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今週末はピレリ スーパー耐久シリーズ2019の第3戦「富士SUPER TEC 24時間レース」が富士スピードウェイで開催される。昨年、国内では10年ぶりに復活した24時間レースは様々なドラマが踏まれ、興奮と感動が生まれた。またコースサイドに設置したテントで寝泊まりしながら、24時間レースを楽しんだファンも多く、まさにイベントは大成功に終わった。2年目となる今年は各チームともに昨年の経験を生かし様々な対策をして臨む模様。よりレベルの高いレースになっていくことは間違いないだろう。
最高峰ST-Xクラスは新旧GT-R同士の頂上決戦か?
まずは最高峰のST-Xクラス。今回は#777 D’station Vantage GT3や#244 Max Racing RC F GT3らが参戦せず、4台のみのエントリーとなる。その中でも有力候補と言われているのが昨年王者である#1 GTNET GT3 GT-Rだ。今年も浜野彰彦/星野一樹/藤波清斗がレギュラー参戦しているが、これに加えて2016年にST-Xチャンピオンを獲得した経験を持つ平峰一貴を今回のみ起用。開幕前からチーム全員が「富士24時間で連覇をすることが最大の目標」と語り、この週末で最大のパフォーマンスを発揮できるように準備をしてきたという。第2戦SUGOでの優勝でウェイトハンデが増えてしまったが、昨年から随所に見られた総合力と安定感があれば、富士24時間の2連覇も見えてきそうだ。
この1号車の強力なライバルとなりそうなのが#300 TAUROKU RACING GT-R GT3。開幕戦ではフェラーリ488 GT3を使用していたが、第2戦からマシンを日産GT-R GT3に変更。さらに1号車とは異なり2018年スペックということで、マシンの戦闘力という部分ではクラス最強と言われている。今回はレギュラーの山口大陸/ハリソン・ニューウェイ/ニコラス・コスタ/高木真一に加え、昨年までスーパーGT(GT500クラス)で活躍した本山哲を起用。彼はル・マンをはじめ24時間レースの経験もあるだけに、チームにとっては強力な助っ人となることだろう。ここまで抜群の速さはみせながらも不運が続き表彰台を獲得できていない300号車。ここ富士で一気に巻き返す走りを見せたいところだ。
アウディが2連勝中のST-TCRクラス、ホンダ&VW勢の巻き返しなるか?
今年で導入3年目を迎えるST-TCRクラスだが、参戦台数も増え活気が出始めてきており、今週末の富士24時間には9台がエントリーする。昨年、一昨年はホンダ シビックTCR勢が圧倒的な強さを誇っていたが、今年はアウディRS3 LMS勢が快進撃を見せている。開幕戦の鈴鹿では#65 Phenomen Mars Audi RS3 LMS、第2戦SUGOではBRP Audi Mie RS3 LMSがクラス優勝を飾った。一方、昨年のチャンピオンチームである#97 Modulo CIVIC TCRは不運続きでここまで表彰台フィニッシュがない状態。シリーズチャンピオンのことを考えると、ここ富士で何としても挽回したいところだ。今季は植松忠雄/中野信治/遠藤光博/大津弘樹の4人体制だが、今回は現役GT500ドライバーの野尻智紀を起用。体制を強化し、今季初優勝を目指す。さらに昨年の富士24時間では途中まで力強い走りを見せながらも、深夜に発生したアクシデントに巻き込まれリタイアとなったフォルクスワーゲン ゴルフGTI TCR。今年も#10 IDI GOLF GTI TCRがエントリーし、通常はフィリップ・デべサ/密山祥吾の2人体制だが、今回は脇阪寿一とジェイク・パーソンズが助っ人として加入。昨年のリベンジとなるか注目だ。
今年はST-3、ST-4クラスがアツい!富士24時間ではスーパーGTドライバーも参戦
今年は合計8クラスで争われているスーパー耐久。どうしても最高峰のST-Xクラスに目が行きがちだが、他のクラスでは上位クラス以上に激しい戦いが繰り広げられている。その中でも今回ぜひ注目していただきたいのが、ST-3クラスとST-4クラスだ。
2001cc~3500ccの後輪駆動車で争われるST-3クラス。主に日産フェアレディZやレクサスRC350、トヨタ マークXなどが参戦している。このクラスは毎回トップ争いが白熱しており、優勝争いがレース終盤までもつれるのは当たり前。昨年の最終戦でもチャンピオン獲得をかけたバトルが最終ラップまで展開された。その激戦ぶりは今年も健在で、前回の第2戦SUGOでは優勝と2位の差はたったの0.069秒差だった。今回も激戦になることが予想されており、最後の最後まで目が離せないクラスのひとつになりそうだ。
さらに今年はST-4クラスが大きな注目を集めている。というのも、現役のスーパーGTドライバーが多数レギュラー参戦しており、開幕戦からハイレベルなバトルが繰り広げられているからだ。その中で開幕戦から順調な走りを見せているのが#884 林テレンプ SHADE RACING 86。今回は平中克幸/国本雄資/HIRO HAYASHIに加え、石川京侍を起用し開幕3連勝を狙う。
このライバルとなりそうなのが、昨年クラス王者の#86 TOM’S SPIRIT 86。今年は開幕戦からトラブル続きで結果を残せていないだけに、ここ富士では何としても優勝がほしいところ。坪井翔/中山雄一/松井孝允のレギュラーメンバーに加え、今回は佐藤公哉が加入する。その他にも#13 ENDLESS・86には中山友貴、宮田莉朋、蒲生尚弥と4人中3人がGTドライバー。#104 ROOKIE RACINGには大嶋和也と石浦宏明が助っ人で加入するなど、超豪華なドライバーズラインナップとなっているのが特徴だ。
前述の通り、開幕2戦は884号車が勝利したが、全体的なパフォーマンスを考えると他のチームにも十分にチャンスがあると言える。今回の富士24時間では大激戦のレース展開になっていきそうな予感だ。
吉田 知弘
幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ
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