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モーター スポーツ コラム 2021年6月10日

【スーパースポーツ世界選手権 第3戦 ミサノ:プレビュー】ドミニク・エガーターに逆転のチャンスありか?

モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシ
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スティーブン・オデンダール

4号車 スティーブン・オデンダール

600ccのスポーツバイクで争う「FIMスーパースポーツ世界選手権」はスペイン、ポルトガルと転戦し、バイクレース人気が高いイタリアで第3戦を迎えます。サーキットはミサノ。「ミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリ」が正式名称で、MotoGPライダーだったシモンチェリの名が冠された名コース。MotoGPではサンマリノGPの舞台としてもおなじみのサーキットで光り輝くのは誰でしょうか?

今季の開幕戦・アラゴンで2連勝を飾ったのは、スティーブン・オデンダール(ヤマハ)。スーパースポーツ世界選手権の最強チーム「Evan Bros WorldSSP Team」に加入し、早速勝利を重ねているオデンダールですが、第2戦エストリルのレース2ではファイナルラップでマシントラブルに見舞われ、ノーポイントに。代わって今季初優勝を果たしたのが、ドミニク・エガーター(ヤマハ)でした。

Moto2ライダーとして中量級のレーサーマシンをライディングしてきたスティーブン・オデンダール(ヤマハ)とドミニク・エガーター(ヤマハ)、フィリップ・エッテル(カワサキ)。さらにはレース2ではトップ走行中に転倒してしまいましたが、スーパースポーツ世界選手権の経験が豊富なラファエル・デ・ロサ(カワサキ)を加えたスリリングな接近戦は今季の大きな見所。本当にファイナルラップまで一瞬たりとも気が抜けない戦いになっているので、非常に見応えがあるレースが続いています。第3戦の舞台、ミサノは多くのライダーが走り込んでいるサーキットということもあり、またもや接戦が期待できそうですね。

過去にミサノでレースが開催されたのは2019年が最後ですが、この時のウイナーはランディ・クルメナッハー(ヤマハ)。オデンダールのチーム「Evan Bros WorldSSP Team」が勝利を飾っています。2018年はフェデリコ・カリカスロ(ヤマハ)、2017年はケナン・ソフォーグル(当時カワサキ)が優勝と毎年ウイナーが異なっているのが特徴です。

近年のスーパースポーツ世界選手権には元グランプリライダーが数多く参戦しており、ミサノでのレースはこういったレーサーマシンでこのコースを走り込んだライダー達のパフォーマンスにも注目です。オデンダールはMoto2時代には17位が最高位と目立った成績は残せていないものの、エガーターはMoto2時代にここで5位フィニッシュした経験があり、初優勝の勢いに乗って連勝も期待できそう。

オデンダールがレース2で無得点に終わったことにより、ランキング首位がスティーブン・オデンダール(ヤマハ)=75点、ランキング2位がドミニク・エガーター(ヤマハ)=69点でその差は僅か6点。エガーターが一気に逆転するチャンスとなるのがミサノのレースです。

ただ、エストリルでの接近戦は誰しもが勝利する可能性があると感じさせられるくらいに数珠つなぎの戦いが展開されました。レース2で2位に入ったルカ・ベルナルディ(ヤマハ)、ベテランのジュール・クルーゼル(ヤマハ)、ハンス・スーマー(ヤマハ)、マニュエル・ゴンザレス(ヤマハ)など目の離せないライダーが勢ぞろいしていますから、今季は本当にコンペティティブなシーズンといえますね。

若さ溢れ、ランキング4位につけるルカ・ベルナルディ(ヤマハ)はサンマリノ公国の出身で地元レースとなるので、そのパフォーマンスに要注目です。ベルナルディは今年スーパースポーツ世界選手権にデビューしたばかりの19歳ですが、エガーターら経験豊富なベテラン達に引けを取らない走りを披露していました。

また、日本期待の川崎祥吾(カワサキ)は2018年、19年とイタリア選手権に参戦していましたから、もちろんミサノでのレースも経験済み。今季600ccにデビューしたばかりで厳しいレースが続いており、まだポイントは獲得できてはいませんが、走り慣れたイタリアのサーキットで何か良い流れを掴んで欲しいところですね。

文:辻野ヒロシ

辻野 ヒロシ

辻野 ヒロシ

1976年 鈴鹿市出身。アメリカ留学後、ラジオDJとして2002年より京都、大阪、名古屋などで活動。並行して2004年から鈴鹿サーキットで場内実況のレースアナウンサーに。
以後、テレビ中継のアナウンサーやリポーターとしても活動し、現在は鈴鹿サーキットの7割以上のレースイベントで実況、MCを行う。ジャーナリストとしてもWEB媒体を中心に執筆。海外のF1グランプリやマカオF3など海外取材も行っている。

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