公示と麹

五輪では自転車競技の舞台となる富士スピードウエイ

コロナ禍でいろいろな様式が変わってきていますよね。
昨年の今頃でしょうか、【新しい生活様式】を学者さん達の集まりが提唱し始めていました。

以前であったら今頃は、各自動車メーカーやチームが今シーズンの参戦体制発表会が行われていましたね。今年は（昨年末から）ネットでそれが送られてきて、開幕戦を待つばかりとなっているのですが、なぜか例年のようなワクワク感が薄いのはボクだけでしょうか？

会議はリモートで行うことが大半であって、face to faceの会議、打ち合わせは、ほとんど無くなっている今日このごろ。これこそ新しい生活様式＝新しい取材様式なのでしょうか。昨年からサーキットなどの現場取材は、メディアセンターの入場数制限があって、行きたくとも行けない状況も発生していますし、人と接する機会をできるだけ少なくしたいということから、現場取材を行わないと決め、ITを駆使してリモート取材を挙行したモータースポーツジャーナリストも居ます。

新型コロナウイルスの感染拡大防止対策をしていろいろなスポーツイベントが開催されています。しかしながら対策をしていても感染してしまうという事例があります。特にコンタクトスポーツは、飛沫を浴びてしまう可能性は高いので、もし誰かが自覚症状はなくても罹患していた場合、クラスターの発生の確率が高くなってしまう。先日千秋楽を迎えた相撲も然り、前代未聞の力士休場数だった。力士は、三役以下だと基本的に相撲部屋生活だから、クラスターの発生は防ぐのは難しいでしょう。

さて、モータースポーツイベントカレンダーは、F1、WEC、WRCなどの日程が固まれば、次に各国のドメスティックイベントのカレンダーが順次決まってゆく。毎年前年の12月あたりで本決まりするのが、このコロナ禍でごたごた。でも、F1が決まってくれたので、そろそろ国内も・・・。あとは国内のモータースポーツを統轄するJAF（一般社団法人日本自動車連盟）が公示すれば正式決定となって、開幕戦を迎えるのを待つだけ。でも、もう一つ悩ましいのがオリンピックを開催できるかどうか。万一、万一ですよ、開催されない場合にはその期間にモータースポーツイベントがリスケジュールされる可能性もあるわけです。ご存知の通り富士スピードウエイは自転車競技の会場となるので、開催されれば、使えないけれど、開催されなければ・・・。

先週末の雨でやっと霊峰富士に雪が積もったようですね。富士山もコロナ禍でいつもと違う年明けだったのと察します。

ととのいました！
モータースポーツカレンダーとかけて酒創りと解く。その心は、麹（公示）が重要です。
ハイ、お後が宜しいようで・・・。

文：高橋 二朗