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モーター スポーツ コラム 2022年5月21日

富田竜一郎選手(No.10 TANAX GAINER GT-R)「次の鈴鹿はチームの本拠地にも近いので、2台ともいい順位で終われるようにしたい」

SUPER GT あの瞬間 by 島村 元子
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10号車 TANAX GAINER GT-R 富田竜一郎 / 大草りき / 塩津佑介

10号車 TANAX GAINER GT-R 富田竜一郎 / 大草りき / 塩津佑介

レースでの出来事をドライバー自身に振り返ってもらう「SUPER GT あの瞬間」。2022年シーズンも引き続き、映像とコラムでお届けします!

3年ぶりにSUPER GT GT300クラスに復帰した富田竜一郎選手。富士では、古巣のGAINERで早速優勝を果たした。今シーズンは、ルーキーの大草りき選手とコンビを組んで新たにチームに加入したエンジニアとともに”冒険”をしながらレースに臨んでいるという。今回、勝利に向けてどのようなアプローチをしたのか話を訊いた。

──ご自身にとっては7年ぶりの優勝となりました。今回は公式練習からいい流れがあったようですが、予選に向けてどういう感じでしたか?
富田:公式練習でトップを取ったときにはフィーリング以上にタイムが良かった印象でした。ただ、正直なところ今のSUPER GTは公式練習で速くても予選で落ちることもあるし、僕も過去にさんざん経験してきているのであまり楽観的ではなかったです。(公式練習での好タイムは)たまたまタイミングとか、ニュータイヤでアタックした時の路面コンディションが良かっただけだろうと考えていました。開幕の岡山も公式練習でそれなりに良くて予選ではもっと良かったんですが、その逆も全然あるだろうと思っていたのであまり大きくクルマ(のセッティング)を変えたりしないように、今までどおりに進めました。その後のFCY訓練(中の走行)ではスバルさん(No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT)が非常に速かったので予選でも(上位に)来るだろうけど、僕らは僕らなりに今日やってきたことを全部やれば、とりあえずQ1は普通に通るんじゃないかという感触でした。なので、「無難にQ1を通過して、Q2も5番手以内で通ればいいね」なんていう話をしていました。

──その中でルーキーの大草選手がQ1を4番手で通過。Q2担当の富田選手としては、もっと上を狙えるという思いがあったのでは?
富田:大草選手がニュータイヤでのアタックで速いことはわかっていました。Q1は通過してくれるだろうという思いが半分と、ルーキーの場合はQ1を担当してメンタル的にうまくいかず……という人もいたので、まずは(大草が)Q1を通過してくれたことにすごく安心しました。ただ、実際A、B組があるので(組によって通過タイムが)コンディションによって若干遅いとか速いとかあると思うんです。そのなかでアタックタイムを考えると、5〜6番手くらいかなと考えていました。

──実際はQ2でのアタックで見事2番手を獲得。しかし、ご自身にとっては悔しい結果だったと聞きました。なぜですか?
富田:エンジンをかけてピットロードを出て、1コーナーを曲がったときに「このクルマ、ポール(ポジションが)獲れるな」っていう感触があったんです。いろんなカテゴリーのレースをやってるなかで、「今日はタイムが出るな」っていう感触があるときとないときがあるんですが、確実にポール(ポジションを獲得)とか、自分の狙っているアタックができるんじゃないかなという感触があって。大草選手からのフィードバックもあったので、予定としては計測3周目と4周目にアタックにいこうと決めてウォームアップをしていました。そんななか、計測1周目の途中で(アタックに)いける気がしたんです。僕らはフロントタイヤのウォームアップに問題を抱えていて、(タイヤとして)前後揃って“おいしい”(パフォーマンスが出せる)タイミングがなかなかないんです。

