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モーター スポーツ コラム 2019年5月15日

スーパーフォーミュラ第2戦プレビュー:オートポリス“初体験”の新人たちに注目!

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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スーパーフォーミュラ第2戦プレビュー:オートポリス“初体験”の新人たちに注目!

新型マシンの導入や有力新人ドライバーの参戦など、例年以上に話題が多い2019全日本スーパーフォーミュラ選手権。その第2戦が大分県のオートポリスで5月18・19日に開催される。昨年は残念ながら悪天候の影響で決勝レースは中止となってしまったが、今週末は今のところ決勝日は晴れる予報。新型マシン『SF19』での異次元のバトルが期待できそうだ。

まずは第2戦を前にして、ひとつニュースが飛び込んできた。REAL RACINGがドライバーの変更を発表したのである。今季はフランス出身のトリスタン・シャルパンティエを起用していたが、第2戦からは昨年まで同チームのレギュラードライバーを務めていた塚越広大が復帰することが5月9日にチームから発表された。塚越はオートポリスで優勝経験がある他、昨年も随所で速さをみせていただけに、今週末は注目の存在となりそうだ。

今回の舞台となるオートポリスは標高約900mの山間に作られたサーキットで、大小18のコーナーが点在。高低差が52mあるアップダウンが激しいコースとして有名だ。また九州に位置しているということもあり、普段からテスト走行を含めて各ドライバーともに走り込む機会がほとんどなく、昨年後半に行われたSF19開発テストも、ここでは実施されていない。従って全ドライバーがSF19でオートポリスを走るのは初めてということになる。各チームとも新マシンでのデータがない状況下で、いかに良いセッティングを見つけ出していくかがポイントとなるだろう。

さらに今年は多くの新人ドライバーが参戦しているが、そのほとんどがオートポリス未体験。今季フル参戦を果たしているルーキードライバーのうち、ここでレース経験があるのは坪井翔、アレックス・パロウ、牧野任祐のみ。昨年はスーパーフォーミュラに4レース参戦した福住仁嶺も、ここでの走行経験は全くないという。新人たちにとってはハンデとなりそうな週末だ。しかし、思い起こしてみると2017年にはオートポリス初レースだったピエール・ガスリーが先輩たちを抑え優勝し、同じくルーキーだったフェリックス・ローゼンクヴィストが2位に入った。この難攻不落のコースでいきなり好結果を出したことが彼らの評価にもつながり、現在ガスリーはF1で、ローゼンクヴィストはインディカーで活躍している。そういう意味では、ダニエル・ティクトゥム、アーテム・マルケロフ、ルーカス・アウアー、ハリソン・ニューウェイなど、このコースを初めて走るドライバーたちが限られた時間でどう攻略していくのか?是非とも、注目してみてほしいところだ。

そして、まだシーズン2戦目ではあるが、早くもシリーズチャンピオンをかけたターニングポイントになる可能性がある。昨年チャンピオンを獲得した山本尚貴は、実質的な開幕2連勝を飾ったことで流れを掴み、シリーズの主導権を握っていった。同じように開幕戦鈴鹿で優勝したニック・キャシディがここでも勝利すれば、シリーズの流れは彼に大きく傾くことは間違いないだろう。ただ、それを阻止するべくライバルたちもオートポリスでの勝利を狙っているはず。開幕戦同様に最終ラップまで目が離せない戦いが繰り広げられそうだ。

吉田 知弘

吉田 知弘

幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ

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