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モーター スポーツ コラム 2019年6月21日

【スーパースポーツ世界選手権 第7戦ミサノ】シーズン折り返し、大久保の熱い走りに期待!

モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシ
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大久保光

600ccスポーツバイクで争う「スーパースポーツ世界選手権」の第7戦がイタリアのミサノサーキットで開催されます。6月21日(金)〜23日(日)に開催される第7戦の模様は「J SPORTS」で6月23日(日)に生放送で楽しめます。

「スーパーバイク世界選手権」に帯同する形で開催されている「スーパースポーツ世界選手権」ですが、アメリカラウンドがないため全12戦での開催となり、今回が折り返しのレースとなります。日本人ライダーとして唯一のスーパースポーツライダー、大久保光(カワサキ)は開幕戦から連続でシングルフィニッシュを続けており、ランキング4位。ランキング3位のジュール・クルーゼル(ヤマハ)とは35点の差がついてしまっていますが、後半戦も日本人年間ランキング最上位記録の4位は是非ともキープしてもらいたいですね。

前戦のヘレスで大久保光(カワサキ)は7位フィニッシュ。チームメイトのルーカス・マヒアス(カワサキ)が6位フィニッシュし、チームメイトバトルには敗れましたが、今季の大久保のレース運びは実にステディ。ヤマハとの差は依然大きく、トップ争いには絡めない状況ではありますが、今できる全力の走りをして結果につなげています。自ら選んで進んだ世界への道は少しずつ前進しているわけです。

ちなみにミサノは大久保光(カワサキ)が昨年カワサキ移籍後初のシングルフィニッシュ、9位を獲得したサーキット。チームは昨年と変わらないプセッティですが、今季はチームのエース格であるルーカス・マヒアス(カワサキ)と同じ仕様のバイクを得ているだけにさらなる好成績を期待できます。ホンダ時代にもしっかり完走してポイントフィニッシュをしているサーキットですから、テレビ画面にフォーカスされる走りを見せて欲しいものです。

さて、チャンピオン争いはいよいよ熾烈になりそうな後半戦ですが、その主役は「Evan Bros. World SSP Team」のランディ・クルメナッハー(ヤマハ)とフェデリコ・カリカスロ(ヤマハ)です。チームメイト同士で3戦連続でトップ2を分け合うという大接戦。第6戦ヘレスではフェデリコ・カリカスロ(ヤマハ)が勝利し、ポイント差は17点に詰まりました。しかし、1度でも転倒、ノーポイントになれば運命は別れてしまう非常に緊張感あふれる戦いがミサノでも展開されることは間違いありません。この2人はタイヤのマネージメントに関してもパーフェクトなレースを展開していますから、ミサノでも優勝争いの主役になるでしょう。

そんな中で地元のレースとなるフェデリコ・カリカスロ(ヤマハ)には要注目。第5戦のイモラに続く母国レースですが、イモラでは負けてしまったので、ここではリベンジに大いに期待。しかも、イモラよりもミサノの方が地元中の地元だけにカリカスロは気合いが入るレースになりそうです。

イタリアといえば、母国レースとなるのが伏兵的存在の「MVアグスタ」も忘れてはいけません。ランキング5位につけるラファエル・デローサ(MVアグスタ)とフェデリコ・フリーニ(MVアグスタ)もイタリア人ライダーということで、今回も特別感満載のレースウィークになりそう。「スーパーバイク世界選手権」ではドゥカティが日本車を凌駕していますが、「スーパースポーツ世界選手権」では日本車全盛の中でMVアグスタが唯一のイタリア車として奮闘中です。

ちなみに「MVアグスタ」はロードレースの世界では名門中の名門と言えるイタリアンブランド。1948年にグランプリロードレースに参戦を開始し、ジャゴモ・アゴスチーニらの名ライダーたちによって数々のタイトルを獲得しました。70年代にレース部門は解体され、バイクブランドとしては残り、様々な会社に身売りされながら、2010年に元々のオーナー経営者の元に戻って来て、再びレース活動を活発化させています。

昨年までは「スーパーバイク世界選手権」にも参戦していましたが、今季からはMoto2世界選手権に参戦。「スーパースポーツ世界選手権」には参戦を継続し、MVアグスタF3 675で戦っています。第5戦のイタリア・イモラ戦では今季初の3位をラファエル・デローサ(MVアグスタ)が得て大きな盛り上がりを見せただけに、その活躍の再現となるでしょうか。伝説の復活を待ち焦がれる地元ファンの熱い声援を受けて走るMVアグスタにも注目しましょう!

文:辻野ヒロシ

辻野 ヒロシ

辻野 ヒロシ

1976年 鈴鹿市出身。アメリカ留学後、ラジオDJとして2002年より京都、大阪、名古屋などで活動。並行して2004年から鈴鹿サーキットで場内実況のレースアナウンサーに。
以後、テレビ中継のアナウンサーやリポーターとしても活動し、現在は鈴鹿サーキットの7割以上のレースイベントで実況、MCを行う。ジャーナリストとしてもWEB媒体を中心に執筆。海外のF1グランプリやマカオF3など海外取材も行っている。

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