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モーター スポーツ コラム 2021年10月15日

2021スーパーフォーミュラ第6戦プレビュー|勝負の大一番で役者が出揃う

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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約2カ月ぶりの開催となる第6戦は、第5戦同様ツインリンクもてぎでが舞台となる

今シーズンも残り2戦となった2021年の全日本スーパーフォーミュラ選手権。今週末はツインリンクもてぎで第6戦が行われる。

8月末の第5戦と同じサーキットでの開催となるのだが、そこから参戦ドライバーが4人変更となっているのが、今回の大きな特徴だ。

まずは、KONDO Racingのサッシャ・フェネストラズだ。2019年に全日本F3選手権のチャンピオンを獲得し、昨年国内トップフォーミュラにステップアップ。今季はさらなる飛躍が期待されたのだが、コロナ禍に伴う日本への入国規制を影響で、今シーズン用の入国ビザの発給がかなわず、シーズン前半はレース欠場を余儀なくされていた。フェネストラズ側も繰り返し入国へのトライをしていたが、10月に入って入国がついに叶い、今週末のレースから参戦が可能となった。

念願の入国が叶い、約1年ぶりのスーパーフォーミュラ参戦となるサッシャ・フェネストラズ。

彼にとってスーパーフォーミュラのマシンに乗るのは約1年ぶりではあるのだが、ツインリンクもてぎでは昨年3位表彰台を獲得したコースでもある。KONDO Racingは今季なかなか上位に食い込めないレースが続いているが、フェネストラズの復帰で、流れを変えることができるか。観る側にとっても楽しみな1戦となりそうだ。

またWEC(世界耐久選手権)に参戦していた兼ね合いで、スーパーフォーミュラは欠場が続いていた小林可夢偉(KCMG)、中嶋一貴(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)、タチアナ・カルデロン(ThreeBond DragoCORSE)も今回から参戦となる。

特にル・マン24時間レースで初の総合優勝を飾った小林にとっては、今季初のスーパーフォーミュラでのレースとなる。フェネストラズ同様に、同マシンでの走行は久しぶりとなるため、ブランクが気になるところではあるが、過去のレースを振り返っても、もてぎでは好走を見せることが多い。ル・マンウィナーとなった小林がどんな走りをみせるのか、注目だ。

ル・マン優勝後、国内凱旋レースとなる小林可夢偉。

中嶋もツインリンクもてぎでは優勝経験があるほか、昨年も4位入賞と相性は悪くない。開幕戦以来のレースとなるが、どこまで上位に食い込んでくるのか、目が離せないところだ。

そして、カルデロンも待ちに待ったスーパーフォーミュラのレースウィークを迎える。彼女にとってデビュー戦となった昨年のもてぎラウンドでは、ポイント獲得とはならなかったが、最終ラップでは山本尚貴(当時はDOCOMO TEAM DANDELION RACINGに所属)を相手に、一歩も引かない走りをみせ、関係者も高く評価していた。

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あれからスーパーフォーミュラでの経験を重ね、マシンやタイヤの理解度も深まっているカルデロン。その成長した走りに期待したい。

こうして、当初発表されていたドライバーズラインナップが全て揃う中で行われる第6戦もてぎ。一番の注目は、やはりチャンピオンに王手をかけた野尻智紀(TEAM MUGEN)。今回の結果次第では最終戦を待たずに初の王者を手中に収めることとなる。

しかし、今回のもてぎはポール・トゥ・ウィンを飾った8月の時とは気温・路面温度が大きく異なるため、そのコンディションに合わせ込めるかが重要となる。さらに、前回はcarenex TEAM IMPULの関口雄飛と平川亮が、野尻に迫るパフォーマンスを披露したというところも見逃すことができない。

結果的に、第5戦は野尻の先行を許したが、2人とも今回の第6戦でリベンジを果たそうと気合いが入っている。チームとしても、ツインリンクもてぎは得意としているコースだけに、予選日から速さを見せてきそうだ。

この他にも、ランキング2番手につける大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)や、第4戦SUGOで初優勝を果たした福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)も、逆転チャンピオンの可能性がまだ残っている。そのためには、何としても野尻の勢いを止める必要があるため、今回のレースでも“打倒、野尻智紀”がライバルたちにとっての合言葉となりそうだ。

最終戦を待たずしての優勝を狙う野尻智紀

もちろん、野尻もそうなることは想定済みで、今大会でも力強く戦い抜くために、かなり念入りに事前準備をしている様子。自身の地元にも近いツインリンクもてぎで、歓喜の瞬間を迎えることができるか?勝負の大一番を迎える。

文:吉田 知弘

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吉田 知弘

吉田 知弘

幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ

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