人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

モーター スポーツ コラム 2020年10月14日

【スーパースポーツ世界選手権 第8戦エストリル:プレビュー】ついに最終戦。大久保光が今季ベストリザルトを狙う

モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシ
  • Line
アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)

アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)

600ccのスポーツバイクによるスプリントバトル「FIMスーパースポーツ世界選手権」はいよいよ最終戦です。第8戦の舞台はポルトガルのエストリルサーキットでのレース。最終戦も「J SPORTS」でお楽しみください。

すでにチャンピオンがアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)で決まっている2020年シーズンですが、今季はロカテッリに始まり、ロカテッリに終わるという年になるのでしょうか?

Moto2からスイッチしてきたイタリア人ライダー、アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)はグランプリ時代は決して目立ったライダーとは言えませんでした。グランプリからの転向組としては、今季でいえばフィリップ・エッテル(カワサキ)の方がそのキャリアに注目される存在でした。それがグランプリ時代は優勝経験が一切なかったロカテッリが開幕戦から連戦連勝を重ねたのですから、誰も予想できないシーズンだったと思います。

予想できなかったといえば、そんなアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)が前戦・マニクールのレース2ではスタート前のウォームアップラップでまさかの転倒。今季初のリタイアレースを喫してしまいました。今季すでに12勝をマークしているロカテッリが14勝を飾ってシーズンを締めくくることになるのでしょうか?

そんな最終戦の舞台は「FIMスーパースポーツ世界選手権」としては初開催となるエストリルでのレースです。エストリルは2012年までMotoGPが開催されていたサーキットです。ただ、近年のスーパースポーツ世界選手権は若手が増えてきましたから、グランプリ時代にエストリルでレースをしたのはジュール・クルーゼル(ヤマハ)とスティーブン・オデンダール(ヤマハ)ぐらいかもしれませんね。

今年はコロナ禍によるリスケジュールの影響で、FIM世界耐久選手権、スーパーバイク世界選手権を開催することになりましたが、近年は大きな国際レースが開催されていないコースです。

スペインのカタロニアサーキットによく似たレイアウトの1周4.182kmのサーキットで、13のコーナーと1kmの長いストレートで構成されています。ストレートエンドのブレーキング勝負が最大のオーバーテイクポイントになるでしょう。

年間チャンピオンはアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)で決定。そして前戦・マニクールのレース2で今季初優勝を果たしたルーカス・マヒアス(カワサキ)のランキング2位は確定。しかし、まだランキング3位は決まっていません。

最終戦を前にランキング3位はジュール・クルーゼル(ヤマハ)の146点、ランキング4位はフィリップ・エッテル(カワサキ)の131点、ランキング5位はラファエル・デ・ローサ(MVアグスタ)の119点と続いていますが、クルーゼルは怪我のため欠場中。フィリップ・エッテル(カワサキ)がランキング3位を奪い取る可能性が高くなっています。

エッテルは実は2012年にMotoGPに併催されていたRed Bull Rookie’s Cupでエストリルでレースをしているそうで、かなり昔の事とはいえ、その経験値を活かし、ルーキーイヤーでランキング3位を獲得することができるか注目ですね。

そして、日本人ライダーとして唯一参戦しているのが大久保光(ホンダ)です。今季はカワサキのチームからホンダのチームに移籍し、旧型CBR600RRでかなり苦しいレースを強いられ、シーズン中には怪我で欠場という厳しいシーズンになりました。しかし、前戦・マニクールでは雨の中、水を得た魚のような素晴らしい走りを見せて、今季初のシングルフィニッシュとなる9位完走を果たしました。

ニューモデルが登場するであろう来季がいよいよ本番というところかもしれませんが、大久保光にはこの苦しいコロナ禍の2020年シーズンをさらに上のリザルトで締めくくって欲しいものですね。

文:辻野ヒロシ

辻野 ヒロシ

辻野 ヒロシ

1976年 鈴鹿市出身。アメリカ留学後、ラジオDJとして2002年より京都、大阪、名古屋などで活動。並行して2004年から鈴鹿サーキットで場内実況のレースアナウンサーに。
以後、テレビ中継のアナウンサーやリポーターとしても活動し、現在は鈴鹿サーキットの7割以上のレースイベントで実況、MCを行う。ジャーナリストとしてもWEB媒体を中心に執筆。海外のF1グランプリやマカオF3など海外取材も行っている。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
モーター スポーツを応援しよう!

モーター スポーツの放送・配信ページへ