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モーター スポーツ コラム 2020年9月4日

【スーパースポーツ世界選手権 第5戦アラゴン:プレビュー】7連勝のロカテッリはもう止められない

モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシ
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スーパースポーツ世界選手権

スーパースポーツ世界選手権

600ccのスポーツバイクで争う「スーパースポーツ世界選手権」はシーズン折り返しとなる第5戦を迎えます。サーキットはモーターランド・アラゴン。そう、第4戦と同じサーキットでのレース。「J SPORTS」では激しいバトルが魅力の「スーパースポーツ世界選手権」を全戦放送。日本人ライダーの大久保光にも注目が集まっています。

さて、第5戦もアラゴンでのレースとなります。コロナ禍での休止の後、再開した「スーパースポーツ世界選手権」は第2戦以降が全て2レース制になるという異例のフォーマットになっています。これまでは1会場2レース制というのも無かっただけに今季のフォーマットは珍しいのですが、なんと今回はアラゴンで2週末に合計4レース。若手のライダーも多い「スーパースポーツ世界選手権」ですが、アマチュア時代にもこれだけ同じサーキットを周回し続けたこともそうそうないでしょう。

これからシーズン折り返しということになるのですが、今季はMoto2から転向したアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)が連勝街道を続けています。ヤマハのチャンピオンチーム「Evan Bros. World SSP Team」に加入した彼の速さと無双っぷりが際立っています。第4戦アラゴンでも連続ポールトゥウイン記録は止まらず、これでなんと7レース連続ポールトゥウイン、ファステストラップ獲得という金字塔を打ち立てました。

本当にすごいですね。シーズンを席巻するライダーが出てくるのは「スーパースポーツ世界選手権」の歴史の中では珍しくないことですが、サム・ロウズもマイケル・ファン・デル・マークもケナン・ソフォーグルもここまでの無敵状態ではありませんでした。もう、アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)の勢いは止めようがありませんね。

第4戦アラゴンでの2位はレース1、2ともにジュール・クルーゼル(ヤマハ)。クルーゼルは今季6度目の2位フィニッシュでランキング2位を維持しています。クルーゼルと首位のロカテッリとの差は45点。これ以上離されると1イベント2レース分以上のポイント差がつくことになり、最終イベントのポルトガル・エストリルを待たずにチャンピオンが気前う可能性が高まってきています。

第4戦アラゴンのレース1ではフィリップ・エッテル(カワサキ)が3位表彰台を獲得。彼もまた昨年までMoto2を戦っていた元グランプリライダーです。実は彼の父ピーター・エッテルも軽量級を得意とした元グランプリライダーで、フィリップと共に親子揃ってグランプリ優勝を成し遂げた一家なのです。

エッテルは今季2回目の3位表彰台ということで、今後注目が集まることまちがいなしです。また、レース2での3位はMVアグスタF3 675に乗るラファエル・デローサ(MVアグスタ)。ポルトガル・ポルティマオに続き、こちらも今季2度目の3位表彰台を獲得です。

ロカテッリとクルーゼルがチャンピオン争いを展開する中、それに加えてルーカス・マヒアス(カワサキ)、フィリップ・エッテル(カワサキ)、コレンティン・ペロラーリ(ヤマハ)、ラファエル・デローサ(MVアグスタ)といったライダーたちのランキング3位争いがシーズン後半は白熱しそうです。

さて、昨年は表彰台をかけた争いにも加わった大久保光(ホンダ)は第4戦・アラゴンから復帰し、レース2で今季初のポイントを獲得しました。昨年乗っていたカワサキのチームとは違う環境なので、表彰台を狙うのはかなり厳しい状況ではありますが、ここは2週連続で同じサーキットでのレースですから、15位フィニッシュに続いてトップ10を目指して第5戦も頑張ってもらいたいと思います。

シーズンの流れがかなり固まってしまっている「スーパースポーツ世界選手権」ですが、折り返しとなる第5戦は波乱含みの展開となっていくでしょうか。

文:辻野ヒロシ

辻野 ヒロシ

辻野 ヒロシ

1976年 鈴鹿市出身。アメリカ留学後、ラジオDJとして2002年より京都、大阪、名古屋などで活動。並行して2004年から鈴鹿サーキットで場内実況のレースアナウンサーに。
以後、テレビ中継のアナウンサーやリポーターとしても活動し、現在は鈴鹿サーキットの7割以上のレースイベントで実況、MCを行う。ジャーナリストとしてもWEB媒体を中心に執筆。海外のF1グランプリやマカオF3など海外取材も行っている。

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