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モーター スポーツ コラム 2020年11月13日

2020スーパーフォーミュラ第4戦プレビュー:ランキング首位の平川亮を止めるのは誰だ?

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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2020スーパーフォーミュラ第4戦プレビュー

今週末は2020全日本スーパーフォーミュラ選手権の第4戦が大分県のオートポリスで開催される。新型コロナウイルスの影響で、スケジュールの変更など様々な影響が出ているのだが、国内最高峰のモータースポーツが今年も九州に上陸した。

今回も別のレースとの日程重複など様々な事情でドライバー変更をしているチームが多々ある。まず中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)と小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)はFIA世界耐久選手権(WEC)のバーレーン8時間があるため今季2度目の欠場となる。これにより中嶋の代わりに宮田莉朋、小林の代わりは中山雄一が務め、ともに第2戦以来のスポット参戦となる。

前回参戦した第2戦では11位だった中山雄一。

さらにTEAM MUGENの15号車は第4戦から最終戦まで笹原右京の起用を正式発表し、ユーリ・ビップスのSF参戦の可能性はほぼなくなることに。前回の第3戦SUGOでいきなりポールポジションを獲得する鮮烈デビューを飾ったセルジオ・セッテ・カマラ(Buzz Racing with B-Max)も諸般の事情により欠場を余儀なくされ、松下信治が代役を務める。

また、入国規制の影響でレース参戦が思うようにかなっていなかったタチアナ・カルデロン(ThreeBond DragoCORSE)とシャルル・ミレッシ(Buzz Racing with B-Max)は日本政府の規制が緩和されたこともあり今回は参戦できることになった。

今シーズン、安定感抜群の走りをみせている平川亮。

まだまだドライバーズラインナップでは混乱が見られるスーパーフォーミュラだが、シーズンも中盤戦に突入したこともあり、チャンピオン争いに少しずつ注目が集まり始めている。そのなかでも毎回安定したパフォーマンスを発揮するのが平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)だ。開幕戦もてぎでポール・トゥ・ウィンを飾ると、第2戦岡山でもポールポジションを獲得。決勝では4位に終わったものの、第3戦SUGOでは予選2番手からスタートして、2位表彰台を獲得。ここまでで早くも51ポイントを稼ぎ、ランキング2番手以下のライバルを大きく引き離している。

今季のスーパーフォーミュラでは有効ポイント制が導入されており、成績の良くなかった2大会のポイントは採用されないため、現在のポイント差ほどのアドバンテージがあるかというと判断が難しい状況ではあるのだが、ここまで異なるタイプのサーキットで常に高いパフォーマンスをみせているのが何より印象的だ。

特にSUGOで優勝を飾ることはできなかったものの、上位に食い込める速さを見せられたことに手応えを感じている様子。「個人的には、SUGOと鈴鹿が“今ひとつ”という感じがあったのですが、今日はこれだけのタイムが出て、良い感触もつかめました。そこは今後に向けても自信につながりますね」と語っていた。

今回のオートポリスも、これまでの3大会と比べると特徴の違うサーキット。ここでも変わらぬ速さを発揮できれば、チャンピオン争いをまたひとつ有利に進めていけることになるかもしれない。

ただ、平川の独走を許すまいと逆転を狙うライバルも多数いる。彼のチームメイトである関口雄飛は昨年のオートポリス大会ウィナー。実績のある地で今季初優勝を目指す。同じく昨年のオートポリスで力強い走りをみせた山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)も、第3戦SUGOで3位に入るなど調子を上げてきているだけに、目が離せない存在となりそうだ。第3戦で今季初勝利を手にしたニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)もSUGOでの快進撃を足がかりに、ここでさらにポイント差を縮めていきたいと意気込んでいるだろう。第2戦岡山で存在感ある走りを見せた宮田や坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)もどんな走りをするか注目で、他にも挙げれば切りがないほど注目のドライバーがズラリと揃っている。

いずれにしても、予選から0.001秒単位の激しい戦いになることは間違いなさそうだ。その中で平川が、今まで通り抜け出すのか、それとも他のライバルが一矢報いる走りをみせ、チャンピオン争いに名乗りを上げるのか。今季のターニングポイントにもなりそうな1戦となるかもしれない。

文:吉田 知弘

吉田 知弘

吉田 知弘

幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ

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