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モーター スポーツ コラム 2021年8月27日

2021スーパーフォーミュラ第5戦プレビュー ~チャンピオンを大きく左右するもてぎ2連戦~

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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ツインリンクもてぎでのスーパーフォーミュラ開催は昨年の開幕戦以来となる。

4月に開幕した2021年の全日本スーパーフォーミュラ選手権。第4戦SUGOから約2ヶ月のインターバルを経て、今週末は第5戦がツインリンクもてぎで開催される。いよいよ、ここからチャンピオン争いが本格化する。

当初、もてぎ大会は一度のみの開催だったが、急きょスケジュールが変更され、10月中旬にも第6戦として行われることとなった。つまり、チャンピオン争いに生き残っていくためには、もてぎでの連戦で結果を残す必要があるのだ。

ここまでの前半戦を振り返ると、野尻智紀(TEAM MUGEN)が開幕2連勝を飾ったほか、第3戦オートポリス、第4戦SUGOでも苦しい展開になりながらも、決勝では見事な追い上げを見せてポイントを積み重ね、現在は53ポイントでランキング首位につけている。

現在ランキング首位に立つ野尻智紀(TEAM MUGEN)

しかし、中盤戦に入って、勢いが少し鈍りつつある様子。第4戦SUGOを終えた際も「何かしらの対策をしないと、このままでは負けてしまう」と危機感を募らせていた。

そういう意味では、中盤戦に入ってライバルたちの反撃も始まっている。野尻と同様に開幕戦からコンスタントにポイントを稼いでいる大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)が、第4戦を終えてランキング2位に浮上。今年も全7戦のうち上位5戦分のポイントが採用される“有効ポイント制”だということを考えると、野尻との差は近づきつつあると言っていいかもしれない。

さらに第4戦SUGOで悲願の初優勝を飾った福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)も、勢いに乗り始めているという印象。残り3戦で野尻を逆転しようと意気込みを見せている。

ツインリンクもてぎといえば平川亮(carenex TEAM IMPUL)も手強い存在となる。彼は昨年、一昨年と2年連続でもてぎを制しているほか、スーパーGTでも活躍経験があるコースだ。前回の第4戦SUGOはWECのテストに参加した兼ね合いで欠場となってしまったため、得意のもてぎで挽回したいところだろう。

前戦を欠場した平川にとっては負けられない一戦となる。

また、今シーズンここまで思うように結果を残せていないドライバーたちも目が離せない。「昨年の途中からトンネルに入ってしまっている」と、スーパーフォーミュラではここ最近元気のない山下健太(KONDO RACING)だが、昨年のもてぎでは2位表彰台を獲得している。暑いコンディション下で開催されるもてぎラウンドという条件が彼にとって味方するか、注目の1戦となりそう。

チームを移籍して以降、なかなか歯車が噛み合っていない山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)も7月に同地で行われたスーパーGT第4戦では、王者らしい貫禄ある走りで地元初勝利を果たした。この良い流れをスーパーフォーミュラにも活かすことができるか、目が離せない。

その他にも、挙げれば切りがないほど注目のドライバーがひしめく今季のスーパーフォーミュラ。いずれにしても、この第5戦を制するものが、ここから本格化していくチャンピオン争いの“キーパーソン”になる可能性は、大いにありそう。最後の最後まで目が離せない週末となることは、間違いない。

文:吉田 知弘

吉田 知弘

吉田 知弘

幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ

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