でもそのときはAコーナー、100R……と”これはいけるな”っていう確信があって。で、セクター3で前のクルマとギャップをとってアタックに入りました。そしたらグリップはすごく良かったんですが、公式練習の最後にアタック(シミュレーション)したときの印象と少しクルマのバランスが違ったところがあって……。そこをうまく合わせ切れずに1回目のアタックはうまくいかなかったんです。具体的に言うと100Rからヘアピンのところが処理し切れなかったのと、1コーナーのブレーキングが思いのほか止まったので、その辺りでロスがあって1分35秒253というタイムになりました。結果的にこれが(10号車としての)ベストラップになったんですが、(再度アタックした)次の周は1コーナーからダンロップ、13コーナーまではだいぶ速くて……。「あれ!? これは34秒台が見えるな」という確信があったんですが、ちょっと気負ったのもあり、(タイヤの)グリップダウンもあったので最終コーナーで行き過ぎてしまいました。それで0.15秒落とした(ロスした)と思います。これがなければ、スバルさんと同等かちょっと落ちたくらいの(タイムで)2番手だったので多分結果は変わらないですが、自分のなかではクルマを100%使い切れなかったなということがすごく大きな後悔になっていますね。

10号車 TANAX GAINER GT-R

10号車 TANAX GAINER GT-R

──61号車の山内英輝選手がポールポジション獲得数を伸ばしているだけに、これを阻止したいという気持ちは大きかったでしょうね。
富田:SUPER GTに参戦するようになって、ポール(ポジション)はまだ一度も(獲ったことが)なくて。予選は2番手が最高なんです。2018年には結構(2位を)獲ったんですが、なかなかポールにたどり着かなくて。(参戦車両が)GT3だとそういうチャンスってあまり多くあるもんじゃないし、予選に特化したブーストがあるわけでもない。うまい巡り合わせがないと(ポールポジションは)獲れるものではないんです。また、10号車は、大草選手もそうですがメカニック、エンジニアともども去年までと大きく変わっているので、まずはチームとして”ポールポジション”という確固たる結果が欲しかったというのがありました。

──開幕戦の岡山も勢いがあったので、今回はシーズン初優勝を視野に戦略を立てたと思います。どういう内容でしたか?
富田:多分、今回のダンロップタイヤさんとして全体的にそうだと思うんですが、ちょっとロングランがどこまで保つのかが、他社さん……ブリヂストンさんやヨコハマさんと違って、そもそも(タイヤ)無交換を想定に入れずにレースをしようという感じでした。ポールポジション(ラップ)に近いようなペースで走れていたし、(決勝直前の)ウォームアップを走ってもユーズド(タイヤ)での(タイムの)落ちが少なかったんです。なので、チームでは下手に(タイヤ)無交換でチャレンジするよりは各スティントを思いっきり飛ばして、最後にどこにいられるかというレースをしようと決めていました。それに向けて、僕のほうが大草選手より若干経験値があるので、大草選手には真ん中(のスティント)でタイヤ(グリップ)の落ちや(ドライバー交代後の)アウトラップの経験をしてもらった上で、最後に何があってもいいように僕を持ってこよう……と。各自にあまり大きな負担がいかないよう、普通のレースができるようにしようという戦略でした。

タイヤも2種類あるうちにあまり攻めずに実績のあるほうを使おうと。ある種コンサバにいったという感じでした。最後まで赤旗もなく、普通にいってたらどこまでいけたかは……(わからない)。埼玉トヨペットさん(GB GR Supra GT/52号車)や65号車(LEON PYRAMID AMG)が(タイヤ)無交換で(ポジションを)上げて来ることはわかっていたし、それを最後のスティントでどこまで追い上げていけるかというレースになると予想はしていましたが、思った以上に大草選手がセカンドスティントでがんばってピットで前に行ったクルマを(コース上で)オーバーテイクしてきてくれて埼玉(52号車)のすぐうしろにはいられたので、うれしいというか安心した気持ちが半分と、最後までレースをやりたかったなという気持ちがありましたね。

