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モーター スポーツ コラム 2020年2月25日

【フォーミュラE第5戦・マラケシュ】4人目のウイナー誕生!歴史に残るバトルをまた見たい!

モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシ
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ミッチ・エバンス(ジャガー)

ミッチ・エバンス(ジャガー)


電気自動車レースの「FIAフォーミュラE選手権」が盛り上がっています。シーズン6(2019年〜2020年)の第5戦はアフリカ大陸のモロッコ、マラケシュ市街地で開催。J SPORTSでは2月29日(土)に行われる第5戦の予選、決勝の模様を生放送でお届けします。

それにしても第4戦メキシコシティは「フォーミュラE」史上に残る名レースとなりました。距離が延長され、不要なシケインを取り払ったことで、新世代フォーミュラEマシン「Gen2」の運動性能を存分に活かした高速バトルは、メキシコシティのスタンドに詰めかけた観客を熱狂させました。今シーズンのこれからのレースでもスリリングなファイトを見たいものです。

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そんな名勝負となったメキシコシティではまたもや新たなウイナーが誕生。第3戦チリでポールポジションと3位表彰台を獲得したミッチ・エバンス(ジャガー)が見事今季初優勝を果たしました。エバンスは昨年に続き通算2勝目。今回の優勝でランキング首位に躍り出てきました。

エバンスから1点差でランキング2位につけるのは好調「BMW」のアレクサンダー・シムス(BMW)。そして首位から8点差でアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(DSテチータ)が続きます。ダ・コスタは2戦連続の2位。特にメキシコシティで見せた攻めの走りはチャンピオンのジャン・エリック・ベルニュ(DSテチータ)を凌ぐキレを感じるものがありました。

さて、今季も毎レースごとにウイナーが入れ替わるだけでなく、誰がレースの主導権を握っていくのか読みづらいシーズンになっています。ただ、第5戦のマラケシュは今年で4回目の開催であり、コースレイアウトも変わっていないので、過去のデータが活きてくるかもしれません。

ミッチ・エバンス(ジャガー)

これまでのウイナーは2016年がセバスチャン・ブエミ(日産/当時ルノー)。2017年は休止され、2018年は現インディカードライバーのフェリックス・ローゼンクビスト(当時マヒンドラ)がセンセーショナルな連勝を飾りました。そして昨年2019年はまたもマヒンドラのジェローム・ダンブロージオ(マヒンドラ)がチーム移籍後初の優勝を達成しています。

ジェローム・ダンブロージオ(マヒンドラ)は刺激的な展開となったファイナルラップのリスタートで逃げ切っての優勝。10番手という中段からのスタートでしたからセーフティカー導入によるドラマは今年も避けられそうにありません。

マラケシュで2連勝中の「マヒンドラ」ですが、今季はどうしちゃったのかと思うほどの不調で、最高位はパスカル・ウェーレイン(マヒンドラ)の4位。昨年後半から続く急激なチーム力低下から抜け出せていない現状です。

過去のウイナーという意味ではもう4年も経っていますが、元王者のセバスチャン・ブエミ(日産)の活躍にも期待したいです。なぜなら彼はメキシコシティで今季初の表彰台を獲得したからです。昨年まで一発の速さの武器となっていたツインモーターが禁止されたことで日産は今季まだ表彰台を得ることができていませんでしたが、チリでもオリバー・ロウランド(日産)がファステストラップを獲得したりと上り調子になってきています。日本メーカーとして唯一参戦する日産の今季初優勝を見たいですね。

「フォーミュラE」はマラケシュのレースの翌日、3月1日(日)にルーキーテストを同じコースで開催することになっています。好調の「ジャガー」から今季SUPER GT/GT500にデビューするサッシャ・フェネストラズがテストに参加するほか、スーパーフォーミュラ王者のニック・キャシディが「ヴァージン」から参加。そして「日産」にはSUPER GTのヤン・マーデンボロー、高星明誠がテスト走行をすることになっており、そういった今後のフォーミュラE候補たちがパドックで見つめる中でレースが行われます。

まだシーズンは序盤戦ですが、戦況が全く読めない中、現役のフォーミュラEドライバーたちがワイルドな展開になりがちなマラケシュのコースで、乱戦を展開してくれることを期待しましょう。

文:辻野ヒロシ

辻野 ヒロシ

辻野 ヒロシ

1976年 鈴鹿市出身。アメリカ留学後、ラジオDJとして2002年より京都、大阪、名古屋などで活動。並行して2004年から鈴鹿サーキットで場内実況のレースアナウンサーに。
以後、テレビ中継のアナウンサーやリポーターとしても活動し、現在は鈴鹿サーキットの7割以上のレースイベントで実況、MCを行う。ジャーナリストとしてもWEB媒体を中心に執筆。海外のF1グランプリやマカオF3など海外取材も行っている。

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