ポルシェカレラカップジャパンのLive配信が始まります

なんと、今シーズンからJ SPORTオンデマンドで「ポルシェカレラカップジャパン（PCCJ）」のLive配信がスタートします。　SUPER GTと併催されることが多いので、サーキットに足を運んだことがある方にはおなじみのPCCJは、“世界最速のワンメイクレース”と知られる「ポルシェカレラカップ」の日本地区シリーズです。その戦いは実にエキサイティングで、毎戦、レベルの高いバトルが繰り広げられています。

これまでもその様子をダイジェストで見ることはできましたが、決勝レースをフルにライブ観戦できるようになるというのは、PCCJを追いかけてきた者にとっては嬉しいかぎり。　ということで、PCCJにまつわるコラムを書くことになりました。

申し遅れましたが、私はモータージャーナリストの生方 聡です。普段は自動車専門メディアに新車の試乗記などを寄稿していますが、週末になるとサーキットに出かけてレース取材に勤しんでいます。PCCJの取材は今年4年目で、今シーズンは他にもSUPER GT、TCRジャパン、そして、ポルシェスプリントチャレンジジャパン（PSCJ）を追いかける予定です。

今年で19年目を迎えたPCCJは、ポルシェを代表するスポーツカー「ポルシェ911」のレースバージョンである「911 GT3 Cup」で戦われます。リヤに搭載される4リッター水平対向6気筒エンジンは最高出力485psを誇り、市販のカレラ2と同じ後輪駆動を採用。マシンは厳格なイコールコンディション化が図られ、タイヤもミシュランのワンメイク。それだけに、レースの勝敗はドライバーの腕とチーム力にかかっているといえます。

そして今年も、“日本最速のポルシェパイロット”の称号を手に入れるために、プロ、アマあわせて20人が6イベント、11レースに挑みます。ちなみに最終戦は、F1日本GP唯一のサポートレースで、ドライバーの皆さんにとって鈴鹿の表彰台に立つのが夢なんだとか。

しかし、夢の実現はそう簡単ではありません。特に今年は、2013年と2014年のPCCJチャンピオンの小河 諒選手、2017-2018年のPCCJジュニアプログラムドライバーの上村優太選手、そして、若手注目株で2019年のPCCJジュニアプログラムドライバーの笹原右京選手に加えて、若手顔負けのベテラン勢の参戦で、誰が勝っても不思議ではない状況なのです。

そんな中、3月上旬に行われた合同テストでは、笹原選手の速さや、上村選手の成長ぶりを確認することができて、個人的にはこのふたりがシリーズチャンピオン争いの主役になるのではないかと予想しています。さらに、ジェントルマンドライバーが競う「ジェントルマンクラス」は、このPCCJや、ステップアップカテゴリーのGT3カップチャレンジジャパン（今シーズンからポルシェスプリントチャレンジジャパンに改称）で腕を磨いてきたベテラン勢が、オーバーオール（総合）に迫るタイムをマークしており、勝負の行方を予想するのが難しいというのが正直なところです。

さっそく今週末にはSUPER GT第1戦が行われる岡山で、PCCJ第1-2戦が開催されます。第1戦の決勝が4月13日（土）午後4時40分、第1戦の決勝が4月14日（日）午前11時25分にそれぞれスタートしますので、J SPORTオンデマンドのLive配信をお見逃しなく。