──コンサバな戦略とのことですが、オープニングラップでの”勝負”は見ものでした。あれは、”いくならココでしょ!”という気持ちでしたか?
富田:前回の岡山では僕たちの戦略とピットストップでミスがあり、僕らよりペースの遅いクルマのうしろに入ってしまったんです。今の僕たちのセットアップは……いろいろな要因があるんですが、集団の中に入った時にちょっと(ペースが)厳しくて。なのでスバルさん(61号車)のうしろを着いていかなきゃいけないレースになると、(逆転するのは)かなり厳しいと思っていたので、とにかく1周目のうちに抜いてトップに立って、フリーな状態でタイヤのマネージメントをしたいなという気持ちが自分の中にありました。また、スバルさんと僕らでは車重が違うため、タイヤのウォームアップが僕らのほうが全然いい。なので、最初のスティントで(タイヤが)ボロボロになってもいいからとにかく前に出て引き離そうと考えていたんです。思った以上に僕たちのタイヤ(パフォーマンス)の落ちが少なかったおかげで、スバルさんを3〜4秒引き離すことができたのはいい意味での想定外でした。逆にスタートでいけなかったら(逆転できなかったら)、もう今回のレースは終わり(勝てない)かなと考えていました。(61号車の)山内選手が(コカ・コーラコーナーで)すごくフェアにスペースを開けてくれたおかげもありますが、前に出られて良かったなと思います。

──結果として、滑り出し上々のレース運びができました。
富田:自分たちが狙っていたとおりの形には持っていけたかなと思います。本当のことを言えば、スタートをもっとキレイに決めて1コーナーで抜きたかったんですが、山内選手にちょっと寄ったときに間違ってシフトアップしてしまって……(苦笑)。本当はもうちょっと加速してからシフトアップしなきゃいけなかったのですが、そこで加速が少し鈍ってしまい、1コーナーまでに届かなくて。ただ、互いに牽制し合っていたから山内選手もうまくクリップが取れなくて。そのなかで僕らのクルマのほうが立ち上がり加速に優れているので、(61号車より)前でコカ・コーラコーナーに行けて良かったと思います。

【SUPER GT あの瞬間】

【SUPER GT あの瞬間】SUPER GT 2022 第2戦:富田竜一郎選手(No.10 TANAX GAINER GT-R)

──シフトミスの話は、優勝したから公表してもいいってことですか?
富田:そうですね(笑)。いつも毎戦優勝したクルマのオンボード映像が流れるじゃないですか? それで確実にバレるので、先に言っておかないと恥ずかしいなと思って(苦笑)。

──1回目のピットインは29周終了時。これは作戦どおりでしたか?
富田:ピットとずっと話しながら走っていて、僕より先に(ピットに)入るクルマがいたら必ずそのクルマのラップタイムをチェックしてくれと。あと、(タイヤ)無交換や(ガソリン補給だけを行う)スプラッシュをやりそうなクルマは、僕らが事前にある程度ピックアップしていたのですが、そのクルマが入ったら僕らもすぐ(ピットに)入ることをチームの判断で決めていました。また、僕たちの(ピットインする)ミニマム(周回数)が20周にしていて……というのも、僕の最大規定周回数(※1)に被るとマズいので、最初のスティントで長くするメリットがどうしてもなくて。

ただ、(大草が担当する)セカンドスティントを限界まで伸ばせるようにという考えから、20〜30周の間(でのピットイン)をひとつのメドにしようと考えていました。そのなかで52号車と65号車が(ピットに)入ったと聞いて。じゃあ、あと2周はこのペースでいけるから、それが終わったら(ピットに)入りましょうとエンジニアとドライバーとで交信をして、29周目のピットインを決めました。タイヤ的にも少し厳しくて、これ以上走ってもラップタイムペースが落ちてきて(他車に)スプラッシュをされてしまうと巻かれてしまうし、それで前に出られちゃうとまた抜くのが大変になるし。スピードがあるうちにタイヤを替えて、速いペースで(ギャップを)稼ごうという考えでした。
※1:規定で1名がレース距離の3分の2を超えてドライブしてはならないと決められている

