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昨シーズンのSUPER GTは第4戦まで無観客で開催された。
遅ればせながら、
明けましておめでとうございます。
何がおめでたいか!と叱咤されるかもしれませんね。本当、そうですよね。
2020年は、コロナ禍に振り回されっぱなしの1年でした。1年前の今頃は、まだコロナを見くびっていた。その後、コロナの怖さが現実のものとなって、15年続けてきたイベント、モータースポーツ ジャパンも中止をせざるを得ませんでした。そしてモータースポーツのみならず、人が集まるイベントが相次いで延期、または中止に追い込まれた。ほとぼりが冷めたわけではないですが、いろいろな考察と対処を加えて夏から2020年のモータースポーツシーズンはようやく本格的に開幕した。最初は無観客。レースが終了した時の静かなサーキット。その静寂に怖さを感じた。その後ファンの皆さんに限定数入場していただいて、少しはかつての情景が戻ってきはしたけれど、スタンドを埋め尽くす人、人、人という状況は作ることができなかった。ファンの皆さんも歓声をあげることを制限されていた、その分拍手で応援の意思を示してくれていたのだと思う。
SUPER GTは制限付きではあるが第5戦から有観客となった。
コロナウイルスの悪影響を考えるとどうしてもフィジカルな部分の制約が大きかった。あらゆるものがリモートで処理される、動かないでも事が済む。それは、それで新しい流れ、環境&生活なのだろうけれど、スポーツがフィジカル部分を削除して成り立つか?無理ですよね。
でも、モータースポーツに関しては、ゲーム性が存在しているのでバーチャルでイベントが行われた。その最大イベントがル・マン24時間だった。世界中からサーバーにアクセスしてレースする。デジタルの世界では、システムとしては簡単な事なのでしょう。でも、数度のサーバーリセットだけでイベントが成功裡に終えられたことは、ボクにとっては驚きでした。
本来であればル・マン24時間レースの決勝が行なわれている週末に開催されたバーチャル・ル・マン24時間レース。
さてはて、新たなる2021年はどうなることやら、コロナウイルスが即、雨散霧消することなどあり得ない。
With Coronaの環境の中で生きてゆかなくてはならないことだけは確か。モータースポーツも然り。
欧米に比べて日本のコロナ感染数が少ないのは、極東の島国であるという地理的な環境、状況だけではなくて、日本人が有する倫理観、道徳観、文化によってコロナ感染に対峙して耐えていると多くの外国人論客が語っていますね。えっ、そうなの?と思いつつ、ジャパンオリジナルの対コロナ、With Coronaでこの一年を過ごして行きたいと思う松の内でした。
文:高橋 二朗
高橋 二朗
日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。
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