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2020年のSUPER GTは例年になく動きが早い。1月10日~12日に幕張メッセで開催された東京オートサロン2020でホンダに続きニッサン陣営もGT500クラスの体制を発表した。ここ数年の流れを見ると、ニッサンは2月中旬に体制発表を行っていたが、今年は“異例”とも言える1月上旬での発表となった。
ニッサンは2020年もGT-Rをベースとした「GT-R NISMO GT500」で参戦。昨年同様に4台体制でエントリーする。1月10日に明らかにされたドライバー体制は以下の通りだ。
【2020ニッサンSUPER GT(GT500)ドライバー体制】
No.3 NDDP RACING with B-Max
平手晃平/千代勝正
No.12 IMPUL
佐々木大樹/平峰一貴
No.23 NISMO
松田次生/ロニー・クインタレッリ
No.24 KONDO RACING
高星明誠/ヤン・マーデンボロー
シーズンオフには翌シーズンの体制について様々な噂が飛び交ったニッサン陣営だが、中核どころは結局昨年と同じ体制になった。エースチームの23号車NISMOはコンビ7年目を迎える松田次生とロニー・クインタレッリのふたり。常に陣営内では頭ひとつ飛び抜ける速さを見せているが、ここ数年は満足いく結果に結びついていないのが現状。マシンが新しくなる2020年はどのような反撃を見せてくれるのか、注目だ。
最終戦まで優勝争いには絡んだものの、昨シーズンは未勝利。結成7年目、23号車は円熟味を増すコンビ力で復活を期す。
近藤真彦監督率いる24号車KONDO RACINGも高星明誠とヤン・マーデンボローのコンビで体制継続。昨年は苦戦気味だった24号車だが、ヨコハマタイヤの特性を知るふたりが今年も継続して参戦するという部分を強みとして活かせられれば、上位進出も期待できそうだ。
注目なのは、ドライバー体制を変更した2台。まず3号車NDDP RACING with B-Maxはフレデリック・マコヴィッキィが離脱し、千代勝正を起用することになった。2016年にGT500デビューを果たした千代は、その初戦からライバルを追い回すようなアグレッシブな走りを披露し表彰台を獲得するレースもあった。2019年は海外のGT3レースに専念する形となり、SUPER GTレギュラー参戦の機会はなかったが、第6戦オートポリスでジェームス・ロシターが体調不良によりドクターストップがかかり、急きょ代役としてNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rをドライブ。ぶっつけ本番だったにも関わらず、周りと比べても全く見劣りしない走りをみせるなど、流石というパフォーマンスをみせた。
GT界随一のイケメンコンビともいわれる3号車。千代勝正(右)は持ち味でもあるアグレッシブな走りに期待が掛かる。
その千代とパートナーを組む平手晃平もニッサン加入2年目に突入。昨年培った経験が活かされれば、さらなる活躍を見せることは確実。ライバルたちも一目置くようなコンビとなりそうだ。
昨シーズン第7戦SUGOで移籍初勝利をあげた平手晃平(左)。ニッサン勢の勝利はこの1勝のみだった。
もうひとつ注目なのが、12号車IMPULに加入した平峰一貴だ。長年GT300クラスでJLOCのランボルギーニを駆っていたが、昨年はKONDO RACINGの56号車に加入。第2戦富士ではポールポジションを獲得し、第4戦タイで2位表彰台を飾った。その他もほぼ毎戦でポイントを獲得する安定した走りをみせ、ランキング6位を手にした。
スーパー耐久でも2016年にシリーズチャンピオンを獲得したほか、昨年はGTNET MOTOR SPORTSの一員として富士24時間レースにスポット参戦。チームの総合2連覇に貢献するなど、各カテゴリーで活躍をみせている平峰。そういった実績が認められてGT500ステップアップとなった。速さと安定感が備わっている平峰と、GT500クラス7年目を迎える佐々木大樹とのコンビも非常に楽しみだ。
平峰一貴(右)と佐々木大樹(左)は今年28歳の同級生コンビ。星野一義監督(中)に勝利をもたらすことができるのか。
DTMとの技術規則統一の流れが進んだ2014年以降は2年連続でタイトルを獲得するなどライバルを圧倒する強さをみせていたニッサンだが、ここ数年は思うように勝ち星を挙げられないなど苦戦する姿が見られた。
そんな中、新型車両が導入される2020年。再び“強いGT-R”を導入することができるか……彼らの今季の戦いから目が離せない。
新型車両が導入される今シーズン。強いニッサンの復活をファンは待ち望んでいる。
文:吉田 知弘
吉田 知弘
幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ
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