───セカンドスティントの大草選手にはどうアドバイスしたのですか?
富田:あまり周り(のクルマ)は気にしていなかったんです。というのも、34号車(BUSOU raffinee GT-R)は僕たちよりも給油時間が短かったんですよ。アウトラップの段階で大草選手が前に出ていたし、コース上で4号車(グッドスマイル 初音ミク AMG)を自力で抜いてきてくれて、その時点で僕たちの戦略としては想定どおり、ほぼパーフェクトだったので、そのまま大草選手が守り切ってくれればあとは最終スティント勝負というか、僕に回ってきたときにどういうレースができるか次第でした。大草選手のスティントではスタート時のタイヤとコンパウンドを変えたので、それが路面温度的にうまくいかなかったのか、ちょっとバランス的にはアンダーが出て乗りづらかったようです。でも「大丈夫(コントロール可能)な範囲だと思います」ということだったので、特にこちらからは要望も出さず、抜かれずにがんばってくれれば最高かなって思ってました。正直、期待値よりも圧倒的にがんばってくれました。

──SUPER GTではGT-Rでキャリアを重ねている富田選手と伸び盛りの大草選手とのコンビは、これからも注目される存在になりそうですね。
富田:大草選手はルーキーだし、僕もしばらくSUPER GTをお休みしていたので(※2)、正直なところ出来過ぎかなと思っている部分が大きいんです。まだまだこの先、厳しいレースがたくさん出てくると思うんですがそのときにどう戦えるかが一番大事だと思うし、どちらかというと、ここまではタイヤだったりクルマの部分でうまくいってる(結果が出ている)のが大きいと思うので。もちろん(戦略的に)狙ってやっている部分もありますが、それ以上に自分たちが想定しているよりもいい状態にしてもらっているので、この状況をどこまでキープできるかですね。大草選手にとってプレッシャーにもなると思うので、そうなったときにチームとしてどうケアをするか、全員でミスなくレースをするかがこの先のレースでの大きな課題になると思います。

2戦終わったところで優勝しましたが、自分たちとしては100%やり切ったという感じではないので、「今シーズンはいけるぞ!」とか「今シーズンはシリーズ(タイトル)を獲りにいくんだ」というような楽観視はまったくしてないです。もちろん、せっかく今はシリーズ2位なのでこの先も上位で(ゴールする)……と考えていますが、甘くないこともわかっています。(状況が)厳しくなったときに「俺たちはできるはずだ」と思い込みたくないんです。ひとつひとつのレースをちゃんとまじめに積み重ねることが大事だと思っていて、一度自分たちができてしまうと自分たちはできるはずだという考えに固執してしまう。そうすると必ずどこかに落とし穴があると思うので、そうならないように毎回開幕戦のつもりでがんばろうと思っています。
※2:2020年から欧州でのレースに挑戦。21年はGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・スプリントカップでシリーズ2位を獲得。

──大草選手がドライブ中、39周目を走行中だったGT300クラスの一台がヘアピンでクラッシュ。フルコースイエローからセーフティカーラン、最終的に赤旗中断となりました。リスタートに向けてなにかアドバイスを送ったのでしょうか?
富田:(大草は)スーパー耐久で長くレースをしているのであまり心配はしていませんでした。ただペース的に34号車に負けていたことと、ラップダウンの車両が何台か前にいる状態でのリスタートだったので無理しなくて良かったのですが、それは本人もわかっていたことなので何も言いませんでした。どちらかというと(リスタート)あとの戦略を考えていて……できるだけミニマムで(ピットに)入れて、あとのスティントを伸ばせるようにタイヤのインフォメーションや燃費を計算しながら、エンジニアと話をしていました。

──リスタートしたものの、再び赤旗中断を招く大クラッシュがメインストレート上で発生。長い時間を経てレースは再開されましたが、セーフティカーラン中に最大延長時間を迎え、チェッカーが振られました。思わぬ形でのシーズン初優勝となりましたが、どう思われましたか?
富田:今回のレースは、正直普通に終わっても多分優勝ができたというパフォーマンスはどのスティントでもありました。もちろんピット回数や戦略の違いでどういうところに(順位が)収まっていたかは正直誰もわかりませんが、スタートとセカンドスティントに関しては自分たちの想定通りというか、優勝争いができるパフォーマンスを示せたと思います。今回、僕と大草選手、(第3ドライバーの)塩津選手とのトリオが今のSUPER GTのGT300クラスでトップ争いできるパッケージだということをわかってもらえたと思うので、そういう意味では良かったかなと思う反面、どうしてもこういう勝ち方をすると、ケチがつくというか正当な見方をしてもらえない部分が少なくともあるので、大草りきというドライバーの初優勝をもうちょっときれいな形……完璧な優勝にしてあげたかったなと思いました。レースを普通にやったら勝てない状態での優勝ではないので、余計にそれが悔しくて。普通にやっても勝てたのになという部分があります。

