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モーター スポーツ コラム 2021年11月16日

2021年WRC第12戦(最終戦)Forum8 ACIラリー・モンツァ

Mr.フクイのものしり長者 de WRC ! by 福井 敏雄
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モンツァの旧サーキットコースをWRカー疾走する姿は必見だ。

昨シーズンは14戦中7戦しか開催されず、今年もコロナの影響が危ぶまれていましたが何とか12戦までこぎつけました。残念なことにキャンセルされたのは興業的に一番‘美味しい’最終戦を担ったラリージャパンとなりました。サファリやアクロポリスの復活など実りの多いシーズンであったと思います。従来の老舗のラリーにこだわらずWRCでは新顔のベルギーなどファンにとっては新鮮なラリーが入って来ました。いずれにせよコロナ騒ぎの中、概ね予定をこなしたのはファンにとって良かったと思います。

J SPORTS 放送情報

最終戦がイタリア・モンツァとなりました。昨年に引き続いて2回目のWRCです。ちょっと変わったラリーでモンツァのサーキットの一部と外部のアルプスの外輪を組み合わせたもので路面はターマックです。ヨーロッパ選手権(ERC)のから選ばれているのでSS距離はWRC規格の300キロを若干下回る255キロとなっています。サービスパークはサーキットのパッドックを使用、サーキット構内を出たり入ったりのコースです。山間地のSSは高速コースもありこの時期のヨーロッパは天候不順なのでリタイアに注意です。
ラリー概要は次のとおりです。

  SS本数   SS km  Liaison km  Total km
L-1(11/19) 7 106.67 km 166.35 km 273.02 km
L-2(11/20) 6 108.72 km 250.47 km 359.19 km
L-3(11/21) 3 39.07 km 5.66 km 44.73 km
Total 16 254.46 km 422.48 km 676.94 km

最終戦なので選手権ポイント争いに注目しましょう。
11戦までのポイントはオジェ:204pt、エヴァンス:187pt、ヌーヴィル:159pt、ロバンペラ140pt、タナク:128ptとなっています。今回タナクは家庭の事情で出場しないとの情報が入ってきました。計算上1位と2位は逆転可能、2位と3位も逆転可能ですが1位と3位は逆転不可能です。トヨタのドライバーがチャンピオンとなります。

メーカーポイントではトヨタ474pt、ヒュンダイ427ptでトヨタのリードは47ptです。
トヨタが全車リタイア、ヒュンダイがワンツーフィニシュで最大52pt取れるので計算上逆転可能です。起こりえないと思いますので今シーズンはトヨタのダブルタイトルの可能性が大きいと思います。

J SPORTS オンデマンド番組情報

来年の暫定カレンダーが発表されています。モナコ、スウェーデン、クロアチア、ポルトガル、イタリア(サルデニア)、ケニア、エストニア、フィンランド、ギリシャ、ニュージーランド、スペイン、ジャパン、未定1の合計13戦で最終的には12月のFIA評議会で決定の見込みです。

本年でトップクラスの車両規則WRカーが終了。来年はハイブリッド化されます。私自身のことを振り返ると車両規則グループ1・2やグループA/N/B、それに幻のグループSなどの規則設定や車両制作、競技参戦に関わった数十年が懐かしく感じられます。近年自動車の技術が大化けしておりそれにふさわしい規則が適切に運用されるべきで、公道を使用するラリーは“安全”の重要性が再認識されることが望まれます。来年の新しい姿に注目しましょう。

文:福井敏雄

福井 敏雄

福井 敏雄

1960年代から欧州トヨタの輸出部員としてブリュッセルに駐在。1968年、トヨタ初参戦となったモンテカルロからラリー活動をサポート。トヨタ・モータースポーツ部のラリー担当部長、TTE(トヨタ・チーム・ヨーロッパ)副社長を歴任し、1995年までのトヨタのWRC圧勝劇を実現させた。

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