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モーター スポーツ コラム 2022年4月20日

2022年WRC第3戦クロアチアラリー プレビュー “車両の完成度がわかるターマックラリーの初戦“

Mr.フクイのものしり長者 de WRC ! by 福井 敏雄
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春爛漫の景色の中を駆け抜けるマシンを見るのが一興なクロアチアラリー。

ここ数年間のコロナ禍でFIAがカレンダーの決定に苦慮する中、昨年よりWRC開催権を獲得したクロアチアも2年目を迎えます。今シーズンよりトップクラスの車両規定が大幅に変更されハイブリッド化されたのは皆様ご存知のとおりですが、最初の2戦(モンテカルロとスウェーデン)は特殊路面のため車両の完成度とドライブ・テクニックが交錯し、初期の問題点が判りづらい面があります。2戦までに起きた問題点を集約してターマックという目いっぱい走れる環境で車両の完成度をチェック出来ます。

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1947年に創設されたこのラリーはINA Delta TLX Rallyと呼ばれていましたが国内選手権から1986年にヨーロッパ選手権に格上げされ、2007年にはヨーロッパ選手権の難易度の高いグループに昇格しています。そして昨年WRC格を獲得。第1回の優勝者はトヨタのセバスチャン・オジェでした。

このラリー、路面はターマック、概して高速タイプですがところによっては道幅が狭く冬季の痛みからくる不整面による小ジャンプがあり正確なペースノートが必要です。
金曜日・土曜日は4本のSS2回走行、日曜日は2SSの2回走行最後のSS20がパワーステージとなります。中間サービスは金曜日・土曜日は4ステージごと、最終日には設定なしです。

不整面による小ジャンプの箇所はドライバーを苦しめそうだ。

2戦終了後の成績は、例年に比べかなり荒れ気味で各チームのエースが苦しんでいます。特にヒョンデのタナク(5ポイント)、トヨタのエヴァンス(4)、フォードのブリーン(15)など。一方で若手のロバンペラ〈46〉がポイントリーダーです。ハイブリッドカーになってから昨年まで下位に低迷していたフォード勢の中位かさ上げが見られます。3メーカー三つ巴を期待しましょう。メーカーポイントではトヨタ(83ポイント)、フォード(59ポイント)、ヒョンデ(47ポイント)です。フォードはオプション出場のローブによるモンテカルロ優勝が効いています。

ところで従来Hyundaiを仮名でヒュンダイと表現していました。しかし、今年に入ってHyundai Motor Corporationが日本市場に再進出するにあたって同社の日本法人からメディア向けにHyundaiは“ヒョンデ”と読んで欲しいと正式に伝えられました。そのため、これからはヒョンデといたします。自動車のようなブランドが大切な社名・車名は理想的には世界の主だった言語でほぼ同じ発音であることが理想です。自動車が国際商品となった現在、良い名前、よくない名前の例としてToyotaは良いがToyopetはよくない(Petはおもちゃ)、Nissanは良いがDatsunはよくない(ダットサンとは読んでくれずダッツンとよむ)。両社とも輸出が盛んになる時代に対処隅です。三菱―Mitsubishiは発音が難しいでしすが、三菱やHyundai(現代)は会社名なので変更が困難ですね。

ラリー概要は下記のとおりです。

  SS本数   SS km  Liaison km  Total km
L-1 (4/22) 8 120.38 km
L-2 (4/23) 8 116.98 km
L-3 (4/24) 4 54.48 km
Total 20 291.84 km 1350.34km 1642.18 km

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文:福井敏雄

福井 敏雄

福井 敏雄

1960年代から欧州トヨタの輸出部員としてブリュッセルに駐在。1968年、トヨタ初参戦となったモンテカルロからラリー活動をサポート。トヨタ・モータースポーツ部のラリー担当部長、TTE(トヨタ・チーム・ヨーロッパ)副社長を歴任し、1995年までのトヨタのWRC圧勝劇を実現させた。

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