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モーター スポーツ コラム 2022年4月8日

スーパーフォーミュラ2022 第1・2戦プレビュー ポイントは2レース制をどう攻略するか

SUPER GT by 吉田 知弘
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いよいよ今週末に開幕する2022シーズンのスーパーフォーミュラ

4月9日・10日に富士スピードウェイで開催される2022全日本スーパーフォーミュラ選手権の第1戦・第2戦。今年も「日本最速の座」を奪い合う激しい戦いが始まっていく。

昨年の秋から新プロジェクト『SF NEXT 50』がスタートし、今シーズンからポータルサイトの試験導入やカーボンニュートラルに向けたテストも開始され、レース中継の体制も一新されるなど、まさに“新時代到来”といった雰囲気となっている。

レースの部分に対しても、いくつか変更点が見られるが、その中でも各ドライバーが気にしていたのが“2レース制”だ。

これまでは、全7大会とも土曜日に予選、日曜日に決勝を行うスケジュールで進行していたが、今年は7大会のうち4月の、8月のもてぎ、10月鈴鹿で2レース開催される。そのため、土曜・日曜それぞれで午前に予選、午後に決勝というスケジュールで進んでいくこととなった。

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スーパーフォーミュラでは、過去にもシリーズ最終戦のみ2レース制が導入されていたが、この時はポイントシステムが異なっているなど、特殊な状況もあった。ただ、今年導入されるものについては、土曜日が“第1戦”、日曜日が“第2戦”という扱いになり、ポイントもそれぞれフルマークで与えられる。

今年も優勝すれば20ポイントが与えられるため、仮にこの週末で連勝すれば、一気に40ポイントを獲得できる計算となるのだ。

だからこそ、これまで以上に週末の流れが重要となる。マシンのセッティングはもちろんのこと、仮にクラッシュやトラブルに見舞われてしまうと、2日連続でのレースとなるため、挽回する時間がほとんどないのだ。

昨年、シーズン3勝を挙げてシリーズチャンピオンに輝いた野尻智紀(TEAM MUGEN)も、「例年以上に“流れ”がひとつの週末で決まりやすくなってしまうと思います。ただ、良く見れば、それで自分の方に流れを持って来ることができれば、一気にひっくり返すことも十分できると思っています」と分析しており、特に週末に2回レースがある大会に関しては金曜日からのフリー走行でいかにマシンを合わせ込んでいけるかが重要になりそうだ。

また、今年はノックアウト予選も2ラウンド方式に変更される。Q1は2グループに分けられて、それぞれ10分ずつのセッションに臨み、各グループ上位6台(合計12台)がQ2へ進出。このQ2でポールポジションから12番グリッドまでが決められることとなった。

例年だとQ1からQ3にかけて、徐々にマシンのセッティングをアジャストしてポールポジションを目指していくチームやドライバーが多かったが、これが2ラウンドとなることで、どう影響するのかも注目ポイントとなりそうだ。

そして、2日連続でレースがあるということもあり、体力面を心配する声が、ドライバーたちの間からは聞こえてきた。過去にも2レース制があったとはいえ、シーズン中に複数回も開催されるのはあまり例がない。

公式テストで快走をみせた坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)

今のスーパーフォーミュラはスタートからゴールまで全力でプッシュし続ける他、車両がSF19に変わってからは、コーナリングスピードの向上に伴い、ドライバーにかかる負担も大きくなっているという声もある今大会では2レースとも1周4.563kmの富士スピードウェイを41周するため、ひとつの週末で、決勝だけで約370kmの距離を全力で走り続けることとなる。

さすがにトップフォーミュラで戦うドライバーたちも、こういった経験はあまりないということもあってか、色々と策を考えている様子がみられた。

こういったところも含めて、第1戦・第2戦と分かれてはいるものの、基本的には今週末の富士大会を1セットとして捉えて、どう攻略していくかが、注目どころとなるかもしれない。

新たな試みが多い今シーズンのスーパーフォーミュラ。それだけに、開幕戦は未知数の展開が待ち受けていそうだ。

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文:吉田 知弘

吉田 知弘

吉田 知弘

幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ

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