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モーター スポーツ コラム 2020年8月21日

ここでも“アツいバトル”開催中!インタープロトシリーズ&KYOJO CUP第2大会レビュー

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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インタープロトシリーズ&KYOJO CUP

元レーシングドライバーの関谷正徳氏がプロデュースしたインタープロトシリーズ。8シーズン目を迎えた2020年はさらにアツい戦いが繰り広げられている。インタープロトシリーズは専用設計された「kuruma」を使ってのワンメイクレースで、10周以下のスプリント決戦ということで、他のレースとは一味違ったアグレッシブなレース展開を楽しむことができるのが、このシリーズの特徴だ。さらにプロフェッショナルレースには現役のSUPER GTドライバーが多数参戦。“イコールコンディションでのレース”ということで、他のカテゴリーに負けず劣らずのバトルを繰り広げ、ライバル同士で切磋琢磨している。

その中で初めて鈴鹿サーキットを舞台にして行なわれた2020年の第2大会は“負けたくない”という意地がぶつかり合う場面があった。昨年からこのシリーズに参戦を開始した阪口晴南だ。鈴鹿大会では練習走行から群を抜く速さをみせており、予選でも序盤から好タイムを記録していてポールポジションは確実かと思われていた。しかし最終ラップで福住仁嶺に0.060秒逆転され2番手に後退。ポールポジションを獲得できる手応えを持っていただけに、予選後は悔しさを堪えきれない阪口の姿があった。

ただ、その悔しさを決勝レースでは力に変えた。大雨の中で始まったレース1でいきなり福住をパスしトップに浮上すると、その後も後続を寄せ付けない力強い走りを見せた。レース1を優勝しこれがインタープロトでの記念すべき初勝利となった。そのまま行なわれたレース2でも他を圧倒する走りを維持し2連勝。ドライバーズランキングでも2番手に浮上した。今回優勝を争った福住が1ポイント差で首位につけている状況で、残る2大会もふたりの戦いに拍車がかかっていきそうだ。

SUPER GT第2戦ではGT500クラスデビューを果たした阪口晴南。阪口をはじめ若手ドライバーにとってインタープロトシリーズでの経験は大きな糧になってくるはずだ。

インタープロトシリーズと併催で行なわれている女性ドライバーのみのシリーズ「KYOJO CUP」も開催4シーズン目を迎え、ハイレベルな戦いが繰り広げられている。2020年は全日本F3選手権で活躍経験を持つ三浦愛が参戦し注目を集めている。国内トップクラスを目指す若手ドライバーがしのぎを削っていたレースで戦っていたこともあり、彼女も全戦全勝を狙っていたが、7月の第1戦ではそれが空回ってしまい、決勝でスピンやコースオフを喫する場面もあった。最終的に展開にも恵まれ3位表彰台を獲得したものの、本人にとっては反省の多いレースだった。しかし、悪天候に見舞われた第2戦鈴鹿では、その“反省”が活かされ地に足をつけた冷静なドライビングを披露。後続を置き去りにする走りを見せ、KYOJO CUP初優勝を飾った。

三浦愛はポールトゥウィンで KYOJO CUP 初優勝を飾った。

「今年は自分の引き出しを増やす修行の年にしたい」と語っていた三浦。この序盤2戦で新たな気づきと経験を積むことができたようだ。

【放送情報】

雨中の激戦となったインタープロトシリーズ&KYOJO CUP第2大会の模様をハイライトでお送りいたします。

初回放送:8/22(土)午後8:00~ J SPORTS 3 / J SPORTSオンデマンド

文:吉田 知弘

吉田 知弘

吉田 知弘

幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ

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