ただ、あの状況の判断は最善だったと思ってますし、誰もレースを再開してほしいとは思ってなかったので……。安全やドライバーのリスクをとってまで再開すべきではなかったと思うのでしょうがないんですが、やっぱり不完全燃焼感はどうしてもありますよね。そんななかでも大草選手はものすごくうれしそうだったので、ちょっと救われました。本人がモヤモヤする気持ちでいたらどうしようと心配だったので。でもレース後、(11号車に乗る)安田裕信選手が大草選手を褒めていたし、それを知って大草選手は泣いちゃって……。すごくうれしかったですね。今年、どうしても勝たせてあげたかったし、目立たせてあげたいなと。でもこんな早いタイミングで勝てるとは思ってなかった。早いうちにできたので、今後はもっと貢献できると思います。

10号車 TANAX GAINER GT-R

10号車 TANAX GAINER GT-R

──ズバリ、今シーズンの10号車の強みは何ですか?
富田:10号車はエンジニアが新しかったり、僕自身が(2020、21年の)2年間はNILZZ Racing(No.48植毛ケーズフロンティア GT-R)で(スポット参戦で)乗ってきて、GAINERが今までやってきたことと僕とでクルマのセットアップのアプローチとかが多分違うんです。そういうところで、今まで培ってきたデータをもとにやっている11号車と逆にまったく違うことをやっている10号車の二台体制が完璧に機能していて、たまたま今は10号車のほうがうまくいってるんです。おそらくどこかのタイミングで10号車と11号車の2台とも(調子が)上がってくることがあると思っています。

というのも僕らには10号車がやってきたベースというものがあるし、何か上手くいかなければ(10号車のやり方に)戻ればいいだけなので、思い切ったセットアップを作ることができるんです。エンジニアも今までGT-Rをやったことがなかったので、ひとつひとつ試しながら僕たちとエンジニアで10号車としての蓄積をしているところなんです。だから”冒険”もできるし、一度優勝できたから、これから先も”置きに行く”(無難に戦う)のではなくもっと攻めていって、2台体制の強みをもっと活かして、GAINER全体として新しいデータでやセットアップの引き出しを増やしていきたいなと思っています。守りに入らず、かなり攻めることができているのが好調を維持できている原因ですね。今年は楽しくやっていてやり甲斐もあるし、2台揃って表彰台に上がるのが今年一番の目標。GAINERとしても2015年の富士(第2戦/1位と3位)で1回しかないんです。それを必ずやり遂げたいですね。次の鈴鹿はチームの本拠地にも近いしGAINERのファンシートもあるので、2台ともいい順位で終われるようにしたいですね。

──では最後に、「SUPER GT あの瞬間」恒例の質問。ここ24時間以内で感じた”ちょっと幸せなこと”を教えてください!
富田:昨日はすごく1日浮かなかったんですが、たまたま宮田莉朋選手(No.37 KeePer TOM'S GR Supra)と連絡を取っていて……。僕ら、ここ2、3年、シーズンオフとか休みの日には一緒に(オンライン)ゲームをやっているんですが、昨日は久しぶりに2、3時間、腹を抱えて笑うくらい楽しくゲームをやったのがここ24時間では一番楽しかったですね(笑)。

文:島村元子

島村元子

島村 元子

日本モータースポーツ記者会所属、大阪府出身。モータースポーツとの出会いはオートバイレース。大学在籍中に自動車関係の広告代理店でアルバイトを始め、サンデーレースを取材したのが原点となり次第に活動の場を広げる。現在はSUPER GT、スーパーフォーミュラを中心に、ル・マン24時間レースでも現地取材を行う。

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