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モーター スポーツ コラム 2020年9月24日

新型コロナウイルスの影響で“役者”は欠くも、今季もニュルブルクリンク24時間らしいレースを期待

モータースポーツコラム by J SPORTS 編集部
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ニュルブルクリンク24時間レース

ドイツ・ニュルブルクリンクのグランプリコースと、“ノルドシュライフェ”北コースを組み合わせたコースで争われる、ADAC・トタル24時間レース=ニュルブルクリンク24時間レース。多くの自動車メーカーがテストコースに使う難攻不落の“グリーンヘル”を舞台に争われ、最速カスタマーレーシングカーのGT3カーからコンパクトカーまで、多種多様なクルマが24時間に渡ってレースを展開する、非常に過酷なレースだ。

そんなニュルブルクリンク24時間レースは、例年ドイツの祝日に合わせて5〜6月に開催されてきたが、今季は新型コロナウイルス感染拡大の影響により9月に移された。また、例年レースにはドイツをはじめ近隣各国からキャンピングカーが押し寄せ、バーベキューをはじめ週末を大いに楽しむのだが、今季はわずかにグランドスタンドに入れるのみ。レースを戦っているドライバーが、社内でバーベキューの匂いを感じられるという、ニュル24時間ならではの雰囲気は今年はお預けになりそうだ。

ファルケン、ポルシェ911 GT3R

レースはさまざまな車種のクラスで争われることになるのだが、その“花形”と言える最上位カテゴリーが、SP9クラス。SUPER GT GT300クラスやスーパー耐久ST-Xクラスでも使用されているGT3カーで争われるカテゴリーだ。

近年のこのクラスでは、ポルシェ、アウディ、BMW、メルセデスというドイツメーカーが覇権をかけた争いを展開しており、メーカーの力が入ったチームとドライバーたちが、ニュルブルクリンクという舞台の限界を無視したかのような走りをみせてきた。さらに2019年のレースでは、ここに日本からKONDO RACINGの日産GT-R NISMO GT3、レーシングプロジェクトバンドウのレクサスRC F GT3が挑戦。KONDO RACINGが総合9位に食い込むなど、新たな展開が見えはじめていた。

しかし、今季は新型コロナウイルスの影響がこちらにも色濃く出ている。KONDO RACINGは渡航制限もあり、今季は参戦を断念。さらにドイツメーカーにも影響が出てしまい、ポルシェ勢は前週ル・マン24時間に参加していたドライバーやスタッフが参戦を断念している。

そしてこのニュルブルクリンク24時間を、『クルマを鍛え』、『もっといいクルマづくり』へ活用してきた、TOYOTA GAZOO Racing、SUBARU / STIの日本の2メーカーはKONDO RACING同様に参戦が見送られてしまった。日本からはNOVEL RACING WITH TOYO TIRE BY RING RACINGがGRスープラ、レクサスRC Fを投入するが、実質日本からの参加はこの2台のみ。やや寂しいレースとなる。

ニュルブルクリンク名物の北コースを疾走する姿は圧巻だ。

今季はファン注目の“役者”が欠けるレースになってしまいそうだが、それでも、今季もニュルブルクリンク24時間らしいレースが展開されていくはず。特に現地で取材した経験がある身から言わせていただくと、SP9クラスがノルドシュライフェで争う迫力は、世界中の耐久レースのなかでも屈指のものだ。

今季は全体の台数もやや少なめではあるが、2021年、ふたたび世界中のファンが、そして日本車が挑戦することができるレースになることを祈りつつ、今季はJ SPORTSでニュルブルクリンク24時間を楽しもう。

【お詫び】
記事初出時、オペルマンタが参戦との誤った記載しておりましたが、今シーズンは不参戦となります。
そのため記載内容も修正させていただきました※9/25(金)午後1:00対応。
ご迷惑をお掛けした読者の皆様、ならびに関係各位に深くお詫び申し上げます。

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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