走っていけば、総合順位でどこまで来るのか、楽しみなところである。

今ではスーパー耐久の顔のような存在で、すっかり定着している水素エンジン搭載のカローラも、今週末でレースデビューからちょうど1年を迎える。この期間で様々な試行錯誤が繰り返されてきたが、どれだけ進化した走りが見られるか。こちらも見逃すことはできない。

昨年大きな注目を集めたRookie Racingの水素エンジン搭載のカローラ

ここ数年は、コロナ禍の影響で、制限がかかる中でのレース開催だったが、今年は状況も落ち着いて、キャンプを楽しみながらレース観戦をするファンも増えることだろう。だが、自宅でのテレビ観戦でも今年の富士24時間は十分に楽しめる。それくらい見どころの多いレースウィークとなりそうだ。

J SPORTS オンデマンド番組情報

文:吉田 知弘

吉田 知弘

吉田 知弘

幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ

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