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モーター スポーツ コラム 2020年2月25日

【スーパーバイク世界選手権 開幕戦オーストラリア】ホンダワークスが復活!高橋巧もフル参戦する2020年

モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシ
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HRC

「FIMスーパーバイク世界選手権」の2020年シーズンがいよいよオーストラリアのフィリップアイランドで開幕します。今年はついにホンダのワークスチーム、そして日本人ライダーの高橋巧がフル参戦と話題豊富なシーズンです。J SPORTSでは今年も全戦を放送。3月1日(日)に開催されるスーパーポールレース、レース2は生中継でお届けします。

さて、5年連続の「スーパーバイク世界選手権」チャンピオンを獲得したジョナサン・レイ(カワサキ)を止めるライダーは現れるのでしょうか。2020年シーズンは主要ライダーの移籍が多く、変化に富むシーズンとなっています。

その中でもやはり今季最大の話題が新型マシンCBR1000RR−Rを投入して参戦するホンダワークス「HRC」です。昨年までは高橋巧を擁して全日本ロードレース選手権、鈴鹿8耐を舞台に戦ってきたスーパーバイクチームが、今年はいよいよ世界選手権への復帰を果たしました。ホンダのワークスチームの参戦というと2002年にコーリン・エドワーズを擁して王者になったカストロール・ホンダ(当時のマシンはVTR1000SP2)以来となるので、なんと18年ぶりです。

J SPORTS放送情報

そのホンダワークスは「Honda Racing WorldSBK Team」というエントリー名で参戦し、ライダーには昨年ドゥカティで開幕11連勝を果たしたアルバロ・バウティスタ(ホンダ)とカワサキから移籍のレオン・ハスラム(ホンダ)のベテラン2人を起用します。完全な新世代の新型モデルへと進化したホンダCBRはエンジンパワーが強大で、開幕戦から高いポテンシャルを発揮すると考えられています。昨年デビューしたドゥカティ・パニガーレV4Rが開幕から猛烈なダッシュを見せたように、ポテンシャルが未知数なだけ性能調整が有利に働くこともあるでしょう。まず開幕戦でホンダの有志をしっかりと見届けたいところです。

ホンダは昨年から森脇緑さん率いる「Moriwaki Althea Racing Team」が参戦していましたが、今季はホンダワークスの参戦でいわゆるサテライトチームの役割を担います。そのライダーとして起用されるのが全日本ロードレース選手権JSB1000クラスでチャンピオン経験を持つ高橋巧(ホンダ)。昨年もスポット参戦を果たした高橋がいよいよ世界を舞台に戦うことになりました。初の本格的な世界挑戦となる高橋巧にとっては未経験のコースも多く、新型マシンのポテンシャルを含めて未知数な部分はありますが、夏の鈴鹿8耐にエースとして凱旋するためにも開幕戦から全力で頑張ってもらいましょう。日本のファンにとっては応援しがいがありますね。

そして、今年はバウティスタ、ハスラムのホンダ入りで、移籍が非常に多いシーズンとなりました。王者カワサキジョナサン・レイ(カワサキ)のチームメイトには鈴鹿8耐では強烈なライバル関係にあったヤマハからアレックス・ロウズ(カワサキ)が電撃移籍。レイとロウズという今のスーパーバイク世界選手権では最強とも言えるラインナップで王座防衛を狙います。

そのヤマハにはカワサキのサテライトチームで昨年2勝を飾ったトプラック・ラズガットリオーグル(ヤマハ)がロウズと入れ替わる形で移籍。トルコ出身のスーパースポーツ世界選手権王者ケナン・ソフォーグルが育てる弟子がいよいよトップチーム体制で戦うことになります。当然、エースのマイケル・ファンデルマーク(ヤマハ)を食う勢いで攻めてくることになるでしょう。ポルトガルで行われた事前テストでトプラック・ラズガットリオーグル(ヤマハ)はトップタイムをマークしました。

そして、昨年チャンピオンをカワサキと争ったドゥカティはエースのチャズ・デイビス(ドゥカティ)に加え、元MotoGPライダーのスコット・レディング(ドゥカティ)がワークスチームである「ARUBA.IT Racing Ducati」に加わりました。レディングは2018年までMotoGPで走り、2019年は母国の英国スーパーバイク選手権でドゥカティを走らせて王者に輝いています。スーパーバイクは初挑戦ながらライダーとしても格の違いを見せつけたスコット・レディング(ドゥカティ)は、昨年のバウティスタがそうだったようにデビューイヤーから王者に真っ向勝負を仕掛けてきそうで楽しみです。

チャンピオン争いの構図としてはカワサキvsドゥカティの戦いに、ヤマハとホンダがさらに接近して加わるという形になりそうで、今季は近年にない面白いシーズンになりそうです。

2020年シーズンは全13戦39レースが開催される「スーパーバイク世界選手権」。これまで最終戦として開催されていたカタールが第2戦になり、タイでのレースが消滅。また、アメリカのラグナセカでの開催が無くなり、その代わりにスペインでヘレス、アラゴン、バルセロナと3戦が開催されることになりました。また、ドイツのオッシャースレーベンが新開催のサーキットとして登場しています。

当然、性能調整もあり、シーズンを通じて勢力図が入れ替わることも予想される「スーパーバイク世界選手権」。そんな中で強さを見せつけるジョナサン・レイ(カワサキ)の前に立ちはだかるのは一体誰でしょうか。

文:辻野ヒロシ

辻野 ヒロシ

辻野 ヒロシ

1976年 鈴鹿市出身。アメリカ留学後、ラジオDJとして2002年より京都、大阪、名古屋などで活動。並行して2004年から鈴鹿サーキットで場内実況のレースアナウンサーに。
以後、テレビ中継のアナウンサーやリポーターとしても活動し、現在は鈴鹿サーキットの7割以上のレースイベントで実況、MCを行う。ジャーナリストとしてもWEB媒体を中心に執筆。海外のF1グランプリやマカオF3など海外取材も行っている。

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