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モーター スポーツ コラム 2022年5月31日

WRC2022第5戦ラリー・イタリア・サルデニア“シーズン2回目のラフ・グラベル”

Mr.フクイのものしり長者 de WRC ! by 福井 敏雄
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荒れた路面が特徴的なラリー・イタリア。

コロナにもめげず順調に第5戦まで来ました。トヨタのロバンペラがこれまでの4戦中3勝をあげ神童ぶりを発揮しています。快進撃はどこまで続くのでしょうか。タナクとエヴァンスが出遅れています。ヒョンデはヌーヴィルがぎりぎりのところで持ちこたえていますが、今シーズンから始まったハイブリッド車両の開発・熟成にまだ不十分な面が目立ちます。加えて大切な局面でパンクを喫しています。その結果4戦までの順位はトップのロバンペラ(106pt)、以降はヌーヴィル(60pt)、勝田(38pt),タナク(37pt)、エヴァンス(36pt)、ブリーン(34pt)、ローブ(27pt)、グリーンスミス(20pt)、オジェ(19pt)、ソルド(19pt)となっています。昨年の状況とは全く違います。ローブとオジェが半引退気味でそろそろ世代交代の時期に入ってきたのでしょうか。

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この中で勝田選手の成長ぶりが目立ちます。今は上位の選手がトラブル等でドロップした機会に順位をじわじわ上げていく方式でチャンスがあればポディウムの一角を狙えるような走りをしています。メーカーポイントの方はトヨタ(175pt)、ヒョンデ(116pt)、フォード(94pt)となっており昨年に比べフォードが上がってきています。

ラリー・イタリアは2003年まではサンレモラリーとしてモナコの隣町サンレモを起点に行われ、夏のモンテとも呼ばれており、ターマックとグラベルの複合ラリーでした。サンレモは大観衆による交通混乱のため2004年より地中海の保養地であるサルデニア島に移動しました。ちなみにサルデニアでの第1回優勝者はスバルのペター・ソルベルグでした。昨年はトヨタのオジェが優勝です。今年はWRC発足50周年、ピレリ創立150年の年、イタリアの伝統的ラリーであるコスタ・スメラルダの60周年でイタリア自動車クラブはお祭り騒ぎです。ラリーは島の北半分の地域で行われ、路面はポルトガルを上回る悪路。あまり木が生えていないハゲ山のような丘陵地が主戦場です。浮き砂利も多く、スタート順が影響します。上位ドライバーは初日苦戦が予想されます。メカトラブルやタイヤのパンクが致命傷になるでしょう。ミッキージャンプと呼ばれる小さい周期のジャンプには正確な対応が必要です。これからサファリ、フィンランド、ギリシャなど本場のグラベル戦を控え車両の熟成度を判断する材料になるでしょう。

ラリー概要は下記の通りでSSは規定の300キロを満たしています。

  SS本数   SS km  Liaison km  Total km
L-1 (6/2-3) 9 136.79 km 393.92 km 530.71 km
L-2 (6/4) 8 131.82 km 448.54 km 580.36 km
L-3 (6/5) 4 39.30 km 153.01 km 192.31 km
Total 21 307.91 km 995.47 km 1303.38 km

ファクトリーチームの主なエントリーは、トヨタのオジェがお休み、その代わりラッピが入ります。チームエントリーで勝田。ヒョンデはヌーヴィル、タナク、ソルド。フォードはブリーン、グリーンスミス、フルモー、ルベー。R1車合計11台の出場です。

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文:福井敏雄

福井 敏雄

福井 敏雄

1960年代から欧州トヨタの輸出部員としてブリュッセルに駐在。1968年、トヨタ初参戦となったモンテカルロからラリー活動をサポート。トヨタ・モータースポーツ部のラリー担当部長、TTE(トヨタ・チーム・ヨーロッパ)副社長を歴任し、1995年までのトヨタのWRC圧勝劇を実現させた。

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