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モーター スポーツ コラム 2019年8月30日

トヨタの連覇をかけたシーズンが開幕

モータースポーツコラム by 皆越 和也
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8号車

プロトタイプカーとGTマシン、4クラスの混走による世界耐久選手権(WEC)の新たなシーズンの開幕戦「シルバーストン4時間」が、イギリスのシルバーストン・サーキットにおいて8月30日〜9月1日に開催される。その決勝の模様はJ SPORTSで生中継J SPORTSオンデマンドでもLIVE配信される。

昨季のWECは2018年6月のル・マン24時間に始まり、2019年6月のル・マン24時間まで全8戦の変則的な”スーパーシーズン”として行われ、トヨタがメーカー、フェルナンド・アロンソ/中嶋一貴/セバスチャン・ブエミがドライバーのタイトルを獲得した。今季の”シーズン8”は、このシルバーストンを皮切りに、年内に富士、上海、バーレーン、年が明けてサンパウロ、セブリング、スパ、ル・マンと全8戦で争われる。またシルバーストンと上海は4時間レースに、2年ぶりに開催されるバーレーンは8時間になるなど、レース時間に変化を持たせている。

シーズンインを前に7月にはスペインのバルセロナでプロローグというテストを行い、今季のEoP(性能均衡値)を修正。それによると、トヨタTS050(932kg)は、ターボ車であるジネッタG60(833kg)より99kg重く、NA車であるレベリオンR-13(824kg)よりも108kg重くなっている。さらに1回の燃料補給量もTS050はライバル勢よりも少なく設定された。これにより各車両の性能は接近、LM P1クラスは、トヨタ2台、レベリオン2台、ジネッタ2台の計6台で争われるが、昨年よりも接近戦が展開されることとなりそうだ。

トヨタはメーカーとドライバーのタイトル連覇を狙うが、昨シーズン限りで8号車のアロンソがチームを離脱。代わりに2017年にポルシェでWECタイトルを獲得し2017〜2018年にはF1もドライブしたブレンドン・ハートレーが加入した。また7号車のドライバーはマイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペスで変更はない。トヨタにとってこのシルバーストンは昨季唯一優勝を逃したコース。1-2フィニッシュを飾った後に車両違反で失格を喫しただけに、今年は勝って勢いをつけたいところだ。

LM P2クラスのエントリーは8台。中でも注目しておきたいのは33号車ハイクラス・レーシング(オレカ・ギブソン)だろう。ここにトヨタの次期ドライバー候補として山下健太が合流。1年間みっちりとWECを戦うことになった。今年SUPER GTで2勝を挙げポイントリーダーとして、またスーパーフォーミュラでも表彰台を獲得している山下が、どう経験を積んでいくのか、楽しみだ。

LM GTE PROからはBMWが撤退。フェラーリ2台、ポルシェ2台、そしてアストンマーチン2台の計6台によるバトルとなる。アストンマーチンがフェラーリとポルシェに絡んで来れば昨季よりも盛り上がるに違いない。

LM GTE AMクラスは、フェラーリ5台、ポルシェ5台、そしてアストンマーチン1台の計11台と台数が増加。日本のチームである70号車MRレーシング(フェラーリ488)は、オーナーの石川資章、元F1ドライバーであるオリビエ・ベレッタ、そしてケイ・コッツォリーノというトリオに。コッツォリーノは初のWECフルエントリーとなり、その走りはチェックしておきたい。

シルバーストンの決勝レースは、現地時間で1日の12時。日本では20〜24時と生中継で観戦しやすい時間帯となる。

文:皆越 和也

皆越 和也

皆越 和也

1961年熊本県出身。1980年代後半に富士スピードウェイで観戦した「WEC in JAPAN」で四輪モータースポーツに目覚め、モータースポーツ専門誌編集部等を経てフリーランスのフォトライターに。SUPER GTは全日本GT選手権がスタートした1993年より、ほとんどのレースを現場で取材している。

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