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モーター スポーツ コラム 2021年10月29日

2021スーパーフォーミュラ第7戦プレビュー| 今度はチームタイトル争い、2021年の戦いはまだ終わらず

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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carenex TEAM IMPULはチームタイトル獲得なるか!?

4月に開幕した2021年の全日本スーパーフォーミュラ選手権も、今週末の鈴鹿大会で最終戦を迎える。

注目のチャンピオン争いだが、ドライバーズタイトルの方は前回の第6戦もてぎで野尻智紀(TEAM MUGEN)に決定した。過去10年を振り返っても、最終戦を待たずにドライバーズチャンピオンが決定するケースはなかった。それだけ、今年の野尻が、いかに強く安定していたのかが分かる。

スーパーフォーミュラのシーズン最終戦といえば、チャンピオン争いが一番の注目ポイントだっただけに、楽しみが半減してしまったと思っている人も少なくないかもしれない。実は、もうひとつ2021年の頂点をかけた争いが残っている。“チームタイトル”だ。

こちらは、第6戦を終了しTEAM MUGENが74ポイント、carenex TEAM IMPULが合計73.5ポイント、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGが69ポイントとなっている。

こうしてみると、TEAM MUGENがダブルタイトルに一歩近づいている感があるが、チームタイトルの方でも有効ポイント制が導入されており、すでに不採用が決まった分のポイントを差し引くと、carenex TEAM IMPULが73ポイント、TEAM MUGENが71ポイントとなり、現状でのランキング首位はcarenex TEAM IMPULということになる。

さら16号車の野尻智紀と、ピットガレージは15号車の大津弘樹と共有しているのだが、チームは別々に登録しており、TEAM MUGENは野尻の1台だけで、2台体制のチームと戦わなければならないのだ。

TEAM MUGENは、過去に2013年と2018年に山本尚貴がチャンピオンを獲得したが、その時はチームタイトルには手が届かなかった。第6戦もてぎでのドライバーズタイトル決定で歓喜したチームスタッフだが、これで満足することなく“次はチームタイトル獲得”と目標を切り替えて、鈴鹿に乗り込む。

野尻も「最終戦ではチームタイトルもかかっています。今年の締めくくりとして、僕がチームに恩返しをするには“チームタイトルを獲ること”だと思っているので、当然のように勝ちにいきたいなと思います」と、初タイトル獲得の余韻に浸らず、いつもの“とことん突き詰めていく”という表情に変わっていた。

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野尻はドライバー、チームタイトルのダブルチャンピオンを狙う。

ライバルチームが2台体制ということを考えると、彼らに必要なのはポール・トゥ・ウィンで23ポイントを稼ぐこと。これができれば、チームタイトルの可能性も大きくなる。新チャンピオンが、鈴鹿でどんなシーズン締めくくりを見せるのか、注目だ。

一方、星野一義監督率いるcarenex TEAM IMPUL。毎年優勝争いに絡む活躍をみせる活躍を見せているが、2010年にドライバーズ/チームのダブルタイトルを獲得して以降、チャンピオンから遠ざかっている。

ドライバーズでは、関口雄飛と平川亮が最後まで果敢に攻めていったが、野尻の快進撃を食い止めることはできなかった。それでもシーズン後半に入ってからの安定感は目を見張るものがあり、ここ鈴鹿でも2台揃って上位に食い込むことができれば、11年ぶりのタイトル獲得が現実的になってくる。

名門復活のためにも、絶対に落とせない1戦。チームインパルらしい“攻めの走り”が土曜朝のフリー走行から見られそうだ。

また、チームランキング3番手につけているDOCOMO TEAM DANDELION RACINGも、逆転の可能性を十分に残している。今シーズンは不運に見舞われる場面もあったが、福住仁嶺が第4戦SUGOで初優勝をマーク。前回の第6戦もてぎでは牧野任祐がチーム加入後初の3位表彰台を飾り、勢いに乗っている。

逆転を狙うDOCOMO TEAM DANDELION RACING。

鈴鹿サーキットでみると、毎回強さを見せているコースで、4月の第2戦では福住がポールポジションを獲得し、病欠となった牧野の代役として参戦した笹原右京が3位に入っている。ここ数年は、特にチームランキングで安定して上位につけている印象があるだけに、彼らの最終戦での戦いぶりからも、目が離せない。

一体どのチームが最後に笑うのか。今週末の最終戦鈴鹿も見応え十分の展開になることは間違いなさそうだ。

文:吉田 知弘

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吉田 知弘

吉田 知弘

幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ

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