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モーター スポーツ コラム 2019年6月6日

【スーパースポーツ世界選手権 第6戦スペイン / プレビュー】自己最高の4位を獲得した大久保光に注目!〜

モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシ
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カワサキ

600ccスポーツバイクの戦い「スーパースポーツ世界選手権」の第6戦がスペインのヘレスサーキットで開催されます。約1ヶ月のブレイクを経て6月7日(金)〜9日(日)に開催される第6戦の模様は「J SPORTS」で6月9日(日)に生放送で楽しめます。

さて、前戦のイモラでは唯一の日本人ライダーとして参戦する大久保光(カワサキ)が2016年の参戦以来、自己ベスト記録更新となる4位を獲得。ついに表彰台の一歩手前まで来ました。ここ数戦はチームメイトで元スーパースポーツ世界選手権の王者であるルーカス・マヒアス(カワサキ)の後塵を拝することになっていた大久保ですが、イモラでは堂々と4位グループのバトルを展開。中継映像の画面には写っていませんでしたが、争いを制しての4位は素晴らしい結果でした。

トップ争いを展開した「Evan Bros. World SSP Team」のランディ・クルメナッハー(ヤマハ)、フェデリコ・カリカスロ(ヤマハ)からは大きなギャップが開いてのレースとはいえ、現状のパッケージで大久保は望める最善の結果を持ち帰ったと言えるでしょう。これはとても大事なことで、チームとしては今後より大久保のサポートに尽力することになるでしょうから、今後のリザルトに結びついてくるに違いありません。

そして、大久保は開幕戦から5戦連続のシングルフィニッシュを果たし、ランキングも4位に上昇。まだシーズン前半とはいえ、この勢いをキープできれば、2008年にカワサキの大先輩である藤原克昭が記録したシリーズランキング4位に迫ることも期待されます。次は表彰台で喜ぶ姿を見れるのが楽しみですが、ヘレスは昨年の開催が無かったため、カワサキZX−6Rでのレースは初めて。そういう状況ですから、ここでもまた良いバトルを展開できれば、後半戦に波に乗りそうな予感です。大久保は間違いなく今、注目を集めている存在ですから、余計に頑張って欲しいですね。

前戦のイモラではワイルドカード参戦のマッシモ・ロッコリ(ヤマハ)がハイサイド転倒を喫し、赤旗で終了となりましたが、結果はチェッカーを受けた通りの順位になりました。最終ラップのチャンスを逃さなかったランディ・クルメナッハー(ヤマハ)が優勝、2位にフェデリコ・カリカスロ(ヤマハ)が入り、またもや「Evan Bros. World SSP Team」の1−2フィニッシュに。ランディ・クルメナッハー(ヤマハ)は優勝で2位のフェデリコ・カリカスロ(ヤマハ)に対し、22点の大量リードを築くことに成功しました。これで約1レース分のマージンができたことになり、後半戦は楽に戦えるということになります。「Evan Bros. World SSP Team」は開幕戦から2人のライダーが全戦表彰台を獲得という強さを発揮していますから、チャンピオン争いはすでにチームメイトバトルに絞られた感さえ漂っています。

ただ、イモラほどパワーサーキットではないヘレスのコースではライバル勢も充分に戦える余地があるでしょう。2017年の開催時には3台三つ巴のバトルをフェデリコ・カリカスロ(ヤマハ)が制し、2016年には大久保が所属するプセッティレーシングのカワサキに乗ったケナン・ソフォーグルが僅かな差で優勝。それほど差が大きくつかない接戦が期待できます。

そして、地元という意味ではスーパースポーツ世界選手権では数少ないスペイン人ライダー、イザック・ヴィニャーレス(ヤマハ)のパフォーマンスも楽しみ。前戦のイモラでヴィニャーレスは6位フィニッシュをしていますし、地元の声援を受けてベストリザルトの4位以上を狙いたいところです。ちなみにヴィニャーレスのグランプリ時代のベストリザルトは5位で、ヘレスでは表彰台に立っていません。

また、女性ライダーのマリア・ヘレーラ(ヤマハ)も地元スペインでのレースです。今季がスーパースポーツ世界選手権のデビューイヤーであるため、厳しいレースが続いていますが、最高位15位が3回で3ポイントを獲得しています。ヘレスはスペイン選手権時代に走り込んだコースであり、当時は今一番MotoGPで注目を集めるファビオ・クワルタハッホとチャンピオン争いをした実力派ですから、これまたヘレスでスポットが当たるライダーの一人でしょう。

サマーブレイクまでのヨーロッパラウンド3戦のスタートとなるヘレス。南スペインの熱い日差しを受けてビッグバトルを制するのは一体誰でしょうか?

文:辻野ヒロシ

辻野 ヒロシ

辻野 ヒロシ

1976年 鈴鹿市出身。アメリカ留学後、ラジオDJとして2002年より京都、大阪、名古屋などで活動。並行して2004年から鈴鹿サーキットで場内実況のレースアナウンサーに。
以後、テレビ中継のアナウンサーやリポーターとしても活動し、現在は鈴鹿サーキットの7割以上のレースイベントで実況、MCを行う。ジャーナリストとしてもWEB媒体を中心に執筆。海外のF1グランプリやマカオF3など海外取材も行っている。

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